アメリカの人気作家によるミステリー小説を映画化した作品「リプリー」について、この記事ではあらすじや登場人物の紹介をまとめます。様々な名誉ある賞を受賞したこの作品は、マット・デイモンが主演を務めるほか、脇を固める俳優陣も非常に豪華です。この映画に何も知らない方も興味が湧くこと間違いなしな面白いあらすじを、ぜひチェックしてみてください。
目次
映画リプリーの作品情報
映画「リプリー」とは、パトリシア・ハイスミスによる小説をもとに、アンソニー・ミンゲラ監督が映像化した作品です。脚本も同監督が担当しています。ウィリアム・ホーバーグやトム・スターンバーグなどが制作に携わっているほか、シドニー・ポラックが製作総指揮を務めています。
第72回アカデミー賞では、助演男優賞・脚色賞・作曲賞・衣装デザイン賞・美術賞を受賞、さらにゴールデングローブ賞では最優秀作品賞・最優秀主演男優賞を受賞した作品です。金持ちの放蕩息子と下層階級の少年が出会ったことから織りなされるドラマを描きます。
リプリーの原作
リプリーの原作となったのは、アメリカの人気作家パトリシア・ハイスミスによる「トム・リプリー」シリーズです。このシリーズは全部で5作品からなります。
作家のハイスミスはサスペンスの女王とも呼ばれる人物で、彼女の作品に登場するトム・リプリーは犯罪行為を行うアンチヒーローとして描かれます。なお、トム・リプリーが登場するシリーズのタイトルは以下の通りです。
- 太陽がいっぱい
- 贋作
- アメリカの友人
- リプリーをまねた少年
- 死者と踊るリプリー
このうち、1作目の「太陽がいっぱい」が今回紹介する映画「リプリー」の元となっています。また、3作目の「アメリカの友人」は1977年、デニスホッパーを主演に据え、ビム・ベンダース監督が映画化しました。
さらにこれまで数々のヒット映画を生み出してきた脚本家スティーブン・ザイリアンによりドラマ化もされるなど、シリーズ全体を通して注目度が高い作品です。
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映画リプリーのネタバレあらすじ
ここからは、映画リプリーのあらすじを、ネタバレを交えながらご紹介します。4つのパートに分けてまとめるので、順を追ってあらすじをチェックできます。
リプリーのネタバレ①接近
主人公の青年トム・リプリーは、オペラ座でボーイの仕事をしていました。ある日、ピアニストの代理として出席した昼食会にて、造船会社で社長を務めるグリーンリーフという男と出会います。グリーンリーフはトムが着ている上着を見て、という彼の息子ディッキーの大学の元同級生と勘違いします。
しかしこの時トムが着ていた上着は、ピアニストから拝借したものでした。グリーンリーフは、イタリアで遊び呆けている息子を連れ戻してほしいとトムに頼みます。トムはこれを引き受け、ディッキーの情報を調べ、彼の好きなジャズを研究します。
トムはイタリアに向かいますが、その道中、メレディスという名の社長令嬢に出逢います。そして自身の名を「ディッキー・グリーンリーフ」と名乗るのでした。探しているディッキーは、イタリアの海沿いの街、モンジという田舎にいました。
そこでトムは彼の元同級生のふりをしながら接近を図ります。彼の暮らしぶりは酷く、婚約者であるマージと共に、ジャズや贅沢にまみれた生活を送っている傍ら、現地の女性と浮気をしていました。トムは徹底した研究の会があり、ディッキーから気に入られ、やがて一緒に過ごすようになります。
ディッキーの豪勢な暮らしに憧れるトムは、彼が留守の隙を見て私物を触ったり、口真似をしたりするのでした。
リプリーのネタバレ②嫉妬
一方のディッキーは、トムが父の差し金であるとすぐに見破っていました。しかし彼がジャズなどに精通しているのを見て、友達として連むようになります。そして二人が過ごすようになった頃、トムはディッキーに対し同性愛としての恋心を持つようになりました。
しかしディッキーにはその気はありません。ある日、旧友のフレディという男性と遊びに出かけたディッキーは、トムから酷く嫉妬されます。このことでトムを面倒に感じたディッキーは、次第に冷たく接するようになるのでした。
その頃、ディッキーの父、グリーンリーフからトムに手紙がきます。息子が戻ってくる様子がないので、契約を打ち切りたいというものでした。トムはディッキーに対し取りなすように頼みますが、ディッキーは彼を突き放し、アメリカに帰れと言うのでした。
そして別れの旅として海辺の街サン・レノに出かけた二人でしたが、貸しボートの上で喧嘩してしまいます。「寄生虫」「お前には飽きた」「もううんざり」など暴言を吐くディッキーに対し、トムは言い返しますが殴られてしまいます。
そうして掴み合いになるうち、トムは突発的に船のオールでディッキーを殴ってしまいます。そして気がつくと、ディッキーは息をしていませんでした。リプリーはディッキーの遺体と貸しボートを海に沈め、街のホテルに戻ります。
リプリーのネタバレ③事件
トムはディッキーになり代わり、豪勢な生活を送っていました。そこへフレディがディッキーの下宿先を訪ねてきます。彼は部屋がディッキーの趣味と違うこと、大家からディッキーがピアノを弾いていると聞いたことから、トムが嘘をついていることに気がつきます。
トムは部屋に戻ってきたフレディを殺しました。フレディの死体を見つけたイタリア警察はディッキーを疑います。そして、サンレモでトムとディッキーが乗っていたボートまで探そうとしていました。トムは焦りますが、そんな時にディッキーの恋人だったマージがやってきます。
警部の前でマージに会い正体がバレてしまうことをなんとか免れたトムは、ディッキーがトムに宛てて書いた手紙を偽造します。そこにはディッキーが殺人を認め、トムに全てを譲るという旨が書かれており、ディッキーの自殺を仄めかすものでした。
リプリーのネタバレ④結末
トムはヴェネチアに住むピーターを訪ね、トムとしてローマ警察と話をすることになりますが、事件の担当者が変わっていたため、ディッキーのふりをしていたことがバレずに済みます。全ての嘘を曝け出し、過去を消せたらと思うトムでしたが、それは叶わないことでした。
ピーターは孤独を抱えるトムに寄り添い、トムもまた彼に愛情を感じはじめます。そんな矢先、ディッキーの父など彼のことを知る人物が次々にやってきて、彼は絶体絶命を覚悟しました。
しかし、父は息子が放浪を続けていると勘違いし、口止め料としてトムに彼のお金を預けます。大金持ちになったトムは、アメリカへ渡るのでした。
映画リプリーの登場人物(キャスト)
次に、映画リプリーに登場する人物と、それぞれのキャラクターを演じたキャストをご紹介します。どんな人物が登場するのかチェックしておくと、より映画の流れがスムーズに掴めます。
リプリーの登場人物①トム・リプリー(マット・デイモン)
劇場でボーイとして働く主人公の青年、トム・リプリーです。マット・デイモンが演じています。ピアノが好きな貧しい少年ですが、ひょんなことから御曹司でプレイボーイのディッキーに憧れ、次第に恋愛感情を抱くようになります。
リプリーの登場人物②ディッキー・グリーンリーフ(ジュード・ロウ)
放蕩息子のディッキー・グリーンリーフです。ジュード・ロウが演じたのですが、見事なハマり役と評され、この映画で英国アカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞に輝きました。
リプリーの登場人物③メレディス・ローグ(ケイト・ブランシェット)
社長令嬢のメレディス・ローグです。ケイト・ブランシェットが演じました。彼女の父親は繊維産業を牛耳っています。船でトムと出会い、彼のことを「ディッキー・グリーンリーフ」だと思い込み恋に落ちます。
リプリーの登場人物④マージ(グウィネス・パルトロウ)
ディッキーの恋人マージです。グウィネス・パルトロウが彼女の可愛らしさを見事に引き出しました。大人びた顔立ちなのに、どこかあどけなさを感じさせます。また、知性を持ち合わせた女性でもあり、ディッキーのことをただ一途に愛し続けます。
リプリーの登場人物⑤フレディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)
ディッキーの悪友、フレディです。フィリップ・シーモア・ホフマンが演じました。ローマでディッキーと再会してから、ディッキーの関心はトムからフレディに移ってしまいます。プレイボーイのフレディは、トムを馬鹿にしたような態度をとります。
映画リプリーの見どころ
映画リプリーの見どころでまず挙げられるのは、キャストの豪華さです。マット・デイモン、ジュード・ロウ、グウィネス・パウトローといった、当時若手俳優としてハリウッドで注目を集めていた3人が揃って出演しています。
また、原作の小説「太陽がいっぱい」は名作なので、こちらの小説を先に読んでから見ても、また違った視点で楽しめるでしょう。
自宅でリプリーを簡単に楽しもう!
最後に、映画リプリーを自宅で鑑賞するのにおすすめの方法をご紹介します。今すぐにでもリプリーを鑑賞したい方に適した配信サービスをまとめるので、ぜひ参考にしてください。
映画を無料視聴できる配信サービス
リプリーを無料で視聴できるのは、今のところU-NEXTのみです。無料期間を利用することで、お金をかけずに視聴ができます。他にもmusic.jp、Amazonプライム、TELASA、TSUTAYA DISCASといった配信サービスで視聴できますが、これらは全て有料レンタルのみの取り扱いです。
リプリーと太陽がいっぱいを見比べるのもおすすめ!
名作として名高い映画「リプリー」は、原作「太陽がいっぱい」を見比べながら楽しむのもおすすめです。この記事を読んで興味の湧いた方は、ぜひ原作・映画共に楽しんでください。