通常ではこなせない徹底した役作りと高い演技力で、実力派俳優として評価され続けるクリスチャン・ベールは、子役時代からその才能を開花させています。今回は、そんなクリスチャン・ベールの出演作や、彼の役作りの凄さについて詳しくご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。
目次
クリスチャン・ベールのプロフィール
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名前 | Christian Charles Philip Bale(クリスチャン・チャールズ・フィリップ・ベール) |
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生年月日 | 1974年1月30日 |
出身地 | ウェールズ ペンブルックシャー |
国籍 | イギリス |
職業 | 俳優 |
身長 | 183cm |
クリスチャン・ベールは若い頃からの活躍
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クリスチャン・ベールは子役時代から活躍しており、スクリーンデビューは13歳のとき、以降も彼の演技力は多方面から認められ、引く手数多の実力派俳優となりました。ここでは、ベールの活躍を子役時代から追っていきます。
クリスチャン・ベールは若い頃①子役時代
クリスチャン・ベールの幼少期は、ミュージシャンを目指す姉の影響で音楽の道を志していました。しかし、演技がしたいと思い途中で役者志望へと転向し、10歳のときに演技を学ぶため演劇学校に入学しました。
そして、13歳の時にスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「太陽の帝国」のオーディションを受け、参加者4000人の中から見事、主役の座を勝ち取りました。同映画は1987年(日本では1988年)に公開され、クリスチャン・ベールの映画デビュー作となったのです。
この頃から父が病気になってしまい、クリスチャン・ベールが一家の稼ぎ頭になって家庭を支えていたと言います。
クリスチャン・ベールは若い頃②出演映画
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1988年 | 太陽の帝国 |
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1994年 | スウィング・キッズ |
1995年 | ポカホンタス |
2000年 | 真夏の夜の夢 |
2003年 | リベリオン サラマンダー |
2005年 | マシニスト バットマン ビギンズ |
2007年 | プレステージ |
2008年 | ダークナイト アイム・ノット・ゼア |
2009年 | パブリック・エネミーズ ターミネーター4 3時10分、決断のとき |
2011年 | ザ・ファイター |
2012年 | ダークナイト ライジング |
2014年 | ファーナス 訣別の朝 アメリカン・ハッスル |
2015年 | 戦場からの脱出 エクソダス 神と王 |
2016年 | マネー・ショート 華麗なる大逆転 |
2018年 | THE PROMISE/君への誓い |
2019年 | 若草物語 バイス シャフト 荒野の誓い |
2020年 | フォードvsフェラーリ |
クリスチャン・ベールは若い頃③アクション映画で注目
クリスチャン・ベールは、2002年(日本:2003年)公開のSF映画「リベリオン」に主演した際「ガン=カタ」と呼ばれる技を披露し、話題になりました。
このガン=カタとは、ガン(拳銃)とカタ(武術の型)を組み合わせた造語で、その言葉の通りカタの体術と二丁拳銃での攻撃を融合させながら敵を倒していくというアクションを、見事にこなしたのでした。
劇中ではこの他にも、逆手で刀を使ったり、敵の武器を奪って使用するなど様々な技を繰り広げ「アクションもできる俳優」という高い評価を得たのでした。
クリスチャン・ベールは若い頃④賞歴
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クリスチャン・ベールは子役時代から、その高い演技力を称賛されており、様々な作品でゴールデングローブ賞やアカデミー賞といった世界的な賞にノミネートされています。
2011年 | 第68回 ゴールデングローブ賞 最優秀助演男優賞 受賞(ザ・ファイター) 第83回 アカデミー賞 助演男優賞 受賞(ザ・ファイター) |
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2014年 | 第71回 ゴールデングローブ賞 最優秀主演男優賞 ノミネート(アメリカン・ハッスル) 第86回 アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート(アメリカン・ハッスル) |
2016年 | 第73回 ゴールデングローブ賞 最優秀主演男優賞 ノミネート(マネー・ショート 華麗なる大逆転) 第88回 アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート(マネー・ショート 華麗なる大逆転) |
2019年 | 第76回 ゴールデングローブ賞 最優秀主演男優賞 受賞(バイス) 第91回 アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート(バイス) |
2020年 | 第77回 ゴールデングローブ賞 最優秀主演男優賞 ノミネート(フォードvsフェラーリ) |
クリスチャン・ベールは若い頃⑤バッドマン
2005年に公開されたDCコミックス原作の実写映画「バットマン ビギンズ」で、クリスチャン・ベールはバッドマン役に大抜擢されました。
バットマンと言えば、この作品以前にも何度もリメイクされており、初代バットマン役であるマイケル・キートンを始め、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニーなど名俳優によって演じられてきました。
しかし、全てアメリカ人俳優であったにも関わらず、クリスチャン・ベールは初のイギリス人俳優としてバットマン役を任されたのです。
クリスチャン・ベールは若い頃⑥ミュージカル映画
2019年に、クリスチャン・ベールは映画「バイス」でブッシュ政権時代に影の大統領とも言われたディック・チェイニー副大統領を演じ、第76回ゴールデングローブ賞 ミュージカル/コメディ部門にて主演男優賞を獲得しました。
もともとスマートな体型であるクリスチャン・ベールですが、20kgの増量と特殊メイクでチェイニー大統領にそっくりな姿でスクリーンに登場し「史上最悪の副大統領」を好演したのでした。
クリスチャン・ベールの徹底した役作り
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クリスチャン・ベールと言えば、変幻自在な役作りをなんなくこなすことで有名です。役のためならば数十キロ単位での体重増減もいとわず、彼のストイックさは強い役者魂を感じます。ここで、クリスチャン・ベールがこれまでに行ってきた役作りの様子をご紹介しましょう。
話題になった役作り①マシニスト 29㎏減量
2005年公開の映画「マシニスト」でクリスチャン・ベールは、極度の不眠症によって1年間寝ていない、病的に衰弱した主人公を演じました。
ガリガリに痩せた役をこなすために、4ヶ月で29kgの減量をしたことは有名な話で、りんご1個とツナ缶のみという食生活を続け、29kgに達したところで周りから止められたそうです。183cmで54kgまで落とし、骨と皮状態の姿で登場したときには、衝撃を受けた方も多いでしょう。
話題になった役作り②バットマンビギンズ 45㎏増量
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前述した映画「マシニスト」での減量から約半年後には「バットマン ビギンズ」でバットマン役を演じるために、すぐに増量に入ったというクリスチャン・ベールですが、今度は45kgの増量を成功させました。
ウエイトリフティングをしながらピザとアイスクリームを大量に食べ、屈強な筋肉と体型を見事に作り上げたのでした。ただ太ることは比較的簡単ですが、筋肉質な体を作りながら増量するのは相当な努力があったのでしょう。
話題になった役作り③戦場からの脱出 30㎏減量
2007年にアメリカで公開された映画「戦場からの脱出」では、捕虜収容所からの脱出を試みた実在の米軍パイロット役を演じるために、再度の減量に挑戦しました。マシニストでガリガリに痩せた体型からバットマンのために45kgの増量をし、本作で再度30kgの減量を行い役に臨んだのでした。
劇中では、食糧不足で虫を食べながら生き延びていた主人公たちですが、クリスチャン・ベールは本当に虫を食べていたようで、彼の役者根性には脱帽です。
話題になった役作り④ダークナイト 30㎏増量
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映画「バットマン ビギンズ」で増量し「戦場からの脱出」で30kgの減量を行ったクリスチャン・ベールですが、翌年にはバットマンの続編である「ダークナイト」で再びバットマン(ブルース・ウェイン)役を演じるために、再度30kgの増量をして体型を元に戻したのでした。
尚この「ダークナイト3部作」とも呼ばれるダークナイトシリーズは、2005年の「バットマン ビギンズ」2008年の「ダークナイト」2012年の「ダークナイト ライジング」の3作で構成されており、クリスチャン・ベールはすべての作品でバットマン役を演じました。
話題になった役作り⑤ザ・ファイター 14㎏減量
2010年にアメリカで公開された映画「ザ・ファイター」では、主人公の兄であり薬物中毒になってしまった元プロボクサーを演じるために14kgの減量を行い、程よい筋肉のついた痩せ型体型へと肉体改造しました。
これまでに約30kgの減量や45kgの増量などを繰り返し行っていたベールなので、14kg減の細マッチョ体型を作ることはそこまで苦ではなく、ジョギングを習慣にした生活は健康的だったと語ります。
話題になった役作り⑥アメリカン・ハッスル 20㎏増量
2014年公開の映画「アメリカン・ハッスル」では、実在した成金詐欺師を演じるために20kgの増量を行い、ぽちゃぽちゃと太ったいわゆる肥満体型でスクリーンに登場しました。当時ベールは、ドーナツやハンバーガー、パイなど太りやすい食べ物をひたすら食べ、体重は103kgまで行ったそうです。
一見、クリスチャン・ベールはどこ?!と言われるほど変わり果てた姿であったために、増量した彼に気づかない方が続出したと言われています。
クリスチャン・ベールは体重増減してもスゴイ筋肉
ここまで様々な役作りで体型が見るたびに変化していると、本当のクリスチャン・ベールはどのような体型でどのような顔つきなのか知らないという方も意外と多いでしょう。
クリスチャン・ベールは、もともと非常に整ったハンサムな顔立ちと、程よいマッチョな肉体美が特徴です。通常は、183cmの身長に対して80kg前後の体重だそうで、痩せ過ぎても太ってもいない、筋肉質な理想体型と言えます。
クリスチャン・ベールはかっこいい!役作りには命がけ
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何歳になってもハンサムで、どの年代からも「かっこいい」と言われる実力派俳優のクリスチャン・ベールですが、役作りのためならば持ち前のビジュアルを崩してでも役に近づけるストイックさを見せます。どんなキャラクターにも変身できる彼の魅力を楽しみながら、今後の活躍にも期待しましょう。