過去にいじめたことを後悔することはありますか?実は、大人になって過去におかした過ちを後悔することがよくあります。この記事では、いじめた加害者が後悔する心理や償う方法について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。また、いじめたことを後悔した方の体験談も紹介しています。
目次
元いじめっ子の大人になってからの後悔
子供の頃にいじめをしていた人が大人になって後悔していることが多くあります。いじめ問題は社会問題になっていて、自殺する人もいてニュースにとりあげられることもあります。
自殺の理由は、部活や学業の成績、友達との人間関係など様々です。いじめで苦しんだ人は、これからの長い人生を捨てて自ら命を断っているのです。いじめられていた子供が大人になっても苦しめられていることもあります。
そういった意味では最大の被害者はいじめられていた人ですが、いじめていた側の人はどうなのでしょうか。実は、大人になってからいじめていたことを激しく後悔している人が多いようです。
大人になって後悔している人の中には、いじめそのものが残虐なことだと気付いたり、ずっと忘れることができずに心の中にあのときの気持ちを閉まっているからかもしれません。その場合、当時いじめていた加害者も大人になって苦しい思いをしているのです。
いじめたことへの後悔の体験談
いじめた過去を持つ人によると、周りの人がやっていて加勢したいてたり、自分がいじめの標的になることを恐れて加担していたようです。中には首謀者が「金返せ」や「あのときのことバラすぞ」など大人顔負けのいじめをしていることもよくあります。
その場合、結果的にいじめが自分に返ってきたり、大人になって謝罪しようとしても連絡がつかないことが多いのです。また、いじめた相手を退学にまで追い込んだ人もいます。いじめれた人は退学後、精神科に通い現在もうつ秒で入退院を繰り返しているそうです。
いじめた側も、当時の状況がフラッシュバックしてしまい、まともな人間関係を築くことが難しくなっています。その上、「自分なんかが生きていてはいけない」という考えになってしまい、自殺未遂をすることもあるそうです。
いじめにあった人はどう思っている?
では、いじめにあっていた人はどのような気持ちだったのでしょうか。いじめられていた人は、いじめについていつまでも忘れることはないそうです。さきほどの人のように精神の病気になってしまったり、信頼できる人間関係を作ることができなくなっています。
ですので、いじめ問題は過去に起きていても、現在まで続いているのです。お互いに殴り合って勝敗を決めるような喧嘩と違い、一方的にいじめられていた人は、体や心に深い傷を負っています。
そのようなことから、いじめにあった人は過去が忘れられず、次へ一歩踏み出せていない人も大勢いるのです。
過去の自分が行ったいじめを後悔する心理は
では、過去の自分がしたいじめを後悔する人にはどのような心理があるのでしょうか。ここでは具体的な理由についてふれていきます。
いじめを後悔する心理①人を傷つけた罪悪感
いじめを後悔している人は、「傷つけてしまった」という罪悪感があります。同じ人間なのに、不快な言葉や傷つくようなことを言ってしまったという後ろめたさを感じてしまうのです。
この心理を持っている人は、いじめた相手に対して、自分が傷つけてしまったことを深く反省し、謝罪をしたいという気持ちを持っています。
自分が発した言葉やとった行動で相手が傷ついたことを知っているためこのような心理になります。そのため罪悪感で悲しい気持ちになり、いじめを後悔する傾向があります。
いじめを後悔する心理②いじめにあう恐怖
いじめを後悔する人は、自分自身も同じ被害者になるのではないかという恐怖があります。いじめなどの悪いことをすると、自分に返ってくることがあります。自分もいじめの被害者になることで、いじめられていた側の気持ちを知るのです。
いめじる側といじめられる側の両方を経験すると、いじめていた時期の気持ちが客観的にわかります。人として冷酷なことをしていたと振り返ることで、今後の人生の糧になる人もいます。
できればどちらの経験もしない方がいいですが、悪いことをするといずれ自分に返ってくるということを理解しておくといいかもしれません。
いじめを後悔する心理③自分が哀れ
いじめを後悔する人は、「自分が哀れである」という心理を抱いていることがあります。大人になって順風満帆な人生を送っていると思っている人でも、過去にいじめていたことをふと思い出し、自分への哀れみが生まれるときがあります。
そのときに「あのとき何であんなことしてしまったのだろう」「いじめた理由は何だったのか」など自分自身と向き合い、改心することができればこれから先は後悔することが少なくなるかもしれません。
いじめの経緯がわかると、いかに自分が哀れであったかが冷静に判断でき、いじめを客観的に見ることができます。
いじめ加害者が後悔し過去を償うには
では最後に、いじめ加害者が過去を償うにはどうしたらいいのでしょうか。ここではいじめを償う方法を6つ紹介するので、できそうなものから始めてみてください。
いじめを償う方法①自分の過ちを検証する
いじめの加害者が過去を償うにはまず、自分がした過ちを検証してみましょう。具体的には、「どんな状況でいじめが始まったのか」「相手にどのような仕打ちをしてしまったのか」を思い出すことからスタートします。
頭で考えるのも良いですが、紙に書き出したり、信用できる人に相談しながらやるとスムーズにできます。いじめをした人の中には、「とてもひどいことをした」「相手を非常に傷つけてしまった」と後悔していますが、話を聞くとそこまでひどいことではない場合があります。
後悔の度合いや気持ちは、いじめをした本人にしかわからないですが、特に責任があることではないのに自分を責め立てている人もいます。「普通」と言われる物事は、人によってものさしが違います。
一人で悩んだり判断して「自分だけが悪い」と思っているのであれば、ひとまず誰かに相談してみることがいいかもしれません。
いじめを償う方法②自分自身も傷ついていることを認識する
いじめの被害者と同様に、自分自身も傷ついていることを認識することも大事です。過去におかしたことを詳細に思い出すことができたあとに、自分のいじめにより深く傷ついてしまったことを認めましょう。
いじめの加害者が傷つくのはおかしいと思うこともありますが、いじめた側も過去と向き合うことで、精神面で苦しくなっているのです。これは、いじめたことを後悔しているために心の整理をしている状態です。
いじめ加害者も苦しくて辛い日々を送っている人もいます。過去にいじめたことには変わりないので、きちんと向き合う必要があります。
「自分はいじめていた側だから傷つくことはだめだ」と否定するのではなく、いじめによって自分も傷ついたことを認めるようにしましょう。
いじめを償う方法③過去の過ちを今後に活かす
いじめは、過去の過ちを今後に活かすことで償う方法もあります。いじめていた過去を変えることはできません。そのため、今後の人生においてどのように活かすことができるのか考えてみましょう。
いじめは、不安や寂しさがあったり、ストレスのはけ口として始まることがあります。自分の考えや意見が正しく、違う人がいれば相手に対して高圧的な態度をとる人もいるかもしれません。
複雑な人間関係やストレスがある生活があるからこそいじめが始まる場合もあります。もし過去の過ちを起こすきっかけが自分の弱さであれば、自分自身と向き合い悪いところを改善するように努め、今後の人生に活かすようにしましょう。
いじめを償う方法④自分自分を許す
自分自身を許すことでも、いじめを償うことができます。いじめ加害者が自分自身を許すことは変だと思われがちですが、起きたことを償うのに有効な方法です。
いじめをした事実とこれからの人生を過ごす上で付き合っていかなければなりません。いじめをしたことに関して、自分を責め続ける人生は苦しいことです。辛い思いをしながら生きていても、誰も許してくれないので、自分だけは許してあげましょう。
いじめた過去を振り返り、受け入れ、向き合うことで償うことができるのです。自分のことを許すことができたときに、「今までたくさん苦しんだり悩んだりしたから、もう許してあげる」という気持ちを持つことも大事です。
いじめを償う方法⑤相手に謝罪する
過去にいじめた相手に対して直接謝罪することも、いじめを償う方法です。謝る意志やタイミングがあるのであれば、いじめた相手に自分の言葉で伝えましょう。
今まで苦しんできた自分の心を解放するための気持ちのままだと、相手は嫌な気持ちになるので注意しましょう。いじめられた被害者は、当時のことを思い出してフラッシュバックするかもしれません。
今さら謝られても許さない人もるかもしれません。会って直接謝る場合は、相手の様子をうかがいながら話すようにしましょう。会う前に手紙やメールをしてみてもいいかもしれません。
いじめを後悔している大人にできることもあるはず
いじめは、された側もした側も辛く苦しい気持ちになります。いじめをした加害者も、大人になって悩んだり後悔することもあります。いじめがあった過去と向き合うことができるのであれば、できることから始めてみましょう。