名俳優として知られるマイケル・ダグラスは、70年代から現在に至るまで数々の映画に出演しただけでなく、名作を自らの手で生み出してきました。この記事では、そんなマイケル・ダグラスの携わった映画の中でも特におすすめの作品を厳選してご紹介します。映画史を語る上で欠かせない名優について、チェックしておきましょう。
目次
名優マイケル・ダグラスは生涯現役?!
マイケル・ダグラスは、ニュージャージー州出身の俳優です。両親は同じく俳優のカーク・ダグラスとダイアナ・ダグラスであり、彼もまた幼い頃から演劇に興味を持つようになりました。10代の頃は父の元で映画制作を学び、助監督として映画界に進出します。そして後に俳優として転向しました。
制作にも携わった映画『カッコーの巣の上で』は、アカデミー賞作品賞など5部門もの賞を受賞しています。さらに2004年のゴールデングローブ賞でセシル・B・デミル賞を受賞しますが、これは父親のカーク・ダグラスも受賞歴のあるものであり、史上初の親子2代での受賞となりました。
これまでに二度の結婚を経験しており、現在は2000年に結婚した女優のキャサリン・ゼタ＝ジョーンズと子供たちに囲まれ幸せな生活を送っています。
2010年には末期癌を患っていると公表しましたが、治療の甲斐あり克服に至りました。まさに生涯現役と言えるマイケル・ダグラスは、77歳になった今も活躍を続けています。
マイケル・ダグラスのプロフィール
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マイケル・ダグラスは1944年09月25日、アメリカ・ニュージャージー州に生まれました。身長は178cm、俳優やプロデューサーとして広く活躍しています。
1966年から芸能活動をスタートさせており、俳優業以外にも政治活動を行っています。2014年1月14日、核兵器廃絶運動への取り組みが評され、ユニセフから「ダニー・ケイ人道平和賞」が贈られました。
マイケル・ダグラスの代表作といえば？
次に、マイケル・ダグラスの代表作をご紹介します。彼の長いキャリアの中で最も注目されるべきは、一体どの作品なのでしょうか。マイケル・ダグラスを語る上で外せない作品をチェックしておきましょう。
アカデミー・主演男優賞受賞「ウォール街」(1987)
マイケル・ダグラスの代表作といえば、1987年の映画「ウォール街」です。この映画で、彼はアカデミー主演男優賞を受賞しました。舞台は1980年代初頭のニューヨークのウォール・ストリートです。ここで働く証券マンのバドは、一攫千金を夢見ていました。
そして業界の重鎮ゴードン・ゲッコーに取り入ろうと、父が勤務する航空会社の情報を横流しします。これによって大金を手にすることはできたものの、バドは良心の呵責に悩まされるようになります。
この映画では、オリヴァー・ストーンが監督を務めました。「プラトーン」が話題となり一躍注目を集めた彼が今作で挑戦したのは、勧善懲悪の物語です。作中に出てくる取引所の賑わいのある様子やマイケル・ダグラスの演技が話題をよんで、ヒットを記録しました。
作中では、実の親子関係にあるマーティン・シーンとチャーリー・シーンの二人が父子の役を演じています。
マイケル・ダグラス出演のおすすめ映画9選
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ここからは、マイケル・ダグラスが出演する映画の中でおすすめの作品を厳選してご紹介します。見どころやあらすじ、キャストについてまとめるので、鑑賞の際は参考にしてください。
おすすめのダグラス出演映画①チャイナ・シンドローム
1979年の映画「チャイナ・シンドローム」です。マイケル・ダグラスは、この映画でカンヌ国際映画祭男優賞にノミネートされました。
見どころやあらすじ
原発を取材していたテレビキャスターとクルーは、たまたま事故の現場に立ち合います。しかし上から圧力がかかり、その報道をすることはできなくなりました。調査の後、運転を再開した発電所に務めていた一人の技師が原発の欠陥を発見することになります。
この映画の流行によって、当時は専門用語としての使用しかなされていなかった「シンドローム」という言葉が、あらゆる単語と組み合わせて使われるようになりました。さらに映画公開後わずか12日後に実際の原発事故が起きたことにより、陰謀説が巻き起こされたりと物議を醸しました。
キャスト
主演はジェーン・フォンダが務めます。そのほか、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス、ウィルフォード・ブリムリ、スコット・ブレイディなどが脇を固めています。
おすすめのダグラス出演映画②嵐の中で輝いて
1992年の映画「嵐の中で輝いて」です。デヴィッド・セルツァーが監督・脚本を務めました。原作となったのは、スーザン・アイザックの同名小説です。
見どころやあらすじ
1940年のニューヨーク、ユダヤ人を父に持つリンダは、得意のドイツ語を活かして弁護士リーランドの元で秘書として雇われます。そして彼らは徐々に惹かれあっていきますが、その最中第二次世界大戦が激化し、二人の関係は変わってしまいます。
実はリーランドは後のCIAにあたる米軍戦略事務局の大佐で、他国に潜入する諜報員たちの指揮をとっていたのです。大戦によりアメリカとドイツの溝が深まったことで、ドイツに潜伏していた諜報員が殺されてしまいます。
そこで、リーランドは新たな諜報員をドイツに送り込むよう指示されたのです。これを聞いて、リンダはドイツにいる伯母一家を救い出そうと、自らが諜報員となりドイツに潜入することを決意します。リーランドは彼女の熱意を見て承諾しますが、素人の彼女の身には数々の危険が迫ります。
キャスト
マイケル・ダグラスととメラニー・グリフィスが主演を務めました。他にはリーアム・ニーソン、ジョエリー・リチャードソン、ジョン・ギールグッドなどが出演しています。
おすすめのダグラス出演映画③コーラスライン
1985年のミュージカル映画「コーラスライン」です。1975年に初演された同名のミュージカル作品の台本が元となった作品です。監督はリチャード・アッテンボロー、脚本はアーノルド・シュルマンによります。
見どころやあらすじ
スターダンサーとして活躍していたキャシーは、求職のためブロードウェイのオーディションを受けにいきます。そこで出てきたディレクターは、過去の恋人ザックでした。ザックは彼女を思い「コーラスはキャシーに相応しくない」と判断しますが、キャシーは踊りたいと訴えます。
二人の感情は揺れ動き、最終選考に残るダンサーたちの思いもひしめく中でオーディションは展開していくのでした。この映画の見どころはキレのあるダンスです。ミュージカルを元にしていることもあり、新人ダンサーたち17名による華麗でフレッシュなダンスを楽しむことができます。
キャスト
主演はマイケル・ダグラス、アリソン・リードが務めます。その他、 テレンス・マン、マイケル・ブレビンズ、ヤミール・ボージェスらが脇を固めました。
おすすめのダグラス出演映画④ゲーム
1997年の映画「ゲーム」です。巨匠デヴィッド・フィンチャーによる作品で、上映時間は128分です。日本でも評論家が様々な見識を表す、話題となった作品です。
見どころやあらすじ
実業家として働くニコラスは、48歳になった日、弟のコンラッドからCRS社主催の“ゲーム”の招待状を贈られます。ニコラスは最初こそ馬鹿にしていましたが、「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」というキャッチコピーに惹かれ、ゲームに参加することとなるのでした。
見どころは、どんでん返しの展開です。先が読めないストーリーに、常時ハラハラしながら鑑賞することになるでしょう。サスペンスとしても秀逸な作品です。
キャスト
マイケル・ダグラスとショーン・ペンが主演を務めます。他にデボラ・カーラ・アンガー、ジェームズ・レブホーン、ピーター・ドゥナットらが出演しています。
おすすめのダグラス出演映画⑤ブラック・レイン
1989年の映画「ブラック・レイン」です。日本を舞台に描かれた作品で、松田優作の遺作となりました。アクションムービーとして秀逸な作品です。
見どころやあらすじ
ニューヨークのレストランで、刑事をしているニックとチャーリーの二人はヤクザによる殺人現場に居合わせます。二人はその犯人である佐藤を日本に護送しますが、大阪に着くと彼は仲間を呼んで逃げてしまいます。
府警の松本が彼ら二人を監視する中捜査を見守る二人でしたが、佐藤はそれを嘲笑するかのように、自ら刺客となって再び彼らの前に現れるのでした。見どころは大阪の街の様子と、豪華なキャストです。日米の俳優が名演技を見せてくれる稀有な作品です。
キャスト
マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアが主役の刑事二人を演じます。その他高倉健、ケイト・キャプショー、松田優作ら豪華な俳優陣が出演しています。
おすすめのダグラス出演映画⑥氷の微笑
1992年の映画「氷の微笑」です。女優シャロン・ストーンの出世作としても知られる今作は、全世界でヒットを記録しました。監督はポール・バーホーベンが務めています。
見どころやあらすじ
ある女性作家がアイスピック殺人事件の捜査線上に浮かび上がります。この事件を捜査していた刑事は、次第にこの女の虜になってしまうのでした。そして、彼女に関わったことで彼の運命の歯車は大きく狂い始めます。
見どころは、シャロン・ストーンのセクシーで大胆な演技です。特に取り調べ中に足を組み替えるシーンは有名で、数々の作品でパロディ化されています。
キャスト
主演を務めたのはマイケル・ダグラス、シャロン・ストーンです。他にジョージ・ズンザ、ジーン・トリプルホーン、チェルシー・ロスらが出演しています。
おすすめのダグラス出演映画⑦ラスト・ベガス
2014年の映画「ラスト・ベガス」です。コメディ作品で、アメリカを代表する往年の俳優たちが集結したことでも話題となりました。観ると明るい気持ちになれること請け合いです。
見どころやあらすじ
幼馴染のビリー、パディ、アーチー、サムの4人組が久しぶりに集結することとなりました。メンバー中唯一独身だったビリーが若い女性と結婚することになり、ラスベガスで盛大にバチェラー・パーティーを開くことになったからです。
盛り上がる彼らでしたが、パディだけは浮かない様子でした。彼の妻の葬儀にビリーが参列しなかったことを根に持っていたのです。しかし、カジノやホテル、クラブで豪遊するうち、パディの顔には笑顔が戻ります。
しかし、四人の前に美しい歌手が現れたことにより、ビリーとパディは再び対立してしまうことになったのです。さらに、二人の間には幼い頃からある確執が隠されていました。
キャスト
マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、、モーガン・フリーマン、 ケヴィン・クラインらが幼馴染の四人組を演じました。他にメアリー・スティーンバージェンらも出演しています。
おすすめのダグラス出演映画⑧危険な情事
1987年のスリラー映画「危険な情事」です。第60回アカデミー賞において6部門を受賞した作品として知られます。監督はエイドリアン・ラインが務めました。
見どころやあらすじ
ニューヨークに住む弁護士のダンは、妻のベスと娘のエレンに囲まれて穏やかに過ごしていました。金曜日のこと、ダンは妻と共に出席した出版社のパーティーの場で、新人編集者のアレックスに出会います。次の日、妻子が実家に帰る間、ダンは訴訟の相談を受けるため出版社に出向きます。
そこでアレックスと再開したダンは、二人で週末を過ごすことになるのでした。ダンはほんの遊びのつもりでしたが、アレックスは運命の出会いだと思い込み、ストーカー化してしまいます。
見どころはグレイン・クローズの鬼気迫る演技です。常軌を逸した女性の行動の数々を怪演しており、クライマックスに向けてどんどんその熱量は高まっていきます。
キャスト
主演はマイケル・ダグラス、グレン・クローズが務めます。他に、アン・アーチャー、エレン・ハミルトン・ラッツェン、スチュアート・パンキンらが脇を固めました。
おすすめのダグラス出演映画⑨最高の人生のつくり方
2014年の映画「最高の人生のつくり方」です。「スタンド・バイ・ミー」を手がけたロブ・ライナー監督が描き出す大人のラブストーリーです。マーク・アンドラスが脚本を手がけています。
見どころやあらすじ
自分本位で頑固者の不動産エージェントのオーレンは、妻に先立たれてから一人で暮らしていました。ある日、彼の元へ突如、疎遠になっていた息子が訪ねてきます。そして9歳になった孫娘を預かって欲しいと依頼するのでした。
オーレンは、親切な隣人のリアという女性に手伝ってもらいながら、孫娘と暮らし始めます。そして次第にリアと孫娘によって、彼の頑固な心は解き放たれていくのでした。
キャスト
マイケル・ダグラスとダイアン・キートンが主演を務めました。孫娘役にはスターリング・ジェリンズ、他にフランシス・スターンハーゲンらが出演します。
自宅でマイケル・ダグラスの映画を楽しむには？
自宅で映画を楽しむには、配信サービスの利用がおすすめです。ネットフリックスやU-NEXT、アマゾンプライムビデオ、HuluやdTVが洋画を見るのに適しています。ネットフリックス以外はトライアル期間もあるので、無料で試してみることもできます。
まだまだ他にもダグラスのおすすめ映画はいっぱい！
数々の映画を手がけてきたマイケル・ダグラスには、この他にも様々な代表作があります。この記事を読んで実際に彼の出演する映画をチェックする気になった方は、ぜひ他にも目を向けて隠れた名作を味わってみてください。
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