巨匠デヴィッド・フィンチャーが手がけた映画『ゲーム』は、どんでん返しが楽しめるサスペンスムービーです。この記事では、映画『ゲーム』のネタバレあらすじをご紹介します。さらにキャスト情報や口コミなどもまとめるので、映画を鑑賞する前や、観終わった後の振り返りの際にぜひ活用してみてください。
映画『ゲーム』の作品情報
『ゲーム』は1997年に公開されたアメリカの映画です。誕生日祝いとして弟から届いた一通の招待状から連鎖的に起こる不気味な出来事に巻き込まれる男が、一連の出来事の中で変化していく様子を描きます。衝撃的なラストが楽しめるサスペンスムービーです。
監督は「セブン」「ファイトクラブ」「ゴーン・ガール」「ドラゴンタトゥーの女」などで知られる巨匠、デヴィッド・フィンチャーが務めました。
映画『ゲーム』の主要キャスト
映画『ゲーム』には数多くのキャストが登場します。ここでは、映画『ゲーム』に登場するキャラクターと、それぞれを演じたキャストをまとめてご紹介します。
キャスト①マイケル・ダグラス/ニコラス・ヴァン・オートン役
ニコラス・ヴァン・オートン役を演じたのはマイケル・ダグラスです。父に俳優のカーク・ダグラス、母に女優のダイアナ・ダグラスを持ち、兄弟には製作者のピーターとジョエル、俳優のエリックがいます。
父の製作現場で映画づくりを学んだ彼は、当初は助監督として活動していましたが、役者に転向し1969年から映画に出演します。
75年には父から映画化権を譲られ「カッコーの巣の上で」を製作し、アカデミー作品賞など主要5部門を受賞しました。87年には俳優として「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
キャスト②ショーン・ペン/コンラッド・ヴァン・オートン役
コンラッド・ヴァン・オートン役を演じ他のはショーン・ペンです。カリフォルニア出身の彼は、父に演出家、母に女優、兄に音楽家、弟に俳優を持ちます。1981年にスクリーンデビューし、91年には「インディアン・ランナー」で監督・脚本家としての活動を始めます。
「デッドマン・ウォーキング」でベルリン国際映画祭の銀熊賞、「シーズ・ソー・ラヴリー」でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞しています。また、、「I am Sam アイ・アム・サム」でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、「ミスティック・リバー」と「ミルク」で同賞に輝いています。
キャスト③デボラ・カーラ・アンガー/クリスティーン役
クリスティーン役を演じたのはデボラ・カーラ・アンガーです。88年、カナダ人として初めてオーストラリア国立演劇学校に入学し、90年には「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビューしました。96年の「クラッシュ」に続き、「ゲーム」、「ペイバック」などの出演作があります。
キャスト④ジェームズ・レブホーン/ジム・ファインゴールド役
ジム・ファインゴールド役を演じたのはジェームズ・レブホーンです。アメリカの俳優で、脇役出演が大半を占めます。『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』『インデペンデンス・デイ』などの有名作のほか、テレビドラマにも出演しています。
キャスト⑤ピーター・ドゥナット/サミュエル・サザーランド役
サミュエル・サザーランド役を演じたのはカナダの俳優ピーター・ドゥナットです。叔父にはアカデミー賞主演男優賞を受賞したこともあるイギリス俳優ロバート・ドゥナットがいます。出演作には『ヒンデンブルグ』『フィスト』『チャイナ・シンドローム』などがあります。
映画『ゲーム』のネタバレあらすじ
キャスト情報をチェックしたところで、次はいよいよ映画『ゲーム』のネタバレを交えたあらすじをご紹介します。起承転結の4パートに分けてまとめるので、気になる部分をチェックしてみてください。
ネタバレ①起
ニコライはサンフランシスコの大きな邸宅で一人暮らしをしています。彼は48歳の誕生日を迎えようとしていました。父から譲られた大手投資銀行の社長のポストに就任した彼は、妻と離婚し娘と離れ離れで生活しています。
多忙を極める彼でしたが、ある日弟のコニーから連絡が来ました。二人はニコライ行きつけのレストランで久しぶりに会います。ニコライはコニーから「CRSクラブ」の招待状をもらいました。音にーここへ電話すれば人生が楽しくなるといい、招待状を兄への誕生日プレゼントとするのでした。
仕事終わり、ニコライは家政婦のイルサが拵えたハンバーガーとケーキを食べ、今の自身と同じ年齢で亡くなった父のことを考えていました。彼は48歳の時、この家の屋根から飛び降り自殺をしたのでした。
次の日、ニコライがあるビルに訪れると、そこにCRSのオフィスが入っていました。彼はちょっとした興味からそのオフィスを訪問します。そこで出迎えたのは部長のファインゴールドでした。ニコライがここで何を売っているのか聞くと、ファインゴールドは人生の不満を満たすものと言います。
どことなくその返事を気に入ったニコライは申し込み用紙にサインし、入会テストを受けることになります。入念すぎるほどのチェックを受けた彼は疲れ果て、最後に書類に署名をしてやっと帰路に着くのでした。ゲームにかかる費用は全額コニー持ちということになっていました。
ネタバレ②承
次の日CRSから不合格通知がありましたが、ニコライはコニーに秘密にします。彼が帰ると家の前に大きなピエロの人形が置かれていました。その口から鍵のようなものが出てきます。
ニコライが家で株価のニュースを視聴していると、キャスターが突然彼の名を口にします。さらに、キャスターにはニコライの行動の全てが見抜かれているのでした。ニコライは戦慄します。
次の日、ミスを犯した系列会社の社長のアンソンを解雇するため出張に出かけたニコライは、空港にいる誰もが怪しく見えます。ニコライはアンソンに会うと解雇する理由を説明し、書類に署名を求めます。
しかし何故かトランクが開かず、書類を取り出せないのでその日サインさせることはあきらめるのでした。ニコライが夕食に行きつけのレストランへ行くと、ウエイトレスのクリスティーンが彼の服にワインをこぼしてしまい、その場で支配人によりクビになってしまいます。
席を変わったニコライは、ウエイターから「彼女を逃すな」と書かれたメモを渡されクリスティーンを追いかけます。外の道に出た彼でしたが、目の前で男性が倒れ意識を失う場面に遭遇します。クリスティーンとニコライと男性は一緒に救急車に乗ることになり、地下駐車場へ入るのでした。
すると突然電気が消え、周囲から誰もいなくなってしまいます。二人はエレベーターに乗り込むも、ボタンを押しても反応がありません。彼が先日ピエロの口から入手した鍵を差し込んでみると、エレベーターは動き出すのでした。
しかしエレベーターはすぐに停止してしまい、二人は天井裏を抜けロビーに出ます。そこはCRSのオフィスの入ったビルでした。ニコライが気付くと警報音が鳴り響き、二人は警備員と犬に追い回されます。
彼らはニコライの会社に避難し、そこでニコライはクリスティーンの口から「400ドルでワインをこぼすよう頼まれた」と告げられます。二人はタクシーで帰りました。
ネタバレ③転
次の日ニコライはホテルで寝坊し、秘書からの電話で起こされます。秘書はホテルニッコーから預かったニコライのカードを渡してくるのでした。ニコライはそのカードを受け取りスイートルームに案内されます。
通された部屋にはニコライらしき男とクリスティーンらしき女が性行為をしているところが映ったビデオや写真が散乱していました。ニコライは写真をカバンに入れ、慌ててホテルを出ます。そして自身を追う男の存在に気づくのでした。
彼は、全ての事件の首謀者が自身を恨むアンソンだと思い込んでいました。しかし実際にはアンソンは恨みなど抱いていませんでした。ニコライが家に帰ると家の中はひどく荒らされていました。そこに怒り心頭のコニーが訪れます。
ニコライは興奮するコニーを車に乗せてドライブします。CRSクラブに騙されたコニーは全てを騙し取られたと怒っていました。車がパンクし、ニコライは車の外へ出ます。一方コニーは車のボックスにCRSのキーがたくさん入っているのをみて、疑心暗鬼に陥ります。
コニーはニコライの元を去ってしまうのでした。車を捨ててタクシーに乗ったニコライでしたが、タクシーの運転手が暴走し、海に落ちてしまいます。ニコライはなんとか車の外へ脱出するのでした。
次の日刑事と共にCRSのオフィスに向かったニコライでしたが、そこにはもはや何もありませんでした。刑事にも話を聞いてもらえず、ニコライは一人で黒幕探しの旅へ出ます。まずクリスティーンの家を探し当てた彼は彼女を尋ねますが、そこで正体不明の集団に襲われ、二人は逃走します。
クリスティーンから口座を調べたか聞かれたニコライが急いで銀行に確認すると、全財産6億ドルが全て消えていたのでした。コニーもサザランドもグルと言われたニコライは、クリスティーンに薬を盛られ意識を失ってしまいます。
ネタバレ④結
ニコライが目を覚ますとそこはメキシコの墓地でした。彼はバスでアメリカに帰り、サンフランシスコの自宅へ行きます。しかし自宅が競売にかけられていたので、彼は銃と間に合わせの現金を持ちコニーの泊まるホテルへ行きます。
しかしすでにコニーはそこにはおらず、警察に拘束されナパの精神病院送りにされたと聞かされます。唯一信用できるエリザベスに車を借り、以前自身の元を去った彼女の意図を汲み取り謝罪します。
そこでたまたま流れていたテレビCMに、ファインゴールドがフィッシャーという名前の俳優として映っているのを発見したニコライは、彼を脅し黒幕の名前を聞き出そうとします。
フィッシャーと例のビルへ向かった彼は、そこにクリスティーンやタクシー運転手などの、一連の出来事に関連する人物が勢揃いしているのをみます。ニコライはクリスティーンを銃で脅し人質にして屋上へ行きます。
ニコライの銃が本物だと気づいたクリスティーンはゲームを中止するように無線連絡し、ニコライにあくまでゲームであることを説明しますが、彼はそれを信じずタキシード姿で登場したコニーを撃ち殺します。さらにニコライはビルから飛び降りて自殺しようとするのでした。
転落したニコライは、準備された巨大マットに受け止められ、イルサやエリザベス、死んだと思われたコニーらに囲まれます。実は、コニー大切なことを見失いかけていたニコライのためを思ってサプライズでこのような大掛かりなことをしたのでした。
ニコライはコニーに感謝の気持ちを示し、この計画のためにかかった膨大な費用の半分を支払います。さらに、次の仕事場へ向かおうとするクリスティーンを追いかけ、声をかけるのでした。彼女は本名を名乗った上で、空港でお茶でもしようとニコライを誘うのでした。
見どころ
映画『ゲーム』の見どころは、やはり二転三転するシナリオでしょう。これまでの登場人物たちがカフェに現れる場面で、十分「仕組まれたゲームだったんだ」と驚かされるのですが、それだけにとどまらず映画は一見バッドエンドと思われる結末に至ります。
しかしそこから大逆転で、「ニコライが銃を誤射してしまうことも自殺を図ろうとすることも織り込み済みだったゲーム」であることが判明し、無事ハッピーエンドを迎えるシナリオには誰もが度肝を抜かれることでしょう。
映画『ゲーム』の口コミ・評価
映画『ゲーム』には世界中から様々なクチコミ評価が寄せられています。実際に鑑賞した方がどのような感想を持ったのかを知りたい方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
良い口コミ
コメディにもなりかねないが、現代社会を皮肉ったサスペンスに仕上げてる。誰もが騙される映画。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
どこまでがゲームか本当に騙されました。途中までは残虐なゲームがずっと続くかと思ってヒヤヒヤしていました。ラストが本当に面白い。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
中立的な口コミ
途中までとても面白かったが、全部ドッキリでしたと言われても笑えない性格なのでラストは気に入らなかった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
初回の驚きは当然にないけど、やっぱり面白い。すべてが計算ずく、うわての仕込みによる完全にやられた感というのは、結果を知っていても爽快だ。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
悪い口コミ
ドッキリですって言われたら何でも許せるのはアメリカ人の感覚なのか、皮肉だけの映画に思えた。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
昔観た時は、展開が面白く楽しめだのだが、オチを知って見直すとかなり単調な映画だった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
映画『ゲーム』はどんでん返しの展開から目が離せない!
映画『ゲーム』は、二転三転するシナリオで何度も騙されてしまうのに、観終わった後は爽快な気分になれる映画です。意外性のある結末を楽しみたい方は、ぜひこの映画をチェックしてみてください。
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