今やブローチはデザインも豊富で、いつものコーディネートにプラスするだけで「旬」な垢ぬけ感が手に入るアイテムとして注目されています。ハイブランドのブローチはアイキャッチ力も高く、目新しいつけ方も提案されています。多彩に楽しめるブローチのおしゃれにぜひ挑戦してみてください。
古臭い?ブローチが再ブームの兆し!
ブローチにどんなイメージをお持ちでしょうか。古臭い、アンティークな感じ、年配の方の襟元に飾られている、あるいは、フォーマルなファッションに合わせる、そんなイメージをお持ちの方が多いのかもしれません。
現在のブローチはデザインも多彩で、いつものコーディネートにプラスするだけで「旬」な垢ぬけ感が手に入ります。
付ける場所も襟元だけでなく、目新しいアレンジが多く提案されています。気軽に取り入れられるアクセサリーとしての「ブローチ」をぜひ楽しみましょう。
ブローチは種類もデザインも豊富
ブローチには留め具や留め方によっていくつかの種類があります。裏側に付いているピンを留め金で留めるタイプは「ブローチピン」と呼ばれています。留め金は、風車式と鉄砲式とがあります。
「スティックピン」はピンブローチとも呼ばれ、長いピンの前後に細工を施してあるタイプです。服につけると前後の細工部分が見えるというタイプです。
「タックピン」はピンが短いのが特徴です。「タイニーピン」「スタッドピン」と呼ばれることもあります。最後は「クリップ」です。バネで留めるタイプで、ネクタイピンが代表的です。
ブローチはデザインも豊富です。昔ながらの宝飾品タイプは、フォーマルな場所にふさわしい品格を醸し出すことができますし、最近では個性的でユニークなデザインのブローチも数多くなっています。
小さな宝石の付いたタイプを重ねづけしてみる、ユニークなデザインのものを複数付けてストーリー性を演出してみる、リングなどの他のアクセサリーとリンクさせるなど、今やブローチのおしゃれは多彩に楽しむことができます。
ハイブランドのブローチが人気!
ブローチの中でも、注目したいのはハイブランドのブローチです。ブランドの顔とも言えるアイコンやマークをかたどったハイブランドのブローチは、アイキャッチ効果抜群です。
ブローチは小さなアイテムですが、ハイブランドのブランドパワーがぎゅっと詰まったアイテムですので、ぜひ上手に活用してみてください。
おしゃれなハイブランドの人気ブローチ
ハイブランドのおすすめ人気ブローチをブランドごとにご紹介します。ブランドのアイコンやロゴを押し出したもの、華やかな宝飾品タイプなどを選りすぐりましたので、好みのタイプのブローチを見つけてみてください。
おすすめブランド①シャネル(CHANEL)
ハイブランドといえばまず頭に思い浮かぶシャネルは、女性にとって永遠の憧れブランドです。ブローチもアピール力と存在感が抜群で、つけるだけでコーディネートのクラス感がぐっと上がります。憧れのシャネルデビューにもおすすめのアイテムです。
多数のジルコニアが埋め込まれたCCマークを中心に、存在感のあるビジューや人造パールが配されたきらびやかなブローチです。シックな装いに取り入れれば、大人っぽく華やかな雰囲気をプラスすることができます。
シックなブラックのレジンにゴールドのCCマーク、両側にハート型のレジンという、シャネルらしい遊び心のあるブローチです。クラス感の中にキュートな女性らしさがあり、カジュアルにもドレスアップにも映えるデザインになっています。
おすすめブランド②ティファニー(Tiffany)
1837年にアメリカで創業したティファニーは、今やトップクラスのジュエリーブランドとしてその存在を認められています。
ティファニーの代名詞ともいえるモチーフはハートですが、その他にもさまざまなモチーフのアクセサリーを発表しています。繊細でゴージャス、そして愛らしさも兼ね備えたティファニーのブローチは、ラグジュアリー感たっぷりです。
イエローゴールドに12粒のパールを配したピーポッドブローチは、イエローゴールドで豆の葉とさやを模し、豆に見立てたパールを包み込んでいます。服に付けると動きが出て、その繊細な細工の美しさが際立つデザインとなっています。
十字の先が広がったマルチーズクロス型のブローチです。18Kゴールドにブリリアントカットを施したダイヤモンドを配したゴージャスなデザインで、パーティシーンやフォーマルな場所でも特別な輝きを放ちます。
おすすめブランド③ロエベ(LOEWE)
ロエベは1846年マドリードで創業しました。超高品質な革を使用した革製品を数多く生み出し、今ではスペイン王室御用達のラグジュアリー・レザーブランドとして認められています。
ロエベの人気アイテムと言えばアマソナに代表される革バッグですが、アクセサリーも見逃せません。ロエベの頭文字であるLが4つ組み合わされたロゴマークは、皮革製品、アパレル、そしてアクセサリーなど様々なアイテムに反映され、ロエベの顔となっています。
ひと目見ただけでロエベと分かるアナグラムブローチは、5.2センチ四方という大きさなので存在感たっぷりです。こちらは4種類の金属が使われているタイプですが、ゴールドやローズゴールドの単色使いのタイプも発売されています。
シンプルな白シャツやTシャツにさりげなくつけるだけで、よそ行きコーディネートに変身させてくれたり、重めのブラックコーディネートにラグジュアリー感と軽さをプラスしてくれたりと、活躍してくれるブローチです。
おすすめブランド④ミキモト(MIKIMOTO)
日本を代表するジュエリーブランドであるミキモトは、創業者である御木本幸吉氏が1893年、世界で初めて半円真珠の養殖に成功したことで知られています。
「世界中の女性を真珠で飾りたい」と願い続けた幸吉は、優秀な職人たちをヨーロッパへ派遣し当時最先端だったジュエリーデザインを学ばせ、ヨーロッパのデザインや製作技術と日本の伝統的な技法を融合させ、日本の近代宝飾史の礎を築いたのです。
長い歴史の中で培われた真珠に対する美の基準を満たすパールを使用したアクセサリーたちは、確かなクオリティで世界中で愛されています。
ふわりと流れるようなリボンと、選ばれた確かなクオリティの美しさのパールのコンビネーションが目を惹くブローチです。フォーマルな装いにエレガントな気品を添えてくれます。
優しい輝きのピンクゴールドを使い、可愛らしいハートを2つ組み合わせてデザインされた蝶々に、揺れる大粒パールを組み合わせたピンブローチです。シンプルな装いのアクセントや、他のブローチとの組み合わせを楽しむのがおすすめです。
おすすめブランド⑤クリスチャンディオール (Christian Dior)
クリスチャン・ディオールは1946年にパリにブティックをオープンし、1年後にはパリコレクションに登場、1950年代にはファッション業界をリードするブランドへと成長を遂げました。
アパレルのみならずバッグ、アクセサリー、化粧品、香水など幅広いジャンルでアイテムを展開しており、ブローチもディオールらしいゴージャスでエレガントなデザインの商品が多数発表されています。
“DIOR”シグネチャーを繊細なクリスタルのパヴェで描いたブローチです。小さくても圧倒的な存在感で、いつものコーディネートの表情を新しく変えてくれます。
ディオールのモチーフがふんだんにあしらわれたモダンでおしゃれなブローチです。キュートに揺れるモチーフたちが周囲の視線を捉えて離しません。
アンティークゴールドトーンメタルの“D.I.O.R.”シグネチャーと、トップのクリスタルスターのコンビネーションも絶妙です。
おすすめブランド⑥グッチ(GUCCI)
1921年に皮革製品の専門店としてイタリア、フィレンツェで創業したグッチは、世界で初めて品質保証のためデザイナーの名前をブランド名に入れたことでも知られています。
独創的でアーティスティックなグッチのジュエリーですが、優秀な職人による確かな技術と厳選された素材についても高く評価されているブランドです。
創設者グッチオ・グッチのイニシャルであるGをモチーフとした、パールダブルGブローチです。ダブルGの周囲を純白のグラスパールがぐるりと囲み、クラシックかつ都会的な雰囲気のブローチとなっています。
こちらはダブルGを大粒のクリスタルが囲んでいるデザインのブローチです。ゴージャスでラグジュアリー感のあるデザインなので、つけるだけでコーディネートの格と華やかさがぐっと上がります。
おすすめブランド⑦フェンディ(FENDI)
フェンディは1925年にイタリアで誕生したハイブランドです。フェンディの頭文字であるFをデザインしたズッカ柄やFFモチーフは、さまざまなアイテムに展開され、世界中のファッショニスタに常に注目されています。
フェンディらしいスマートで洗練されたデザインのFFモチーフのブローチです。クールなブラックのエナメルとシャープにあしらわれたゴールドメタルが、コーディネートに都会的なスパイスをプラスしてくれます。
こちらはホワイトエナメルのFFモチーフをゴールドメタルが縁取ったデザインのブローチです。カジュアル、デイリーな装いに洗練された女性らしさを演出したいときにぴったりです。
ブローチの使い方のコツ
素敵なお気に入りデザインのブローチを手に入れたら、効果的につけこなしてその美しさを最大限堪能してください。使い方のちょっとしたコツを頭に入れておくことで、ブローチのおしゃれがますます楽しくなります。
ブローチのつける位置
洋服にブローチをつける際、左右どちらかではないといけない、という決まりはありません。もちろん中央でもOKです。ただ、襟元につけるならきちんと姿見を見ながらバランス良く見える位置を探しましょう。
服を着たままブローチをつけると、思ったよりも下の位置につけてしまうことがあります。そうするとバランスが悪く見る人の目線も下がりがちになってしまうので、注意しましょう。
ブローチを組み合わせてつけるには
ブローチを古臭くなく、おしゃれにつけこなすには、2つ以上のブローチを組み合わせてつけてみるのもおすすめのテクニックです。組み合わせてつけるとブローチの持つフォーマル感が抑えられ、カジュアルに見える効果があります。
手持ちのブローチを大中小3つのグループに分け、まずメインとなる「大」ブローチの位置を決め、「中」と「小」をバランスを見ながら配置していきます。手持ちのブローチを活かして、新鮮なおしゃれを楽しむことができます。
ブローチで印象を変えておしゃれを楽しもう
リバイバルの兆しが見えるブローチのおしゃれとおすすめブランドのブローチについてご紹介してきました。ブローチであれば、ハイブランドのものでも比較的お手頃な価格で手に入りますし、さまざまなファッションに合わせることが可能ですので、とてもコストパフォーマンスのよいアイテムだと言えます。
ジャケットやスーツの襟元だけでなく、さまざまなつけ方も楽しめるブローチなので、ぜひ、コーディネートのスパイスとして取り入れて、「旬」な垢ぬけ感をプラスしてみてください。