動物たちを主役にした皮肉たっぷりなコメディー映画『ベイブ 都会へ行く』は、前作「ベイブ」の続編にあたる作品です。ファンの多いこの作品ですが、続編ではどのようなストーリーが展開するのでしょうか。この記事では、映画『ベイブ 都会へ行く』のあらすじやキャスト、見どころや口コミなどの情報を一挙にまとめます。
目次
映画『ベイブ 都会へ行く』の作品情報
映画『ベイブ 都会へ行く』は、映画「ベイブ」の続編にあたる作品です。「ベイブ」は”牧羊豚”が成長していく姿を描いた作品でした。『ベイブ 都会へ行く』では、舞台のベイブが農場経営資金を得るために都会に出稼ぎに出ます。
そこで路頭に迷う動物たちに出会ったベイブが、彼らを救出するドタバタ劇がみられる作品です。「ベイブ」で製作を務めたジョージ・ミラーが、今作の監督・製作・脚本を務めます。
脚本はジュディ・モリス、マーク・ランプレル、製作総指揮はバーバラ・ギブスです。製作年は1999年、上映時間96分、オーストラリアの作品です。
映画『ベイブ 都会へ行く』の主要キャスト
映画『ベイブ 都会へ行く』にはどのようなキャストが出演しているのでしょうか。ここでは、映画『ベイブ 都会へ行く』に出演した主要なキャラクターと、それぞれを演じたキャストをご紹介します。
主要キャスト①マグダ・ズバンスキー:エズメ・ホゲット
エズメ・ホゲットを演じたのはマグダ・ズバンスキーです。1961年生まれ、イギリス出身のオーストラリアの女優で、これまでに「ハッピー フィート」「マスク2」「クロコダイル・ハンター ザ・ムービー」などに出演しています。前作からの続投です。
主要キャスト②ジェームズ・クロムウェル:アーサー・ホゲット
アーサー・ホゲットを演じたのはジェームズ・クロムウェルです。父に「痴人の愛」や「君去りし後」で知られる映画監督のジョン・クロムウェル、母には女優のケイ・ジョンソンを持ちます。
かつてはエンジニア志望でしたが、父の撮影現場を見学したことで俳優に興味を抱き、演劇を志すことになります。74年にテレビデビュー、76年に映画デビューを飾り、「ベイブ」ではアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
「L.A.コンフィデンシャル」、「グリーンマイル」、「アイ,ロボット」、TVシリーズ「24」シーズンVIなど、数々の出演作があります。
主要キャスト③ミッキー・ルーニー:ファグリー・フルーム
ファグリー・フルームを演じたのはミッキー・ルーニーです。1920年生まれのアメリカ人俳優・歌手・エンターテイナーです。160cmと小柄な体格で、初舞台は生後17ヶ月の頃と、幼少期から演劇の世界で活躍していました。
映画デビューは4歳の時で、ミュージカルにコメディ、シリアスドラマと様々なフィールドで高い演技力を見せ、1983年にアカデミー賞名誉賞を受賞しています。90歳を超えても俳優として現役で活動を続けましたが、2014年4月6日に亡くなりました。
主要キャスト④メアリー・ステイン:ランドレディ
ランドレディを演じたのはメアリー・ステインです。アメリカ出身の女優で、ドラマでは「新スタートレック」「ジェネラル・ホスピタル」「プロビデンス」、映画では「チェンジリング」「グリンチ」「ベイブ/都会へ行く」などに出演しています。
映画『ベイブ 都会へ行く』のネタバレあらすじ
ここからは、映画『ベイブ 都会へ行く』のあらすじをネタバレを交えつつご紹介します。起承転結の4パートに分けてまとめるので、気になる箇所のみを参考にしていただいたり、映画鑑賞前の予習および観賞後の復習として参照なさってください。
ネタバレあらすじ①起
アーサー・ホゲットの農場にやってきた懸賞用の小さな子豚のベイブは、食用豚として育てられていました。しかしベイブが牧羊犬のフライを慕ってその真似を始めたのをみて、アーサーはベイブを「牧羊豚」にできるのではないかと考えコンテストに応募します。
牧羊犬コンテストで見事に優勝したベイブは、飼い主のアーサーの満足そうな顔を見て嬉しく思うのでした。アーサーとベイブが地元に帰ると、祝福パレードが催され、マスコミにも取り上げられてベイブはすっかり人気者になります。
とうとうイギリス女王から招待を受けることにもなるほど、その人気は凄まじいものでした。それでもベイブは、前と変わらずアーサーと牧場でのんびり過ごしていました。アーサーはマスコミに取り上げられることを嫌ったので、すぐに元通りの日常が訪れます。
しかし牧場にある悲劇が巻き起こったのでした。ある日アーサーガイドのポンプを修理していると、ベイブが手伝おうと井戸を覗き込みますが、タイミングの悪さが災いしてアーサーが足を骨折してしまいます。
アーサーが働けなくなったために妻のエズメの負担が増すこととなってしまいました。そして牧場は経営難となり、銀行員がやってきて農場を差し押さえます。一家離散の危が降りかかり、エズメはかつてベイブが優勝したときに来た招待状に目を通します。
そこには高額のギャラが貰えるイベントの招待も届いていました。そしてエズメはベイブを連れ都会へと繰り出すことにします。ベイブも汚名を取り返すべく頑張ろうと意気込み、農場の動物たちはそんな彼らを送り出しました。
ネタバレあらすじ②承
都会に向かう最中、飛行機の乗り継ぎで荷物を受け取ろうと待っていたエズメですが、待てども荷物レーンからベイブが流れてきません。ベイブは仕分けのレーンを外れてしまっていたのです。ベイブは麻薬探知犬に主人と逸れたと伝えます。
麻薬探知犬は吠えますが、豚のベイブを使い麻薬を運んでいるのではと疑われたエズメは引き止められ、結局乗り継ぎに遅れてイベントに参加しそびれてしまいます。さらに農場に帰る便が来るまでには二日ある上、豚と泊まれるホテルがないことで途方に暮れます。
そこへ清掃員が来て、ペットと泊まれるホテルを紹介してくれたため、彼らはなんとか宿を確保します。そのホテルにはチンパンジーやオラウータンらが住んでいました。エズメはアーサーに電話するべくホテルを離れます。
ベイブが留守番をしていると、猿が忍びこみエズメのバッグを持ち去ってしまいます。そこへいくと、4匹のチンパンジーたちがいました。ベイブが返してくれと言っても、チンパンジーのボブは返してくれませんん。
そこへ来たオラウータンのセロニアスは、ベイブが豚であるのをバカにします。そこにホテルの支配人、ランドレディの叔父であるファグリーがやってきます。
ベイブを気に入ったファグリーは彼を部屋の奥に隠してしまうのでした。エズメがベイブを探しにやってくると、ファグリーはホテルの外に脱走したと嘘をつきます。
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ネタバレあらすじ③転
ファグリーはセロニアスらを使って出し物をし、病院の子供たちを喜ばせる仕事をしていました。ファグリーはベイブを連れて病院へ行き、出し物に参加させます。しかしベイブがそこで失敗を犯し、ステージが火事になってしまいます。
一方エズメを探して町を歩いていたエズメは、不良たちの喧嘩に巻き込まれて逮捕、拘留されていました。ベイブはステージに出たのにもかかわらずギャラがもらえないことに驚き、牧場に帰ろうとしますが、方法がわからず呆然とします。
次の日ファグリーが体を壊し、ランドレディが付き添って病院に搬送されます。ホテルには人間がいなくなりました。ベイブの友達であるアヒルのフェルディナンドは、ベイブの後を追い牧場から出発していました。
飛行機に搭乗できずにいましたが、ペリカンに連れてきてもらい、無事にベイブと涙の再会を果たすのでした。空腹に見舞われたホテルの動物たちは、食料探しに町へ出かけます。ベイブは猛犬のいる場所へ案内されてしまい、犬のルテリアに追い回されます。
なんとか川に落ちて逃げたベイブでしたが、ルテリアは首の鎖が引っかかり宙吊りになり、顔が見ずに浸かって溺れ死にそうになっていました。他の皆が放っておこうとする中、ベイブはボートを移動させルテリアを救います。
ルテリアは首輪をベイブにプレゼントし、他の皆も彼を英雄視することになりました。こうして動物たちは一致団結したのですが、その頃ホテルの向かいに住むホーテンスが通報し、ホテルに衛生局がやってきます。
動物たちは捕まり、連行されてしまいました。ベイブと車椅子の犬フリーリック、アヒルのフェルディナンドはなんとか難を逃れましたが、彼らは仲間を救出するべく衛生局へ向かうことに決めます。
ネタバレあらすじ④結
衛生局に侵入した彼らは、動物たちを檻から逃しますが、出口に鍵をかけられてしまいました。その頃、エズメが釈放されホテルに戻ると、動物たちがいなくなってしまったことを悲しむランドレディがいました。
エズメとランドレディは通報した隣人に話を聞き、衛生局へ向かいます。一方天井裏から抜け出そうと画策した動物たちでしたが、その先はパーティー会場で、たくさんの人間に見つかってしまいます。エズメたちも彼らを見つけ、パーティー会場に入ります。
大混乱に陥る会場でしたが、エズメはなんとかベイブを取り戻すのでした。そして、ランドレディとエズメはお互いにある約束をします。それはホテルを娯楽施設の賃貸をして売り出すこと、この賃貸料で農場を再興させることです。
その代わり、ランドレディの動物たちは農場で一緒に暮らすことになりました。セロニアスは夫人の家事の手伝いをするなど、新たな生活にそれぞれ順応しながら楽しい生活が幕を開けるのでした。
映画『ベイブ 都会へ行く』の見どころ
映画『ベイブ 都会へ行く』の見どころは、人間の社会と同じような世界を舞台に動物たちが会話を紡ぐ面白さです。ユーモアたっぷりに描かれた世界観は、時に皮肉も込められており、そのメッセージ性の強さも同時に楽しむことができるでしょう。
映画『ベイブ 都会へ行く』の口コミ・評価
映画『ベイブ 都会へ行く』には、実際に鑑賞した方から様々な口コミが寄せられています。ここでは、映画『ベイブ 都会へ行く』に寄せられた口コミ評価を段階別に分けてご紹介します。
良い口コミ
コミカルな展開の中にも温かみの感じる展開に癒される。映画館で鑑賞したが笑っている大人が多かった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
続編にしては上出来!素直におもしろかった!思想が込められた一作のように思え、感動して涙しました。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
中立的な口コミ
MAD MAXシリーズが好きでジョージミラーの作家性をより深く知りたい人にはおススメです。一作目の方が好きでした。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
豚が主人公で愉快でよい。しかしそれだけで、前作に比べると物足りない。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
悪い口コミ
なんだか動物がかわいそうだった。社会風刺だ政治批判だと理屈をつけているが悪趣味に思えた。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
前作が好きでみたが、悪趣味なミュージカル仕立てで、興ざめしてしまった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
アニマルコメディ『ベイブ 都会へ行く』を家族で楽しもう
『ベイブ 都会へ行く』は、動物たちの大冒険が見られる面白い映画です。大人が見ても笑ってしまうようなシーンがたくさん詰め込まれているので、これを機にぜひ鑑賞してみてください。
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