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【魔女の宅急便】おソノさんについて徹底解説!どんな人物?

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魔女の宅急便に登場するキャラクター、おソノさんについて、基本的なプロフィールから背景までご紹介します。原作、ジブリ映画、実写作品のそれぞれにおいてどのような描かれ方をしているのかについても触れます。おソノさんという人物に焦点を当てて鑑賞することで、より魔女の宅急便という作品を楽しめるでしょう。

【魔女の宅急便】おソノさん基本プロフィール

魔女の宅急便に登場するおソノさんとはどんな人物なのでしょうか。まずはその基本プロフィールをご紹介します。この話の主人公であるキキは、魔女修行のために1年間、見知らぬ土地で過ごすことになります。その修行の舞台として彼女が選んだのが、コリコという街です。

そして、この街で配送業を始めることにしたキキの下宿先を提供した上で、様々な身の回りのお世話をしてくれたのが、このおソノさんという人物なのです。おソノさんは、コリコの街で夫と二人三脚、パン屋を営んでいます。

この店先に落ちていた客の忘れ物を通りがかったキキが拾い、おソノさんの代わりに届けたことをきっかけに二人の交流は始まりました。キキを気に入ったおソノさんは、街に来たばかりの彼女に優しく接します。行く宛のなかったキキに店の2階の空き部屋を提供してくれたのです。

交換条件は店の電話番と店番をすることで、その代わりに部屋代や電話代は無料、朝ごはんも提供という高待遇でキキのことを迎え入れました。おソノさんは新しい命をお腹に宿しており、エンディングではキキがボーイフレンドを助け出すシーンをテレビのニュースを見たことで興奮、産気づき出産しています。

魔女として突如街に現れたキキは、当初コリコの街の人たちにとって簡単に受け入れられる存在ではありませんでした。そんな中でも、おソノさんは最初からキキに最大限の理解を示し優しく寄り添ってくれた人物です。

おソノさんはグーチョキパン店というパン屋をやっている

おソノさんがキキに下宿先として提供したパン屋は、「グーチョキパン店」という名前です。夫と二人で経営している街の小さなパン屋で、店先には焼きたてのパンがずらりと並べられています。

2022年の秋にオープンする予定の、ジブリ作品をテーマにしたテーマパーク「ジブリパーク」では、このグーチョキパン店がパーク内にオープンすると話題になっています。実際にグーチョキパン店に並ぶ美味しそうなパンを食べることができる日が来ることは、ジブリファンにとって嬉しいニュースです。

おソノさんの本当の名前


おソノさんは、本当の名前を「ソノ」と言います。作中でキキと会ったばかりの頃、おソノさんは「この辺ではオソノと呼ばれているからおソノさんと呼んでくれ」と話します。このように自発的にあだ名であるところの「おソノさん」という愛称を広めようとする背景には、何があるのでしょうか。

その答えは、原作の特別編にありました。この特別編とは、キャラクターごとにそれぞれの物語をまとめた別冊のことです。そこに、おソノさんに関する記載があります。おソノさんの母親は周囲から「おヨノさん」と呼ばれていました。

元々は俳優を目指していたおヨノさんでしたが、演技の上で恋人役を演じたイヘイさんと本当の恋人同士になり、早くに亡くなった彼の両親の生まれ故郷であるコリコの街で暮らすことになったのです。そこでおヨノさんを妊娠したことを機に、安定した仕事を始めるべくパン屋を開いたのでした。

そんなおソノさんのことを、おヨノさんはとても尊敬しています。そして、お母さんのようになりたいという思いから、周囲の人に「おソノさん」と呼んでもらうことにしたのだと言います。

おソノさんの身長・年齢

おソノさんの年齢は26歳です。思っていたよりも若いと感じる方が多いのではないでしょうか。実際、ジブリスタジオで映画を制作した際、制作陣の間で「おソノさんは歳のわりにしっかりとした女性に見えるから、過去に色々あっただろう。暴走族だったかもしれない」などという意見があがりました。

このことを機に、映画のパンフレットなどのおソノさんの紹介欄には「青春時代、それなりにツッパった経験を持つ」と書かれたことがあります。

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おソノさんの旦那さん

おソノさんの旦那さんは、「フクオさん」という名前です。無口で職人気質な性格ですが、実はお茶目な一面を持ち合わせた人物でもあります。映画の中では、パン作りを覗いていた黒猫のジジにウィンクをする場面が見られるなど、愛嬌のあふれる男性としての一面が垣間見られます。

彼はもともと、牛乳屋の息子として近所に牛乳を配達する仕事をしていました。その配達する家の中におソノさんの家も含まれており、そこで出会った二人は恋に落ち、やがて二人でグーチョキパン屋を経営するようになったのです。

【魔女の宅急便】おソノさんのキャスト


魅力溢れるキャラクター、おソノさんですが、これまでに彼女はどのような描かれ方をしてきたのでしょうか。文学作品から派生して、映画化・実写化された「魔女の宅急便」のそれぞれの作品の中で、彼女がどんなキャストにより演じられているのかご紹介します。

映画でのおソノさんの声優

ジブリ映画の中で登場するおソノさんを演じた声優は、戸田恵子さんです。声優だけでなく、女優としても数々の作品に出演している戸田さんが、若くしてしっかり者のおソノさんの表情を豊かに演じました。

戸田さんは、声優としては「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役や「きかんしゃトーマス」のトーマス役などを演じたことで知られています。

実写版おソノさんの女優

実写版の「魔女の宅急便」でおソノさんを演じたのは、尾野真千子さんです。女優として数々の作品に出演している尾野真千子さんですが、2017年公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の中では同じ女性の19歳、27歳、51歳を演じ分けたとして、その高い演技力に注目が集まりました。

おソノさんの「しっかり者」のイメージにぴったりな尾野真千子さんは、実写作品の中で生き生きとしたおソノさんの姿を再現しています。

【魔女の宅急便】原作でのおソノさんは?

原作でのおソノさんについて詳しく知るには、先述した特別編を参照すると良いでしょう。おソノさんは、パン屋を営む両親の元に生まれました。牛乳屋の息子、フクオとは小さい頃から遊ぶ中でしたが、成長する中で次第に遠ざかってしまいます。

おソノさんの両親が営む「パンやパンや」というパン屋は、街の人から愛され経営も順調でした。しかし、順調な暮らしはいつまでも続きません。おソノさんの父親が病気で亡くなってしまったのです。憔悴しきったお母さんも、彼の後を追うように亡くなりました。

ショックで声も出せなくなってしまったおソノさんは、コリコの街を離れることにします。そして、そこで見つけた半島の港町にあるチョコレート屋で働き始めます。そのうち、初恋の相手ダンのために働きたいと頑張るおソノさんでしたが、その恋が実ることはありませんでした。

やがて店を辞めた彼女はコリコの街へ帰ります。そこで、両親が営んでいたようなパン屋を始めようと決心します。そして店の名前を「グーチョキパン屋」とし、次第に街の人から愛されるパン屋へと成長します。

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【魔女の宅急便】おソノさんの名台詞

魔女の宅急便の作品中で際立った存在感を見せるおソノさんは、劇中で様々な名台詞を聞かせてくれます。ここでは、おソノさんの名台詞を三つご紹介します。

名台詞①寄ってかない? お礼もしたいしさ

キキとの出会いのシーンでのセリフ「寄ってかない? お礼もしたいしさ」です。自分の代わりに客の忘れ物を届けてくれたキキに、家に立ち寄るように誘う場面でこのセリフが聞かれます。ここで、おソノさんはキキにコーヒーを出してもてなします。

名台詞②それ、とってもいいよ。黒は女を美しく見せるんだから

トンボからパーティーに誘われたキキは、手持ちの服が黒いワンピースしかないことに不満を抱いている様子を見せました。その時、おソノさんは「それ、とってもいいよ。黒は女を美しく見せるんだから」と言って送り出します。

この後、飛行船から落ちかけたトンボを助けたことで有名になったキキは、トレードマークである黒いワンピースを街の小さな女の子たちに真似されるようになります。

名台詞③大きな町だからいろんな人がいるさ。でも私はあんたを気に入ったよ

キキがコリコの街へきたばかりの頃、街の人たちは彼女に対しあまり良い顔をしませんでした。どこか冷たい態度の街の人たちを見て落ち込むキキに対し、おソノさんは「大きな町だからいろんな人がいるさ。でも私はあんたを気に入ったよ」と言って励まします。

明るい笑顔でこのセリフを口にし、励ましてくれるおソノさんを見て、キキは街で頑張る決意を新たにするのでした。

魔女の宅急便おソノさんはキキのコリコの街のお母さんのような存在!

まるでキキの第二の母のような包容力で包み込んでくれるおソノさんは、コリコの街で最も頼れる存在です。そんなおソノさんの素顔に迫ることで、より魔女の宅急便の鑑賞が楽しくなるのではないでしょうか。

原作・ジブリ映画・実写作品と、3形態ある魔女の宅急便の中ですが、それぞれの作品の中で彼女がどのように描かれているのか、見比べてみるのも楽しいでしょう。次に作品を鑑賞する際は、ぜひ登場人物の一人、おソノさんに焦点を当ててみてください。

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