「自分本位」という言葉を知っていますか?「自己中」とは少し意味が異なります。この記事では、自分本人の基本的な意味や性格、特徴を解説しています。また、自分本位の行動や性格を直す方法、上手な対処法も紹介しているのであわせて参考にしてみてください。
自分本位とは
まず初めに、「自分本位」の意味について説明します。また自分本位と似ている言葉「自己中」についてもふれているのであわせて参考にしてみてください。
自分本位の意味
自分本位とは、「自分本位ことを中心にしてあらゆる物事を考えていること」を表しています。何かしらの発言や行動をするときに、相手の気持ちや立場を考えずに立ち振る舞うことを意味します。
他人の様子や考え方を全然考慮しないで、自分の欲求や本能に従うのが、自分本位ということになります。そのため自分本位の人は、わがままで身勝手であるという印象を与えることが多いです。
自己中との違い
自分本位と似た言葉に「自己中(自己中心的)」という言葉があります。自己中は、「自分の考え方や価値観を基準にする」ことを意味します。
「自分本位」は、相手よりも自分を優先することなので、厳密に言うと意味が少し違います。わかりやすい例だと、電車で困っている高齢者を見て助けてあげたけれども、相手に迷惑がられたのは、自己中ではなく「自分本位である」ことを指します。
自分本位な人の性格
続いて、自分本位な性格について解説します。自分のことが大好きであることがゆえの性格であることが多い特徴を紹介するので参考にしてみてください。
性格①ナルシスト
自分本位の人は、ナルシストである傾向があります。ナルシストは自分に自信があるため、自己アピールも強いことが多いです。自分が好きである気持ちは、自分本位な考え方の上に成り立っています。
そのため自分がすごいということを周囲にアピールしたがるのです。自分の素晴らしさや武勇伝を周りの人に伝えて自己アピールしようとしているのは自分本位の人が持つ特徴と言えます。
性格②わがまま
自分本位の人は、わがまま性格であることも特徴的です。自分本位の人は、周囲の空気を読みとらないため、わがままであることを自覚していない場合もあります。
「自我が強い」という印象にもなりますが、相手によっては「わがままな性格」として捉えられることもあります。わがままな性格は、ネガティブに捉えられることもありますが、恋愛においては可愛く見られることもあります。

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性格③他人に興味を示さない
自分本位の人は、他人に興味を示さないという特徴も持っています。相手がどう思うかあるいは感じかは、自分本位の人のとって何も問題ではありません。想像力に欠けているので、目の前で話していつ相手も自分と同じようなプライドや感情があることを知らないのです。
自分本位な性格をしている人の中には、「相手に嫌われてもいいからありのまま生きていきたい」と感じることもあるでしょう。しかしそれは結果的に相手を傷つけたり、周囲を振り回してしまうことになるのです。
性格④自分に甘い
自分本位な性格をしている人は、自身にとても甘いことも特徴的です。自分に甘いとは、「失敗すると他人のせいにする」「やらないといけないことを先延ばしにする」などといったことです。良く言えば、「欲望に従っている」ですが、悪く言うと「我慢ができない」と解釈されることもあります。
性格⑤短気
自分本位の人は、短気な性格をしていることが多いです。これは、怒りや悲しみといった感情を上手くコントロールできないためです。大勢で楽しんでいても、自分本位の人は急に怒ったり不機嫌になることがあります。
普通の人であれば怒りをおさえたり、我慢することができます。しかし自分本位の人は、周りの状況をかえりみず行動するので、短気であるという印象を与えてしまいます。
性格⑥頑固
自分本位の人は、頑固な性格であることも特徴です。自分中心に物事を考えているので、自身で決めたことは貫き通します。また自分の考えが1番正しいと確信しているので、他人に何を言われようとも意見を曲げることはしません。
意見が食い違っていても自分の意見を押し通そうとします。自分の意見を指摘されることが嫌いなので、意見を変えさせたいときは、本人に一旦選択させると良いでしょう。
性格⑦自分が最優先
自分本位の人は、自身のことが最優先であるため満足できれば良いと思っていることがあります。自分が満足できれば周囲の人が損しようが我慢しようが関係ありません。
例えば、電車で目の前に高齢者がいても妊婦がいても、自分が席に座っていて満足しているので、譲ることはありません。周囲からどう思われても、自分さえよければいいという考えを持っているのも自分本位な人の特徴です。
自分本位な人の行動
続いて、自分本位の人の行動について紹介します。あなたの周りにもいないか次の項目をチェックしてみてください。
行動①文句が多い
自分本位の人は、文句が多い傾向があります。少しでも気に入らないことがあれば、不平や不満を口に出してしまうのです。文句は誰でも言いたくなる時がありますが、一般的には言われた側の気持ちや立場も考えて振舞うことができます。
しかし、自分本位の人は、他人の気持ちよりも自分の気持ちを優先させるので、すぐに文句を言ってしまいます。例えば、お店に理不尽なクレームをつけることです。自分の意見をぶつけて相手が受ける不快な気持ちなどは一切考えないのです。
行動②落ち着きがない
自分本位の人は、行動に落ちつきが無いことも特徴です。自分よりも他人が目立っていることが嫌いで、自分を良く見せるために常に自慢できることを探しているためです。また仕事においては、自分がミスをしたり、問題が起きても自身のせいにされないように慌てていることが多いです。
自分が悪いにも関わらず、他人のせいにして強く当たることがあります。そして自分は一切関わっていないあるいは全く悪くないということをアピールして、事態が収束するのを待ちます。
行動③約束を守らない
自分本位の人は、約束を守らないという行動をとることも特徴です。例えば、時間を決めて待ち合わせをしても必ず遅刻をします。また遅刻を重ねてもなお繰り返します。この行動は、自分のことが一番大切で最優先であるため、他人を待たせていることなど気にかけていないためです。
最悪の場合、自分の気持ちでドタキャンをする人もいます。自分が快適であればそれでいいので、ドタキャンされた相手の怒りや迷惑などは一切考えません。
行動④損得勘定で動く
自分本位の人は、損得勘定で動くという行動を見せることもあります。損得勘定とは、絆や恩よりも評価や利益を優先して、自分にとって得があるという確信を持てるようになると行動に移すことです。
このような行動をするのは、周囲の人からの評価が下がることが多いです。自分にとって大きな得になるとわかったら平気で嘘をつくこともあります。
権力がある人には媚へつらうことができる「長いものに巻かれる」タイプの持ち主です。その場で自分が楽しければOKなので、目先の利益に飛びつくため長期的な目標で考えることが苦手な人が多いです。
行動⑤協調性がない
自分本位の人は、協調性がないことも特徴です。自分の気持ちが一番大切なので、他人を無視したりその場の空気を全く読まないので、協調性がないという印象を与えてしまいます。そのため、単独行動で動くことが多い傾向にあります。
自分の身勝手な行動で周りの人を困らせたり、迷惑をかけることがあるので仕事では上手くいかないことが多いでしょう。仕事では成果を出すことが求められますが、チームワークを大事にしない人は上司の評価も低くなりやすいです。
行動⑥空気が読めない
自分本位の人は、空気が読めません。読めないというよりは、故意に読まないようにしていることが多いです。自分がやりたことを優先してしまうため、途中で話をさえぎって語りだしたり、全員が参加している飲み会に行かないなどの行動を取ります。
周りの人の評判よりも、自分のことを優先して考えるので、「めんどくさい話はすっとばしたい」「息苦しい飲み会へは行かない」などといった行動になってしまうのです。
行動⑦面倒なことはしない
自分本位の人は、面倒なことはしません。面倒なことをするのは自分ではなく他人がするべきであると考えているからです。「自分がやらないといけない理由がない」という考え方をしているので、自分から進んで面倒なことをしようとはしません。
面倒なことから逃れることが自分にとって楽であり、得をしていると感じているのです。もし面倒なことをやることになったら、「不公平だ」「絶対にしたくない」と口走ってしまうでしょう。
自分本位な性格を直す方法
続いて、自分本位の性格を直す方法について紹介します。今日からできるものや、日頃から意識するものまで様々ですので、できることから始めてみましょう。
性格を直す方法①相手の意見を受け入れる
自分本位な性格を治すためには、まずは相手の意見を受け入れるようにしましょう。周囲の人の意見に耳を傾け、反論せずに一旦受け入れてみるのです。
自分本位の人は「自身が一番正しい」と思うため、相手を意見を聞き入れることで「私の意見は間違っているのかもしれない」という気付きがあるかもしれません。
性格を直す方法②ルールやマナーは守る
自分本位な性格を直すためには、ルールやマナーは必ず守りましょう。ルールやマナーを守るのは、社会人として当然のことであり、人と関わっていく上でとても大切なことです。
お互いが気持ち良く生活するために必要最低限のルールやマナーは日頃から意識して守るようにしましょう。迷惑をかけないように意識してみると、相手の気持ちや考えがわかるようになるかもしれません。
性格を直す方法③余裕を持つ
自分本位な人が性格を直すには、時間や気持ちに余裕を持つようにしましょう。忙しい時期は心も時間も余裕がなく自分本位になってしまう傾向があります。時間に追われる日々を過ごしていると、精神的にも追い詰められることが多いです。
しかし、物事を後回しにする習慣を見直し、早い段階から手をつけるようにすると、時間も心も追い詰めれなくなり、ゆとりが生まれます。そうすることで、他人への気配りもできるようになるかもしれません。
性格を直す方法④悪いと思ったら謝る
自分本位な人が性格を直すには、悪いと思ったら謝るように心がけましょう。自分の言動で相手が不快になって、謝罪をすることは負けを認めるということではありません。
自分が悪いと気付いたら、すぐに謝ることで関係が修復できるかもしれません。すぐに謝罪ができなくても、タイミングや様子を見てあとから謝っても、関係が悪化することを防げることもあります。
性格を直す方法⑤自分の行動が及ぼす影響を考える
自分本位な人が性格を直すには、自身の行動が及ぼす影響を考えるようにしましょう。自分の言動により、相手が嫌な気持ちになったかもしれません。
初めは気づきにくいかもしれませんが、相手の表情を見て、「あのときの発言は不愉快だったかな」「今悪いことをしてしまったかな」と気付くことでしょう。客観的な視点を持つことができると、自分の行動が及ぼす影響を考えることができ嫌われないようになるかもしれません。
性格を直す方法⑥人に興味を持つ
自分本位の人が性格を直すには、人に興味を持ちましょう。他人に対して興味を持つようになると、自然と自分本位ではなくなります。興味を持つことが難しいのであれば、相手に対して疑問を持つようにしましょう。
「この人は今なぜこのような行動をとっているのか」「発言したときの気持ちはどのようなものだろう」と疑問を持つと、他人に興味を持てるようになります。
性格を直す方法⑦日記をつける
自分本位の人が性格を直すには、日記をつけることも有効です。日記をつけることで、1日あった出来事を客観的に見ることできるため、嫌だった感情にも向き合うことができます。初めは辛い作業ですが、数日間続けると、様々な気付きや学習することができるでしょう。
自分本位な人への上手な対処法
最後に、自分本位な人への上手な対処法を紹介します。少しテクニックが必要なものもありますが、相手のことを想い勇気を持って行動してみましょう。
対処法①相槌を打って聞き流す
自分本位の人と話すときは、相づちを打ちつつ、聞き流すようにしましょう。自分本位の人の話は自慢話か愚痴がほとんどなので、真面目に聞いてしまうとストレスになってしまいます。
対処法②おだてながら手のひらで転がす
自分本位の人へは、おだてながら手のひらで転がすようにしましょう。そうすることでこちら側が主導権を握ることができるので、相手との関係を良好に築くことができるでしょう。
対処法③勇気を持って指摘する
自分本位の人には、勇気を持って指摘するようにしましょう。自分本位の人が「自分のことを大切に思ってくれている」と感じるのであれば、指摘されても怒らずに改善しようとするかもしれません。
対処法④距離を置いてみる
自分本位の人とは距離を置いてみるのも上手な対処法です。距離を置くことで身近な人が急にいなくなる感覚になるので、自分の言動に問題がなかったか振り替えることができるでしょう。
自分本位な性格や行動を改善してより良い人生にしよう
いかがでしたか?今回は、自分本位の人の性格や行動について解説しました。また自分本位の性格を直す方法や上手な対処法についても紹介したのでぜひ参考にしてみてください。