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【魔女の宅急便】 黒猫ジジの謎に迫る!なぜ言葉を話せなくなった?

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映画「魔女の宅急便」に登場する黒猫のジジは、途中で言葉が話せなくなってしまいます。なぜジジは途中で人の言葉が分からなくなってしまうのか、この記事ではその謎について迫ります。また、原作のジジとキキのその後についてもまとめるので、「魔女の宅急便」にまつわるトリビアをたくさん知りたい方は必見です。

【魔女の宅急便】黒猫ジジの謎に迫る!

魔女の宅急便の主人公キキの相棒である黒猫のジジには謎があります。それは、途中で言葉を話せなくなってしまうことです。それまではキキと話をしていたジジが、どうして急に普通の猫のように言葉を交わせなくなってしうのか、その謎に迫ります。

アニメ映画【魔女の宅急便】は宮崎駿監督作品

アニメ映画として知られる「魔女の宅急便」は、スタジオジブリで製作された宮崎駿監督による作品です。1989年に公開されました。主人公は魔女の血を持った少女のキキで、彼女が様々な人たちとの出会いに触れて成長する様を描いています。

ファンタジーな魅力あふれる作品ですが、心情描写が素晴らしく、子供から大人まで共感できる温かい物語です。公開してから時間が経っても今なお世界中で愛される作品であり、2014年には同じ原作から実写映画作品が誕生しました。

【魔女の宅急便】の原作は角野栄子の児童書

ジブリ映画「魔女の宅急便」には原作があります。原作は角野栄子さんが描いた児童文学で、映画とはいくつか違いが見られます。しかし、基本的な登場人物の名前や性格などは大きく変わるところはありません。

まず、異なるポイントとして、キキのビジュアルが挙げられます。原作ではロングヘアですが、映画ではショートボブに大きなリボンをつけています。もう一つ、大きな違いとして、原作「魔女の宅急便」には、映画の後日譚にあたる続きがあります。

ここで、原作の1巻から6巻まで全てのタイトルをご紹介します。1985年発売の第1巻から2009年に発売された第6巻まで、その全てをチェックしておきましょう。

  • 1巻 魔女の宅急便
  • 2巻 魔女の宅急便2 キキと新しい魔法
  • 3巻 魔女の宅急便3 キキともうひとりの魔女
  • 4巻 魔女の宅急便4 キキの恋
  • 5巻 魔女の宅急便5 魔法のとまり木
  • 6巻 魔女の宅急便6 それぞれの旅立ち

24年にわたり描かれたこの長編作品のうち、映画化された部分は最初の2巻のみです。映画の中でキキは13歳でしたが、原作では35歳になるまでのストーリーが描かれています。

【魔女の宅急便】のあらすじ・ストーリー

魔女の母を持つ少女キキは、13歳になったのを機に旅立つことになります。それは、「魔女として生きることを決めた少女は、13歳の満月の夜に魔女がいない街に行き、そこで1年間修行を積まなくてはならない」というしきたりに従ってのことでした。

キキは黒猫のジジとほうきに乗り、故郷を出ます。賑わいのある港町のコリコに住むことを決めたキキは、そこで出会う街の人たちの態度がよそよそしいことを気にします。しかし、そんな時に出会ったグーチョキパン店のおかみ、おソノさんはとても親切でした。

彼女はキキにパン屋の2階の部屋を無償で貸してくれた上、電話も無料で使わせてくれます。さらに朝ご飯付きという待遇で、その代わりにキキは店番と電話番を任されるようになります。

そして、空を飛べる魔法を使って宅急便の仕事を始めます。しかし、宅配の荷物を落としたり、大雨の中ずぶ濡れになったりと、様々な困難に見舞われます。それでもなんとか一生懸命に仕事を頑張るのでした。

そんな中で、キキは空に憧れる少年、トンボと出会い親しくなります。トンボへ心を開いていくキキでしたが、以前配達した先で冷たい態度をとってきた女の子の友達だと知り、不機嫌になってしまいます。

この頃からスランプに陥り、魔法の力が弱まったキキは自信を失っていきます。さらに、それまで会話ができていた黒猫のジジとも話ができなくなってしまうのでした。そんなある日、以前宅配の仕事を頼まれたことのある老婦人の家に招かれます。

そこで渡されたのは、チョコレートケーキでした。以前のお礼にと言って渡してくれた老婦人の優しさに、キキは涙ぐみます。その時テレビを見ると、トンボが飛行船に捕まったまま、今にも落ちそうな状態でぶら下がっていました。

キキは慌ててトンボを助けにいきますが、いつも乗っているほうきが折れてしまっており、デッキブラシに乗ることにします。しかしなかなか思うように飛べません。四苦八苦しながらも、なんとかトンボを助け出したキキは、街の人たちから賞賛されるのでした。

【魔女の宅急便】で黒猫ジジが話せる理由

始めはキキと話せていたはずのジジですが、キキがスランプに陥ったあたりから突然話せなくなります。なぜジジは話せなくなってしまったのでしょうか。ここではその理由に迫ります。

原作で説明されていた魔女と黒猫の関係

原作小説では、「魔女のおかあさんは、女の子が生まれると、同じ時期に生まれた黒猫を探して、一緒に育てます。その間に女の子と黒猫は2人だけのおしゃべりができるようになります」という記述があります。

これに従い、キキと共に育てられたジジは、いわばパートナーとしての存在でした。しかし、こうも記されています。「女の子が成長して猫に代わる大切な人を見つけると、猫もまた自分の相手を見つけ別れて暮らすようになる」。

物語の中で、キキはコリコの街の人々と出会い、トンボと仲を深めます。その様子を見ていたジジは、トンボが自分に代わるキキの相手となるのだろうと悟り、自分自身もまた白猫のパートナーを見つけたのでした。

二人はパートナー関係から卒業し、各の相手を見つけたために、会話ができなくなってしまったのではないでしょうか。

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【魔女の宅急便】黒猫ジジの最後のセリフ

途中から話せなくなってしまう黒猫のジジですが、最後に発したセリフはなんだったのでしょうか。ここでは、ジジの最後のセリフをご紹介します。

変更されていたラストシーン

本来、魔女の宅急便の映画のラストシーンは「老婦人がキキにチョコレートケーキを渡す」ところで終わるはずでした。しかし、プロデューサーの鈴木さんが宮崎監督に「お客さんへのサービスとして別のカットを付け加えたい」と要望を出したのだそうです。

それにより、皆さんの知るような「キキが落ちかけているトンボを救い出すシーン」が付け加えられました。

黒猫ジジの最後のセリフ

ジジが最後に人間の言葉で発したセリフは、キキがトンボのところへ宅配に行く直前に交わした会話での一言です。この頃ジジは白猫のリリーと仲睦まじくなっており、最後の一言を発する時もまさにリリーのところへ遊びに行こうとしていました。

その最後のセリフとは「リリーっていうの。今行く。」というもので、まさしくジジとキキ、それぞれが新たなパートナーの元へ旅立っていく様子が表されたものといえます。

ただし、これはあくまで人間の言葉としての最後のセリフであり、本当の最後のセリフはキキがトンボを助け出した後、インタビューを受けている時に発した鳴き声です。キキの肩に乗って「ニャー」と鳴くこの声こそ、本当のジジの最後のセリフと言えます。

【魔女の宅急便】の黒猫ジジはなぜ言葉を話せなくなった?

途中までキキと話をできていたはずのジジですが、どうして途中から話せなくなってしまったのでしょうか。ここではその謎に迫ります。

原作ではキキはジジと最後まで話せる

原作小説のジジは、途中で話せなくなることがありません。キキが1年間の修行を終えた後も、一緒に旅をしながら話を続けています。

さまざまな考察がされた話せなくなった理由

アニメ映画の中でジジが話せなくなった理由については、これまでに様々な考察がなされてきました。ここでは、ジジが話せなくなった理由として考えられてきたものをご紹介します。

考察①キキの魔力が弱まった説

ジジがキキと話せていたのは、二人が幼い頃から一緒に育てられてきた絆が前提とはいえ、キキの魔法の力によるものではないかという説です。そのため、途中でキキの魔法が弱まったことから話せなくなったと考えられています。

考察②キキが恋をした説

キキがトンボに恋をしたことで、ジジの言葉がわからなくなったという説です。弱まったキキの魔力が復活したのは恋の力によるものですが、その代償としてジジと話せなくなったとも考えられるのです。

考察③ジジが恋をした説

ジジが白猫に恋をしたことが引き金になったという説です。人間に飼われているペットに恋をしたことで、ジジの魔力が弱まったと考えられています。また、ジジが独り立ちして普通の猫として生きていこうと決意したから言葉が分からなくなったとも考えられます。

考察④キキが成長した説

キキのパートナーであったジジですが、キキが修行を通して大人に近づいたため、その存在の必要がなくなったという説です。そのせいで話せなくなったとも考えられます。

ジジが話せなくなった理由の真相は?

ジジが話せなくなった理由について、宮崎監督はこう話しています。「ジジの声はもともとキキ自身の声で、キキが成長したためジジの声が必要なくなった。変わったのはジジではなくキキ。」また、プロデューサーも同じ趣旨のことを話していました。

つまり、話せていた頃はキキが常に自問自答をしていたということになります。この声が消えたということはすなわち、キキの中に生じている迷いがなくなったということなのです。

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【魔女の宅急便】原作に書かれたキキと黒猫ジジのその後

映画の後の世界についても描かれている原作では、キキとジジはどうなるのでしょうか。それぞれのその後についてまとめます。

キキのその後

キキと良い仲だったトンボがコリコの街から出たことで、遠距離恋愛になった二人の間にはすれ違いが生じます。さらに、ドレスデザイナーのサヤオという青年がキキの前に現れ、一時は心が揺れます。

しかし20歳の誕生日にトンボへの愛を再確認し、2年後に結婚します。さらにキキとトンボには双子が生まれ、幸せに暮らすことになりました。

黒猫ジジのその後

小説版では、ジジの話せる理由が魔法の力であるとされています。最後は、富豪に飼われているヌヌという猫と結婚し、子供は18匹にもなります。さらに、どの猫も水玉模様だということまで書かれています。

魔女は一人前になって結婚したら猫と別れるというしきたりがあるのですが、キキはこれを破ってジジと一緒に暮らし続けます。

【魔女の宅急便】は黒猫ジジにキキの成長が映し出されている

キキの成長の写鏡でもあるジジですが、映画では途中で話せなくなってしまいます。その理由について、監督が明言していることを踏まえた上で再度鑑賞してみてください。小説でのまた違った二人の関係性もぜひチェックしてみましょう。

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