盛り塩で自宅を清めたい、厄除けをしたいという方もいるでしょう。スピリチュアル的な儀式の中でも自宅で行いやすい厄除けですが、実はやり方を間違えると逆に悪運を呼び寄せたり、厄除けにならなかったりします。そこで今回は危ないやり方と正しいやり方、塩の選び方などについてご紹介します。
目次
盛り塩とは?
料理店や店舗、ホテルや旅館など、いろいろな人が出入りする場所の出入り口で、お皿にそっと盛られた塩の山を見かけたことがある方もいるでしょう。「いったいどんな意味があるの?」と思われた方もいるかもしれません。
この塩の山は「盛り塩」といい、昔から厄除けとしての効果があると言われています。これは、海水には昔から穢れを取り除く効果があると言い伝えられたことに由来しているようです。
また、日本の風習ではなく、中国での風習が平安時代に日本へ伝わってきたとという説があるのを、ご存じの方もいるかもしれません。
盛り塩はその場にある見えないけがれを浄化し、悪いことを遠ざける厄除けとしての意味を持つようになりました。
危ない盛り塩をしていない?
盛り塩を実践するときには、いくつかの注意点があるので要注意です。そのやり方を間違えると、悪運を遠ざけるどころか、逆に悪霊を引き寄せたり、その場に厄をとどめてしまったりすることになるので気を付けたいものです。
ここでは盛り塩を実践するに当たり留意しておきたい逆効果や、本当の効果などについてチェックしていくので、最初によく読んで注意するようにしましょう。盛り塩の逆効果に気を付け、お清めの効果を最大限に感じてみてください。
盛り塩の危ない逆効果
盛り塩には「運気ダウン」と「悪霊の閉じ込め」などといった逆効果があります。「盛り塩をしたからもう大丈夫」と、安心して放置したままにするのではなく、適度に取り換えないと悪いことが起きてしまいます。
また、盛り塩はいつでも好きな時間に交換できるわけではありません。交換する時間帯にも気を付ける必要があります。
スピリチュアルの世界では、一般的に午前2時から2時30分までの丑三つ時には盛り塩をしてはいけないと言われています。この時間帯は陰の気が強いので、浮遊してきた悪霊を塩で作った結界内に閉じ込めてしまうことがあるので、くれぐれも丑三つ時は避けるようにしましょう。
盛り塩の本当の効果は?
ネット上のフォーラムなどで盛り塩について調べてみると、正しく盛り塩をした場合、効果があると感じた方も少なくないようです。
きちんとした方法にのっとって盛り塩を実践すれば、浄化や運気アップが叶うかもしれません。盛り塩をした方の中には、「塩の色がうっすらと変化した」という方もいます。
盛り塩を始めてから、「悪いことが起こらなくなった」「なんだか家の中かが明るく感じる」と思ったら、それはもしかすると効果が出ているのかもしれません。
盛り塩の本当の効果を引き出す正しいやり方
盛り塩をするときは、できるだけその効果を最大限に引き出したいものです。ここでは盛り塩の本当の効果を引き出すための正しいやり方についてご紹介します。実践する前にご一読ください。
盛り塩のやり方①盛り方
盛り塩をするときは、シンプルな小ぶりの白い丸皿を使いましょう。ない場合は、白い折り紙などをお皿代わりにするのもおすすめです。
盛り塩の形で一番よく見かけるのが円錐形ですが、より縁起担ぎをしたいのであれば八角錐形がよいでしょう。八角錐形には昔から縁起がよいとされている「八」という字が入っており、「八」の形から末広がりを意味して縁起がよいとされています。
どうしても難しい場合は、神社や店などで購入できる盛り塩用の専用の型を用意するのも一案です。型があれば、その内側に塩を入れてひっくり返すだけで、美しく整った盛り塩がすぐに作れるのでとても便利です。
盛り塩のやり方②塩を変えるタイミング
盛り塩は週に一度、もしくは月に2回は交換するように心がけましょう。交換するタイミングは、スピリチュアルの世界や神道では、毎月1日と15日や、新月や満月の日がよいと言われています。
しかし、このタイミングに合わせていると交換し忘れてしまうこともあるので、忙しい方は、ご自身の都合に合わせるのが一番です。
たとえば「毎週日曜日に交換する」など、自分なりに習慣づけておくと忘れにくいかもしれません。引っ越しをした際は1から3週間の間で交換するのが良いでしょう。
盛り塩のやり方③崩れたらすぐに取り替える
盛り塩の形が崩れてきたら、形を整えなおすのではなくそのまま処分しましょう。形が崩れたのはもしかすると偶然ではなく、悪い運気を吸い込んだことによるのかもしれません。
盛り塩の置き場所は大丈夫?
盛り塩は、一番効果が発揮できる場所に置くことが重要です。しかし部屋の中央が良いのか、水場のすぐ横がよいのか、迷われる方もいるはずです。ここでは盛り塩の置き場所や注意点などについて解説するので、参考にしてみてください。
盛り塩の置き場所
風水では、盛り塩は家もしくはその空間全体の中心部から見て、東西南北と表鬼門にあたる北北東、裏鬼門にあたる南南西に置くのが良いとされています。どこが家の中心部が把握するためにも、部屋の位置などを図面にかき出して検討してみましょう。
どうしても中心部が分からない場合は、とりあえず人が出入りする玄関に置くのがおすすめです。次に霊などが寄り付きやすい水場である、キッチンや洗面所などに置くようにしてください。
置き場所を清浄にしてから
盛り塩を置くときは、まずその場をきれいにしてから置くようにしましょう。ホコリの溜まった汚れた床や散らかった部屋に盛り塩を置いても、すでにその場がけがれているために、せっかくの効果が半減してしまいます。
トイレや枕元に置くと危ない
トイレに盛り塩を置くと良い事がありそうと感じる方もいるかもしれません。しかしトイレは排泄物が出る場所であり、どんなに掃除をしていても清潔な場所とは言えません。
トイレは金運や豊かさを司る場所なので、運気を挙げたいのであればこまめに換気と掃除を行う方が効果的です。また、トイレだけでなく、盛り塩を寝室の枕の近くに置くのも危険です。
盛り塩には悪霊に対して浄化作用がある反面、霊を引き寄せやすいという一面もあります。そのため、枕元に盛り塩をすると悪夢を見たり睡眠中に霊に取りつかれたりすることがあります。くれぐれも、枕元、そしてトイレには置かないように心がけましょう。
盛り塩の処分も正しく行おう
長時間放置した盛り塩はホコリなどをかぶっている上に、悪い気を吸い込んでいるので調理や掃除などに使うのには向いていません。
理想的な処分方法としては、生ごみと一緒に処分する、もしくはキッチンで洗い流すのが一番手っ取り早く、自然環境への塩害などもないので安心です。
使用済みの塩は吸い込んでいる穢れから悪い運気を呼び寄せることがあるので、交換時に速やかに処分しましょう。くれぐれも放置しないようにしてください。
危ない盛り塩の処分方法
盛り塩を川に捨てたり、庭にまいたりするのはやめましょう。川に流すと、川に住んでいる魚や藻草などに悪影響を及ぼすこともあります。また、庭などに使用済みの塩をまくと、悪運を引き寄せてしまうかもしれません。
さらに、土に塩が染みこみ、家の土台となっている鉄筋などに触れると、家の土台が錆びてしまうこともあります。そうなると、地震などの揺れで家が崩壊しやすくなるといったトラブルが起こりやすくなります。
盛り塩に使う塩の選び方
盛り塩をする場合、使う塩の質にもこだわりたいものです。ここでは盛り塩に使う塩の選び方についてご紹介します。近所のスーパーで探すのもよいですし、仏具店や神社などで清められた塩を購入するのもおすすめです。
盛り塩の塩①天然塩を使う
盛り塩に使う塩は、天然塩を選ぶようにしましょう。食塩は食用に生成されており、天然塩ではないので要注意です。昔は海水で体を浄化するみそぎをしていました。その伝統から、空間を浄化する盛り塩にも天然塩を使うのが良いとされています。
海水から作られた天然塩だけでなく、岩塩なども使えるのでチェックしてみましょう。普段の料理や食事に使う食塩とは別に、盛り塩用の天然塩を用意しておくことをおすすめします。
仏具店などを覗くと、盛り塩の塩と型がセットになった商品なども置いてあります。お近くにある仏具店に足を運んでみるのもよいでしょう。
盛り塩の塩②ネット通販では購入しない
天然塩を買いに行く暇がないので、ネット通販で購入を検討している方もいるでしょう。しかしネット通販で販売されている天然塩は、どんな人が取り扱った塩なのか不透明ですし、扱った人の邪気を吸い込んだ穢れた塩が送られてくる可能性も否めません。
中には塩の産地などを偽る悪徳業者などもおり、購入した塩によっては盛り塩をすることにより悪運を呼び寄せてしまうケースもあります。盛り塩に使う塩は、できるだけ信用できる店で実際に手に取って購入するようにしましょう。
盛り塩をするなら注意が必要!
今回は盛り塩についてご紹介しましたが、いかがでしたか?盛り塩にはいくつかNG事項もあるので、実践するときはできるだけ効果的な方法で行うことが大切です。今回の記事を参考にして、盛り塩で家や空間を浄化し、運気アップを図ってみましょう。