独特な世界観でカルト的な人気を誇った映画『光る眼』について、この記事ではあらすじやキャストなどの情報をまとめます。知る人ぞ知るマニアックだけれど面白い作品をお探しの方や、一風変わった作品に触れて楽しみたい方は必見です。実際に鑑賞した方から寄せられたレビューもご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
映画『光る眼』の基本データ
映画『光る眼』は、1995年製作のアメリカ映画です。閑静な街に暮らす住民たちが、一斉に昏睡状態に陥った後、受胎可能な女性たちが時を同じくして妊娠するという異変が起こる…というストーリー展開です。
SFスリラーの古典的名作「未知空間の恐怖/光る眼」おをリメイクした作品で、突飛なアイデアが注目を集めました。謎の知的生命体という題材を、新たな視点から描き出します。
映画『光る眼』の監督・主要キャスト
映画『光る眼』を製作した監督と、主要な登場人物を演じたキャストをご紹介します。どのような製作陣によって作られた映画なのかを知ってから鑑賞することで、より物語を奥深く楽しむことができるでしょう。
監督はジョン・カーペンター
映画『光る眼』の監督を務めたのはジョン・カーペンターです。南カリフォルニア大学スクール・オブ・シネマティック・アーツに在学していた彼は、脚本を手がけた「The Resurrection of Bronco Billy」でアカデミー短編実写賞を受賞しました。
さらに、ダン・オバノンと共同で脚本を手がけた「ダーク・スター」という作品で、監督としてのデビューを飾ります。78年には、「ハロウィン」が低予算での製作だったのに反して世界興収7500万ドルを超えるヒットを樹立しました。
この作品において、ジョンは第二弾で脚本を、第三弾では製作を担当しています。その後、「マウス・オブ・マッドネス」や「エスケープ・フロム・L.A.」、「ヴァンパイア 最期の聖戦」といった作品を発表したことで、SF・ホラー作品におけるカルト的人気を誇ります。
また、彼は自身が手がけ多くの作品で作曲も行っており、2011年には「ザ・ウォード 監禁病棟」で「ゴースト・オブ・マーズ」以来およそ10年ぶりに長編劇場映画の監督を務めました。
キャスト①クリストファー・リーブ:アラン・チェフィー医師
アラン・チェフィー医師役を演じたクリストファー・リーブです。9歳にして舞台デビューを果たした彼ですが、演劇に興味を持つようになったのは、高校生の頃学校新聞で劇団の地方巡業を取材したことがきっかけでした。
コーネル大学を出て、ニューヨークのジュリアードで学びます。その後ロンドンへ留学し、一時はパリのコメディ・フランセーズに学びました。米国へ帰ってのちは、主戦場を舞台からテレビへと移します。スクリーンデビューを飾ったのは、78年「原子力潜水艦浮上せず」でのことでした。
同年には「スーパーマン」の主役に選ばれ、一躍スターとなります。その後も話題作に出演しますが、スーパーマンでの成功を超えることができず伸び悩んでいました。以降はスーパーマンのイメージを拭い去るため、あらゆる役柄を演じることに挑戦します。
しかし95年に乗馬中の事故で首から下が不随になってしまい、映画復帰は困難かと思われましたが、車椅子での活動を再開することになります。99年にはヒッチコックの「裏庭」のリメイクに挑戦したりと果敢に活動を続けました。
2004年には自宅で心臓発作を起こし、昏睡状態で病院に運ばれましたが、翌日に突然の死を迎えることとなりました。52歳でした。
キャスト②カースティ・アレイ:スーザン・バーナー博士
スーザン・バーナー博士を演じたカースティ・アレイです。大学卒業後地元のインテリア会社に就職し勤務していました。コカインの常習者だったものの、克服してロサンゼルスに渡り、テレビ局で装飾の仕事に携わります。
これを機に芸能の仕事に興味を持ち、81年には「ワン・モア・チャンス」でスクリーンデビューを飾ります。翌年公開の「スター・トレック2/カーンの逆襲」で注目を集めたのちは人気が低迷しますが、「ベイビー・トーク」シリーズで盛り返します。
その後はコメディを中心に活躍の場を広げています。また、過去の経験を生かして薬物中毒者の更正プログラムの活動にも携わっています。
キャスト③マイケル・パレ:フランク・マクゴワン
フランク・マクゴワンを演じたマイケル・パレです。料理学校を卒業後、有名レストランで副料理長を務めていましたが、19歳の時モデルエージェントに勧められたことで演劇学校へ入ります。さらにそこでスカウトマンに目をかけられデビューが決まりました。
81年よりテレビシリーズ「アメリカン・ヒーロー」に出演し注目を集め、83年にはスクリーンデビュー、翌年の「ストリート・オブ・ファイヤー」でブレイクし、以後はB級アクションを主戦場としています。
キャスト④リンダ・コズラウスキー:ジル・アクゴワン
ジル・アクゴワンを演じたのはリンダ・コズラウスキーです。ジュリアード音楽院で学んだのち、1981年より舞台女優として活動を始めます。1986年にはコメディ映画『クロコダイル・ダンディー』で注目を集め、続編にあたる『クロコダイル・ダンディー2』にも出演します。
しかし2001年には『クロコダイル・ダンディー in L.A.』に出演したのを最後に女優業から退きました。1990年には映画『クロコダイル・ダンディー』の共演者ポール・ホーガンと結婚しますが、2014年に離婚が成立しています。
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映画『光る眼』のネタバレあらすじ
キャストについて大まかにチェックしたところで、次に映画『光る眼』のあらすじをご紹介します。ネタバレを含めつつまとめますので、未視聴の方はお気をつけください。
ネタバレあらすじ①午前10時に突然住民が意識不明に
ミッドウイッチの街で、アラン医師が妻のバーバラと目覚めると、外から大きな物音が聞こえます。その頃、学校校長を務めるジルは、文化祭に向けてフランクと共に学校へ向かっていました。やがて準備が整い、時間は午前10時を迎えようとします。
その時、ジェット機の爆音のような大きな音が聞こえ、人々や動物など、生き物全てが一斉に倒れました。車を運転していたフランクも倒れ、他の車に衝突します。スーザン博士や警察が現場に到着し、博士は医師のアランに協力を仰ぎます。
警官は防護服を纏い倒れている人たちのそばへ近づきますが、同じく倒れてしまいます。スーザンは、この不可思議な現象は一定範囲にのみ起こっているものであると言いました。時間が経過し、倒れていた人や動物は、何事もなかったように起き上がります。
フランクが乗っていた車は大破しており、彼は亡くなってしまいました。ジョージ牧師によって、フランクの葬儀が執り行われます。
ネタバレあらすじ②多くの女性が妊娠・出産
ベンが自宅に帰ると、家族は帰ってきた彼をみて祝います。その頃、バーバラやジルの妊娠が発覚しました。アラン医師が診察にあたりますが、同じ時期に多くの女性が妊娠していることが判明します。彼らは集団卒倒が起きた日に、妊娠していたのです。
ベンの妻も妊娠しており、彼は浮気を疑います。さらに、経験のない女性まで妊娠していました。スーザンは彼女たちとその家族を集め、定期検査を受け出産したら、その費用と毎月の養育費として3000ドルを全員に支給すると話します。
これを聞いた人々は、支給される額の多さに出産を決意します。同じ日に次々と赤ん坊が生まれますが、メラニーの子供は死産となります。スーザンは死んだ赤子を自宅に運びました。
ネタバレあらすじ③銀髪で高度な頭脳を持つ子供たち
バーバラの娘は一人歩きできるほどに成長し、料理を作る母の姿を見つめていました。その時子供の眼が光り、眼を見たバーバラは沸騰する鍋の中に手を入れます。そして自宅前の崖から投身自殺したのでした。さらに、子供たちを診察していた眼科医が失明します。
スーザンはその経過を取りまとめます。背後で何かのプロジェクトが動いているようでした。校長のジルは、あの日一斉に誕生した子供たちを教育するのに手を焼いていました。全員がカップルになっており、一様に銀髪で、顔も似通っています。
そんな中、デヴィッドだけは一人でした。アランがその理由を聞くと、生まれる前から相手が決まっていたが、その相手は生まれると同時に死んだのだと話します。その相手こそはメラニーの死産した赤子だったのです。
アランは心を読まれぬよう、心に壁を作って授業します。学校の用務員は子供達の力で自殺に追い込まれました。やがて彼らは納屋で共同生活を始めます。スーザンがアランに「過去にも同じような事例が起こっており、この街の件を調査報告していること」を告げます。
ネタバレあらすじ④町を守るため子供たちに向かう住民
市民は子供らに支配されるのに反抗し、彼らを殺そうとします。しかし却って自殺に追い込まれてしまうのでした。やがて軍と警察が駆けつけますが、彼らは銃撃戦をするよう仕向けられ全滅してしまいます。
アランは時限爆弾を手に子供達の集まる納屋に行きました。ジルの息子のデヴィッドだけは人の心を持っていたため、ジルの元へと逃がします。
子供たちはアランの心の壁を壊そうとしますが、それは成功せず、12時になり納屋が爆発しました。ジルとデヴィッドは車を遠くへと走らせていくのでした。
映画『光る眼』の口コミ・評価
ここでは、『光る眼』に寄せられた口コミをまとめます。良い評価から悪い評価まで、段階的に分けてご紹介しますので、鑑賞にあたっての参考としてください。
良い口コミ
60年の原作に比べたら、グロテスクな映像をかなり取り入れて、現在多数派の「ホラー」と共通する路線にかなり歩み寄っています。「何が起こっているのかわからない恐怖」が楽しめます。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
奇怪な物語だが、最後はどうなるんだろうと言ったその後の展開に引き込まれます。想など、かなり面白い作品で再考しつつ観られるレベル。借りて損はしないと思います。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
中立的な口コミ
ラストがあまりに予定調和的というか、「なぜ?」という部分をはっきりさせないという意味で、ちょっと不満は残りますが、クリストファー・リーブ、マイケル・パレ、そしてマーク・ハミルという3大英雄を観れて、ジョン・カーペンターというB級感をあえて隠そうとしない監督のホラーが観られて、自分としては大満足です。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
子役の無表情で無愛想な演技がすごかった。ストーリーとかか悪くないけど詰めが甘い。でも面白くないわけではないし印象には残る映画です。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
悪い口コミ
物語は怖くもなく不気味さにも欠ける。故クリストファーリーブが出ていて、久々に幼き頃見たスーパーマンの興奮が蘇ってきただけだった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
B級臭がプンプンする本作。 暗闇の中の猫みたいに子どもたちの眼が突如光り出すシーンが一番の見どころ。さほど怖くない。むしろちょっと可笑しい。状況説明も不足気味で、全体的にボヤっとしていて緊張感や恐怖も特に感じられない。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
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その独特の世界観が話題となった『光る眼』は、SFホラーの隠れた名作です。ストーリー設定から演出まで、この作品でしか観ることのできない要素が満載なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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