夢の中で夢を見るという現象には、夢占いにおいてどのような意味があるのでしょうか?今回は、夢の中で夢を見る意味について詳しく解説します。多重夢を自発的に見る方法や注意点なども紹介します。夢の中で夢を見る意味が気になる方は、参考にしてください。
目次
夢の中で夢を見る?夢占いにおける多重夢の基本的な意味とは
「夢の中で夢を見る」という不思議な経験をしたことはありませんか?そのような現象は多重夢と呼ばれ、ある特定の状況下で起こりやすいものとされています。多重夢は一体どんな時に見やすい夢なのでしょうか。また、夢占いにおいてどんな意味を持っているのでしょうか?
今回は、多重夢の基本的な意味や、夢占いにおけるシチュエーション別・感情別の意味を紹介します。はじめに、多重夢の基本的な意味について見ていきましょう。
意味①自分を客観視したいという心理の表れ
夢の中で夢を見るという現象は、現実で強い不安や大きな悩みを抱えている時ほど起こりやすいものです。つらい現実を夢に見るのは、「現実から逃げたい」「自分自身の問題だと思いたくない」という心理の表れなのです。
今のあなたは「夢の中でだけでも自分を客観視して、抱えている問題を他人事だと思いたい」と思っているのでしょう。もしくは「全部夢ならこんなに苦しい思いをしなくてすむのに」という気持ちがあるのかもしれません。
つらいでしょうが、今は辛抱の時です。苦しくても耐えて、早めに問題を解決できるよう努力していきましょう。
意味②疲れやストレスが溜まっている
多重夢は、疲れやストレスが溜まっている時に見やすい夢でもあります。残業が続いている、徹夜で勉強をしているなどハードな日々を送っていませんか?精神的にも体力的にも限界が近いサインです。
「これ以上はもう頑張れない」と思ったら、無理せずゆっくりと休む時間を設けましょう。自分の心と体を守れるのは自分だけです。
意味③二重夢・明晰夢と呼ばれることもある
夢の中で夢を見る現象は、多重夢のほかに「二重夢」「明晰夢」と呼ばれることがあります。二重夢と明晰夢では、夢の中の自分の行動に違いがあります。二重夢は「自分は今、夢を見ている」と思いながら夢を眺める現象を指す言葉です。
一方、明晰夢は夢だと自覚したうえで自由に行動できる夢のことをいいます。夢の中で自由に行動できるのは楽しいものですが、いずれも「休養が必要だ」という警告を意味する夢のため、注意が必要です。
夢の中で夢を見る意味【シチュエーション別】
夢の中で夢を見る基本的な意味には、「客観視したいと思っている」「疲れやストレスが溜まっている」などがありました。そのほかにも、夢のシチュエーションによってさまざまな意味があります。
ここからは、夢の中で夢を見る意味をシチュエーション別に解説します。あなたが見た夢のシチュエーションを思い出しながらチェックしてみてください。
意味①夢を見ていることに気付く夢
夢の中で「自分は今夢を見ている」と気付く夢には、これまでの努力が報われるという意味があります。あなたがこれまで仕事や勉強を頑張ってきたなら、努力してきたぶんの成果が得られるはずです。
好きな人との恋を成功させるために自分磨きをしてきたなら、近いうちに2人の関係が良い方向に進展していくでしょう。今はまだ、思うように結果が出なくて悩んだり悔しい思いをしたりするかもしれません。しかし、夢占いの意味を信じて諦めずに努力を続けてください。
意味②失敗する夢を見ている夢
失敗する夢を見ている夢は、夢占いにおいてあなたが失敗を恐れていることを暗示します。あなたが実際に恐れている失敗が夢に現れることも少なくありません。リアルな失敗の夢を見ると「本当にこんな失敗をしてしまったらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、安心してください。
夢の中でどんな失敗をしてしまったかを思い出し、対策を練ることで、現実世界での失敗を防ぐことができます。夢の内容を振り返って、失敗を未然に防ぎましょう。
意味③恋愛の夢を見ている夢
夢の中で好きな人や恋人と幸せそうに恋愛をしている夢は、「こうなったらいいな」というあなたの願望を表しています。「好きな人がいるけどなかなか仲良くなれない」「恋人が忙しくてかまってもらえない」など、今の恋愛に不満を感じていませんか?
夢の中でくらい好きな人と幸せに過ごしたいという気持ちが、あなたに幸せな恋愛の夢を見せているのです。実際に今よりも幸せな恋愛をしたいと思っているなら、好きな人との接点を探して近づいてみる、恋人とよく話し合ってみるなど、現状を変えるための努力をすることが大切です。
過去の恋愛の夢を見た場合は、夢の中で感じた感情によって意味が変わります。楽しい過去の恋愛の夢は、あなたが過去を乗り越えて前に進めていることを意味します。一方、過去の悲しい恋愛の夢は、元恋人に対する未練が残っているという暗示です。
元恋人のことを忘れるためにも、新しい恋を探してみてはいかがでしょうか。もやもやした気持ちが解消されれば、今よりも楽しい毎日を送れるようになるでしょう。
意味④夢の中でやるべきことをこなしている夢
やるべきことをこなしている夢は、夢占いにおいてあなたがやるべきことに手を付けられずに追い詰められている状態を意味します。期限がギリギリに迫っている仕事や、予定通りに進められない課題などがあって焦っている時ほど見やすい夢といえるでしょう。
やらなければいけないけど面倒くさくて先延ばしにしている物事がある場合は、「やるべきことを終わらせなさい」という夢からの警告です。たとえ気分が乗らないタスクがあっても後回しにせず、早めに終わらせてしまいましょう。
意味⑤夢の中で金縛りにあっている夢
夢の中で金縛りにあっている夢は、あなたが現実世界で何かに縛られていることを意味します。何をしてもうまくいかず、八方塞がりな状態に置かれている時に見やすい夢です。
精神的・肉体的に大きなストレスを抱えているサインでもあります。何か困っていることがあるなら1人で悩まずに、信頼できる相手に相談しましょう。
金縛りの夢を見たけど特に悩んでいることはないという場合は、「寝返りをうっていない」「隣に人がいて手足を動かせない」などの理由で就寝中に身体を動かせていない状態にある可能性が高いでしょう。この場合は特に悪い意味はありませんので、あまり心配しなくても大丈夫です。
意味⑥夢の中でトラブルに対応する夢
クレームや人間関係のこじれなど何らかのトラブルに対応する夢は、あなたが現実で不安やプレッシャーを感じている暗示です。夢に出てきたトラブルの重大さは、あなたが感じている不安やプレッシャーの強さを表します。
夢の中のトラブルが重大なものであるほど、あなたが強い不安やプレッシャーに悩まされているサインとなります。
自分ではどうしようもできないほどの不安に悩まされているなら、限界が来る前に信頼できる相手に相談しましょう。仕事などでプレッシャーを感じているなら、念入りに準備を行うことで気持ちが楽になるでしょう。
夢の中で夢を見る意味【感情別】
多重夢の意味は、夢を見ながらどのようなことを感じたかによっても変わります。ここからは、夢の中で夢を見る意味を感情別に解説します。夢の中で自分が何を感じていたか思い出しながらチェックしてみてください。
意味①怖い夢を見ている夢
夢の中で見る怖い夢は、あなたが現在頑張りすぎていることを意味します。1人でたくさんの仕事をこなさなければいけなかったり、成果を出そうと頑張りすぎていたりしませんか。一生懸命頑張るのは良いことですが、その状態が長く続くとあなたの運気がどんどん低下してしまいます。
頑張り続けたことが原因で体調を崩してしまう恐れもあるため、適度に休憩しましょう。ゆっくり休んで体力が回復すれば、運気も上昇していきます。
意味②楽しい・嬉しい夢を見ている夢
楽しい・嬉しい夢を見ると、多くの方は「今日は良いことがありそう」と感じるでしょう。しかし、多重夢の場合はやや意味が異なります。楽しい・嬉しい夢を見ている夢は、夢占いにおいてあなたの願望を表しているものなのです。
現実世界で実現できないことや、「こうなったらいいな」と思っていることが夢に反映されている状態といえます。あなたは今、思い通りにいかない現実に悩まされているのでしょう。苦しいかもしれませんが、いつか必ず道が開きます。諦めずに努力を続けていきましょう。
意味③悲しい夢を見ている夢
夢の中で嫌なことを言われて悲しい気持ちになっている夢や、つらい目にあって泣いている夢は、ストレスが溜まっているサインです。目が覚めた後も不快な感情が残る場合は、強いストレスを抱えていることが考えられます。
ストレスを溜め込みすぎると、心にも身体にも悪影響を及ぼします。友達と遊んだり、趣味を楽しんだりして上手に発散していきましょう。身近な人に相談できない悩みがあるなら、カウンセラーなどの専門家を頼るのも1つの手です。
意味④不快な夢を見ている夢
不快な夢を見ている夢は、悲しい夢と同様にあなたの心にストレスがかかっている状態を意味します。現実世界での不快感がそのまま夢に表れている状態だと考えましょう。夢の中でまで不快な思いをすると、「この先もずっと、今の嫌な状況から抜け出せないのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、安心してください。不快な夢には、今抱えている問題を乗り越えられるという意味もあります。つらく苦しい状態が続いていても、近いうちに解決すると信じて乗り越えていきましょう。
意味⑤ドキドキする夢を見ている夢
片思いの相手とデートする夢や新しい物事にチャレンジする夢など、ドキドキと心が躍るような夢を見ることもあるでしょう。そのような夢を見て「現実でもいいことがありそう」「やってみたかったことに挑戦するいい機会かも」と思う方も多いのではないでしょうか。
そんなドキドキする夢は、あなたが「現実逃避したい」と思っていることを示す夢となります。現実がつらいものであったり、マンネリ化していて刺激が足りなかったりする時などに見やすい夢です。
「現状を変えたい」「ドキドキするような恋をしたい」「新しいことにチャレンジしてみたい」という気持ちがあるのなら、実現に向けて行動してみてはいかがでしょうか。

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夢の中で夢を見ることが多い人の特徴とは?
夢の中で夢を見るという不思議な現象が起きやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか?ここからは、夢の中で夢を見ることが多い人に共通する特徴を紹介します。また、多重夢を自発的に見る方法も解説しますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
洞察力が鋭い人ほど多重夢(明晰夢)を見やすい
夢の中で夢を見ることが多い人には、洞察力が鋭いという特徴があります。多重夢を見るためには夢を見ている間に「これは夢だ」と気付く必要がありますが、これは誰にでもできることではありません。大半の人は、夢だと気付かないまま夢を見続けて朝を迎えます。
洞察力が鋭い人は、表面的な部分だけでなく物事の本質を見抜く力に長けているため、夢の中で夢を見ていることに気付きやすいのです。そのため、人よりも洞察力が鋭い人ほど多重夢を見る機会が多くなります。
多重夢(明晰夢)を自発的に見ることは可能?
「もう1度、夢の中で夢を見てみたい」「多重夢を見る方法があるなら知りたい」と思っている方も多いでしょう。結論からお伝えすると、多重夢(明晰夢)を自発的に見ることは可能です。オーストラリアの心理学者が発表した多重夢を見る方法を紹介します。
- アラームを5時間後に設定し、普段通りに就寝する
- 5時間後に起床したら、少しの間目を覚ましたままの状態をキープする
- 再度眠りにつく前に「このあと夢を見たら、自分は夢を見ていることを思い出せる」と声に出して念じる
- 多重夢を見ている自分をイメージできたら、目を閉じで再び就寝する
多重夢を見るコツは、「私は夢の中で夢を見ていることを思い出せる」と強く念じることです。意志が強ければ強いほど、多重夢を見られる確率が高まります。
現実でも注意が必要?夢の中で夢を見る危険性とは
夢の中で夢を見られるようになると、その楽しさから繰り返し多重夢を見たくなってしまうでしょう。しかし、多重夢を見すぎると現実での生活に支障が出てしまう恐れがあるため、注意が必要です。
就寝中の人間の脳は、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しています。このうち、内容が濃く記憶に残りやすい夢を見るのはレム睡眠に入っている時です。つまり、多重夢を見ている間は眠りが浅く、脳や体が十分に休めていないということなのです。
「楽しいから」という理由で多重夢を見てばかりいると、疲れが溜まって体調不良などを引き起こす原因になります。くれぐれも繰り返し多重夢を見るようなことはせず、たまに楽しむ程度に留めておきましょう。
夢の中で夢を見る時は無理せず体を休めて
夢の中で夢を見るという現象は、不安を感じている・ストレスが溜まっている等の理由で自分自身の心が追い込まれている時に起こりやすいものです。夢占いにおいては「困難を乗り越えられる」という意味を持つ夢でもありますが、くれぐれも無理は禁物です。
多重夢を見たら、心と体が休息を求めているサインだと考え、体を休めましょう。好きなことをしてリフレッシュするのもおすすめです。たまには頑張ることをやめて、自分を十分に甘やかしてあげてください。