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【魔女の宅急便】絵描き少女ウルスラを徹底解説!どんな人物?

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大人気のジブリ映画「魔女の宅急便」に登場する絵描き少女のウルスラについて、チェックしてみませんか?この記事では、絵描きの少女ウルスラの絵に関するトリビアや、彼女がキキに伝えた名言など、様々な角度からウルスラの魅力に迫ります。ウルスラがどんな人物なのかを知ると、より魔女の宅急便という作品を楽しめるはずです。

魔女の宅急便のあらすじ

主人公のキキは、魔女の母と人間の父の間に生まれました。13歳になった満月の夜、魔女見習いの少女は1年間、親元を離れて魔女のいない街で修行をしなくてはなりません。キキもまた、13歳になったのを機に旅に出発します。

彼女と共に育った相棒の黒猫ジジと一緒に、ほうきに乗って空を飛んでいると、港町のコリコに到着しました。そこは活気に溢れた街で、キキはコリコで修行を始めることにします。

そこで出会った女性の経営するグーチョキパン店に居候し、キキは空を飛ぶ魔法を生かして配達屋さんを始めることにしたのでした。

魔女の宅急便に出てくる絵描きウルスラとは?

ウルスラとは、森の小屋に住む絵描きの少女です。本居は別のところにありますが、夏の間だけ小屋にこもって絵を描くことに専念しています。歳は19歳とキキよりも年上で、ボーイッシュな見た目から作中では男の子に間違えられてしまうシーンもあります。

キキと出会ったきっかけは、キキが森の中に宅配便の荷物を落としてしまったことです。この時キキが落としてしまったのは、ジジにそっくりな黒猫のぬいぐるみでした。落とした拍子に壊れてしまったこのぬいぐるみを、ウルスラは直してくれます。

このことをきっかけに二人は友達になりました。キキの使う魔法が弱まり、落ち込んでいた時には小屋に泊まりに来るようにと提案し、自身もスランプに陥った経験があることを話して励ましてくれます。

ウルスラが登場するシーンは?

ウルスラがアニメ映画に登場するシーンのうち、まず一つ目はキキが森の中で落とし物をした時のことです。森の小屋に住むウルスラが、この落とし物を広い、壊れていた箇所を直した上でキキに渡してくれました。

また、スランプになったキキを励ましてくれるシーンもあります。買い出しのために街に出たウルスラがキキのところへ寄ると、彼女は自身の魔法が弱まったことで落ち込んでいました。

そこで自分の住むロッジハウスにキキを招き、二人は泊まりがけで色々なことを話します。このことで、落ち込んでいたキキは少し元気を取り戻すのでした。

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ウルスラは何歳?

ウルスラの年齢は19歳です。キキは13歳なので、二人の歳の差は6歳ということになります。魔女の宅急便に登場する女性たちは、キキの将来の姿と言われています。ウルスラは、その中では最も歳の近い人物ですから、キキが少し成長した姿と捉えられるでしょう。

その後は、おソノさんのようになり、そして母であるコキリになり、最後には老婦人になる…。どの人物もとても魅力的で、キキは将来こんな風になるのだと思って鑑賞すると、また違った楽しみ方ができます。

ウルスラの声優はキキと同じく高山みなみ!

ウルスラの声優を担当しているのは、キキの声優を務める高山みなみさんです。今では名探偵コナンのコナン役や忍たま乱太郎の乱太郎役で知られる有名な声優さんですが、当時はまだ駆け出しでした。

元々は警官志望だったという高山さんは、警官になれば腹話術をすることになるだろうと見通して、腹話術の勉強を始めたようです。そこから声で演じることへの興味を目覚めさせ声優になったという珍しい経歴の持ち主です。

ウルスラの声優がキキと同一人物である理由

この時のオーディションで、高山さんはウルスラ役に応募していました。一方、キキ役のオーディションは難航しており、なかなか声優が決まらないでいたようです。そこで高山さんがキキ役にも応募したところ、見事にその座を勝ち取ることとなりました。

ジブリ映画において、同じ人物が二役を演じることは、後にも先にもこの例だけのようです。珍しい二役で話題となった高山さんは、その後順調に声優としてのキャリアを重ねていくことになります。

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原作にもウルスラは出ていた?

魔女の宅急便の原作は児童文学です。この原作においても、ウルスラは登場しています。ただし、彼女が原作で登場するのはキキと出会う森の中でのシーンのみで、あとは一切出てきません。

一方、アニメ映画ではキキが落ち込んでいる時に励ましてくれる役割としても出演しています。原作よりも映画の方が出演回数が多い、珍しいキャラクターです。

作中に登場するウルスラの絵は実在する?

映画の中で登場する、ウルスラの書き上げたペガサスの絵ですが、これは実在する絵なのでしょうか。その完成度の高さから、モデルとなった絵があるのではないかと気になっている方も多いでしょう。その真相に迫ります。

ウルスラの絵にはモデルがあった

ウルスラの絵にはモデルがあります。その絵の名前は「虹の上をとぶ船 総集編IIより 星空をペガサスと牛が飛んでいく」といい、青森に実在しています。

こちらの絵は八戸市立湊中学校の養護学級の生徒13名による版画で、ペガサスと牛を大きく画面中心に捉えた、ダイナミックな絵柄です。よく見ると、笑顔の人々や家などが立ち並び、鳥が飛んでいる様子も伺えます。

元の絵は版画のため、映画とは違い白黒ですが、インパクトは十分です。映画の中でウルスラが描く絵は、幻想的な着色が施されており、また違った味わいが出ています。宮崎駿監督は元々、ウルスラの絵を自身で描くつもりだったようです。

しかし絵コンテが終わった段階で時間がなく、そこへこの絵と出会ったことで一気に心を惹かれ、題材とすることを決めたのだと言います。宮崎監督の義父が日本教育版画協会の委員長を務めていたことも、この版画と出会った縁であると思われます。

ウルスラの絵に込められた意味とは?

ペガサスとは霊感の象徴であり、雌の牛は母親の象徴です。ウルスラの描いた絵では、牛にキキがまたがっている様子が描かれていました。全体の構図を見ると、ペガサスの後ろを牛とキキが飛んでいます。

ここから推察するに、絵に込められた意味は「魔女の血を持ったキキはこのまま真っ直ぐ飛んでいけば、母親のようになれる」と言ったメッセージが込められているのではないかと思われます。

また、これと同じことは視聴者にも言えます。「何らかの血、つまり才能や生まれながらの何かを持っている私たちは、清らかで神聖な心のまま歩んでいけば、なりたいものになれる」そんなメッセージを伝えてくれている絵なのではないでしょうか。

ウルスラがキキに伝えた名言集

最後に、ウルスラがキキに伝えた名言をご紹介します。キキよりも人生経験が豊富で、絵という大切なものがあるウルスラは、一つの道を極めようとする人物でもあります。そんな彼女が発するメッセージは、今の私たちの生き方のヒントにもなってくれるでしょう。

名言①【そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる】

魔法の力が弱くなって落ち込むキキに対し、ウルスラが発した名言「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる」です。これは、ウルスラがキキと同じように、かつてスランプに陥った際の経験から出た言葉です。

ウルスラは、スランプに陥る前は「寝る時間も惜しい」と感じるほど絵を描くことに没頭していました。しかし、ある時を境に自分の描く絵は誰かの真似に過ぎないと思うようになってしまい、それから何度描いてもしっくりこなくなってしまいます。

スランプに陥ったウルスラは、そこから脱却するために、とにかく描いて描いて描きまくるということを実践したのだと言います。そうすることで、ウルスラは見事スランプから抜け出すことができました。

壁に当たってしまった時は、誰しもそのまま諦めてしまいそうになります。しかしそこで諦めず、何度も挑戦し続ける精神こそが大切なのだとウルスラは教えてくれます。もしすぐに諦めてしまったり、やる気を失ってしまったら、決して前へは進めないでしょう。

名言②【描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、 昼寝したり…何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ】

先ほどとは対照的な名言「描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、 昼寝したり…何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」です。

この発言は、魔法が弱くなってしまったことを受けて、ほうきが折れてしまうまで何度も繰り返し練習をしたキキにこう聞かれた時、返したものです。「ジタバタしてもダメだったら、どうしたらいい?」ウルスラは、ここで一度何もしないことを薦めます。

それまで打ち込んでいたものから離れてぼんやりと過ごしていると、人は行動したくなるものです。ただその時を待てば良い、ウルスラはそう話しているのです。この言葉を受けて、キキはしばらく休みますが、それからトンボの危機に遭遇したことで自然と飛べるようになりました。

ウルスラはキキの未来の姿だった!

キキの未来の姿として描かれるウルスラは、魅力溢れる人物です。この記事を読んでウルスラという女性に興味を持った方は、ぜひ彼女の生き様に焦点を当てて映画を楽しんでください。

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