トイ・ストーリーは、ピクサー・アニメーション・スタジオによる人気ファンタジー映画です。老若男女問わず夢中になる方も多い映画です。『トイ・ストーリー3』には、ロッツォというテディベアが登場します。この記事では、一見すると人の良さそうなロッツォが『トイ・ストーリー3』で行った悪行を紹介します。悪役なのになぜか愛されるロッツォの魅力に迫ってみましょう!
目次
映画『トイ・ストーリー3』のあらすじ
『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー2』で主人公のアンディは、17歳の青年になっていました。昔のアンディはおもちゃでよく遊んでいましたが、現在のアンディはおもちゃで遊ばなくなっていました。
昔は頻繁に遊んでいたウッディやバズですら遊ばなくなっていたので、近頃のおもちゃたちは「いつ手放されるのか」と不安な毎日です。アンディは、大学の入学が間近になってました。
ウッディは、アンディの一番のお気に入りです。おもちゃで遊ばなくなったいまでもそれは変わりません。アンディはウッディだけを大学に連れていこうとします。そして、残りのおもちゃたちは屋根裏に持っていこうとしました。
アンディが目を離した僅かな時間に、アンディの母親がおもちゃを捨てるのだと勘違いします。その結果、おもちゃたちは、ゴミ収集車に回収されてしまいました。
他のおもちゃたちが危険だと気付いたウッディによって、危機を回避できたおもちゃたちでしたが、いまのアンディにおもちゃが必要ないと感じたおもちゃたちは、他の居場所を探し始めます。
悪役だけど大人気のくま!トイ・ストーリー3のロッツォとは
『トイ・ストーリー』には、個性豊かなおもちゃたちがたくさん登場します。キャラクターごとに違った魅力が輝いているため、それぞれにファンも多いです。
ここで紹介するロッツォは悪役ですが、とても人気を獲得しています。ここで紹介するのは、ロッツォの情報です。大まかな特徴を解説しますので、お役立てください。
ロッツォのアメリカ版声優
ロッツォのアメリカ版声優は、ネッド・ビーティです。アメリカ・ケンタッキー州出身の声優・俳優として、1970年代から多くの映画で活躍しています。
ベテランの声優としても有名ですが、俳優としての演技力にも高い評価を得ました。特に1976年の『ネットワーク』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされて、注目を集めます。
実はロッツォが声優として、初仕事でした。しかし、重厚感溢れたネッド・ビーティの声や抜群の演技力でロッツォを演じます。
ロッツォの日本版声優
ロッツォの日本版声優は、声優・俳優の勝部演之さんが務めました。俳優としては『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』が有名です。声優では、洋画の吹替で活躍しています。
吹替を行ったのは『スパイダーマン』『パイレーツ・オブ・カリビアン』など有名作品も多いです。一筋縄ではいかない雰囲気があるロッツォは、勝部演之さんと抜群の相性でした。穏やかでありながらも、実は悪役といった雰囲気が、声質や演技力で絶妙に表現されています。
ロッツォはイチゴの匂いがする?!
ロッツォを紹介するうえで、欠かせないのがイチゴの匂いということです。『トイ・ストーリー3』の作中でサニーサイド保育園を案内する際に、レックスが「イチゴの匂いがする」と言ってました。
ロッツォからなぜイチゴの匂いがするのかについては、公式情報でも触れられていません。ラストまで、謎がそのままになっている状態です。
「色合い」「保育園の子どもに気に入られるため」「イチゴの匂いの香水を使っている」「相手を油断させるため」など、ファンの間でもさまざまな噂があります。
ロッツォには前の持ち主に捨てられたあとに、サニーサイド保育園へたどり着いたという過去があるので、関連する可能性がありますが、イチゴの匂いは謎のままでした。
最も可能性として高いのは、保育園の子どもに気に入られるためです。サニーサイド保育園に来てから他のおもちゃと差別化を図るために、自身でイチゴの匂いをつけた説が可能性として高いといわれています。
ロッツォのスクリーンデビューは?
ロッツォの登場は『トイ・ストーリー3』よりも前です。しかし『トイ・ストーリー』に登場したわけではなく、『カールじいさんの空飛ぶ家』で登場しています。
『カールじいさんの空飛ぶ家』は、ゴールデングローブ賞を受賞した有名な作品です。ロッツォは『カールじいさんの空飛ぶ家』の部屋の片隅に置かれています。
『トイ・ストーリー』の1作目にも、アンディの部屋の隅にロッツォと思わしきぬいぐるみが登場しているので、鑑賞する機会があれば確認してみてください。
余談ではありますが、ピクサーによるとトイストーリーの1作目では、ギャングになったくまのぬいぐるみが大暴れするというストーリーを考えていた時もあったと後に語られています。
トイ・ストーリー3のロッツォの悪行は?
ここからは、悪名高いロッツォが『トイ・ストーリー3』の作中で起こした悪行を紹介します。ストーリーを思い出すためにも、お役立てください。
トイ・ストーリー3ロッツォの悪行①新入りおもちゃは使い捨て
ロッツォは、サニーサイド保育園で独裁政治を確立していました。新入りのおもちゃをイモムシ組と呼ばれる幼児クラスに強制的に送っていました。
幼児クラスは、おもちゃにとって壮絶な環境です。幼児クラスではおもちゃを舐めたり、壊したりするのは日常茶飯事でした。さらに、新人としてイモムシ組に送られたおもちゃは、ずっとイモムシ組でしか過ごせないシステムを築きます。
このような不平等なシステムは、ロッツォが絶大な権力で独裁政治を行うために作られたものでした。新入りのおもちゃを使い捨てとして扱う恐ろしい悪行です。
トイ・ストーリー3ロッツォの悪行②サニーサイドを支配している
ロッツォは、サニーサイド保育園で独裁政治を振るい、恐怖で支配していました。自分の命令を聞くおもちゃを側近に配置して、逆らうおもちゃは幽閉します。
また、見事なまでの監視体制も整っていました。幽閉しているおもちゃたちが逃げ出さないおうにするのはもちろん、サルにまで園内を監視させます。反逆者が出ないように、ロッツォ以外のおもちゃたちはお互いを監視させられていました。
トイ・ストーリー3ロッツォの悪行③焼却炉で裏切り
『トイ・ストーリー3』のラストでは、ロッツォとウッディたちがゴミ焼却炉に投げ込まれてしまいます。ロッツォだけが運良く、コンベアーの停止ボタンに到着しましたが、嫌味を残して自分だけ逃げました。後にロッツォはゴミ焼却炉の作業員が持ち去ってしまいます。
トイ・ストーリー3ロッツォの悪行④仲間を道連れに
ロッツォの前の持ち主は、新しいロッツォを購入したためロッツォを捨ててしまいます。愕然としたロッツォは、おもちゃ仲間のビッグ・ベビーとピエロに嘘を吹き込んで道連れにしました。
トイ・ストーリー3のロッツォは悪役なのになぜ人気?
ここまででロッツォが『トイ・ストーリー3』でいかに悪行を重ねてきたか、ご理解いただけたと思います。しかしロッツォは、トイ・ストーリーに登場するたくさんのキャラクターのなかでも特に人気です。ここでは、悪役なのにロッツォの人気が高い理由を紹介します。
人気の理由①見た目が可愛い
ロッツォは、悪行をしでかしそうにないようなかわいい見た目をしています。人間は丸いフォルムに安心感を感じやすい傾向ですが、ロッツォは丸くて大きな鼻に大きな目です。
さらに全身がピンク色で、抱きしめるとイチゴの匂いがします。視覚だけでなく嗅覚からも癒しを感じるため、ロッツォは多くの人がかわいいと感じるでしょう。
人気の理由②イチゴの香りがする
ロッツォからは、イチゴの匂いがします。イチゴの甘い匂いは相手を油断させる手段として、ロッツォが意図的に用いた作戦ではないかという噂もありますが、イチゴの匂いはほとんどの人が良い匂いに感じる匂いです。
トイ・ストーリーのキャラクターたちの多くは、グッズとして販売されています。ロッツォもグッズとして発売されていますが、グッズとして販売されているロッツォもイチゴの匂いがするので、気になる方は確認してみてください。
人気の理由③悲しい過去があり憎めない
ロッツォは穏やかなおもちゃ生活を送っていましたが、前の持ち主が新しいロッツォを購入したことがきっかけで捨てられてしまいました。『トイ・ストーリー3』では度重なる悪行を繰り返したロッツォですが、ショッキングな過去を知ると憎めない方も多いです。
サニーサイド保育園では独裁政治を確立させたロッツォですが、心が荒んでしまったきっかけは悲しい過去でした。前の持ち主はロッツォを大切にしていたのですが、偶然置き忘れてしまい新しいロッツォの購入に至った流れがあります。
新しいロッツォを見たロッツォの考えは、急激に歪んでいきました。ロッツォは「どんなに大切に扱われても、おもちゃはいつか捨てられる」そんな考えに囚われてしまいます。
トイ・ストーリー3のロッツォは悪役だけど大人気のキャラクター!
この記事では『トイ・ストーリー3』に登場するロッツォを紹介しました。彼の行った悪行だけでなく、高い人気の理由もご理解いただければ幸いです。
さまざまなおもちゃが活躍するトイ・ストーリーは、子どもだけでなく大人も楽しめる映画となっています。ロッツォが活躍する『トイ・ストーリー3』をぜひ鑑賞してみてください!