スカートは丈や形によって様々な種類があり、相性の良いアイテムやシーンが異なります。さらに、上手にコーディネートすることで体形をカバーしたり、綺麗に見せる効果もあるのです。そこで今回は、スカート丈の種類にフォーカスを当て、それぞれの長さについて詳しく解説するとともに、おすすめのコーデもご紹介していきます。
スカート丈で印象が変わる?
スカート丈は長さによってはもちろんのこと、トップスやアウターとの組み合わせによっても大きく印象が変わります。きれいめ、アクティブ、フェミニンなど着こなしの系統を大きく左右したり、合わせ方によっては子供っぽくなってしまったり、全体のバランスが悪くなってしまうこともあるのです。
また、通常の外出時やレジャーなどは自由ですが、パーティーや式典などフォーマルなシーンでは丈の長さを考えながらコーディネートする必要もあるため、スカート丈は非常に重要だと言えます。
スカート丈の長さの種類
まずスカート丈にはどのような種類があるのか見ていきましょう。それぞれの丈感によって、合うシーンや与える印象についても解説しますので参考にしてください。
種類①マキシ丈
マキシ丈とはマキシマムの略であり、丈の長さがくるぶしまでか、くるぶしを隠す程度まであるスカートのことを指します。一般的に「ロングスカート」と一括りにされることも多いのですが、ロングスカートの中でも特に丈が長めなのがこのマキシスカートになります。
エレガントな印象で、きれいめに着こなすとドレッシーな雰囲気になりやすいため、デイリーとして着用する場合はカジュアルなアイテムと合わせるのがおすすめです。
種類②ロング丈
先ほどのマキシ丈との区別は曖昧である場合も多いのですが、ロング丈はふくらはぎより下で、くるぶしよりは上までの長さを言います。
カジュアルにもフォーマルにも様々なシーンで着こなしやすい長さであり、ソックスやシューズとの組み合わせで遊ぶこともできるため、誰でも着回しやすいアイテムでしょう。
種類③ミモレ丈
ミモレ丈はふくらはぎの中間あたりまでの長さを指します。ふくらはぎの一番太い部分をカバーし、反対に一番細い足首部分が露出するため脚が細く見える効果もあり、ヒールと合わせるとさらに脚長効果にもなります。
ロングやミモレ丈ほど長くないので、様々な素材や柄のものを合わせても主張しすぎないのが魅力です。パンプスやショートブーツと合わせてきれいめに着こなしても、スニーカーとカジュアルに合わせても違った雰囲気が楽しめるでしょう。
種類④ミディ丈
ミディ丈はひざ下辺りまでの長さを指します。きれいめな着こなしが基本となるため、式典への出席やビジネスシーンでのオフィスカジュアルなどとしても最適で、大人で上品な印象となります。スニーカーよりブーツやパンプスと合わるのがおすすめです。
種類⑤膝丈
膝が見えるか見えないかくらいの長さが膝丈スカートです。膝が隠れるくらいの長さの場合は、ミディ丈と同じように上品で大人な印象、膝が見えるくらいの丈感になると明るく女性らしい印象となるでしょう。
膝までの長さならば露出度も高くならないので、ビジネスやフォーマルなシーンでも着用することができます。
種類⑥膝上丈
その名の通り、膝のちょうど上あたりまでの長さのスカートを指します。膝がしっかり見えてくると元気で健康的なイメージを与えやすいでしょう。また、太ももをカバーしつつ足の細い部分が露出するため、脚全体が綺麗に見える効果もあります。幅広い着こなしに合うのもポイントです。
種類⑦ミニ・ショート丈
ミニやショート丈は、膝上10㎝ほどの長さを指します。露出度が高くなるため、合わせるアイテムによっては子供っぽく見えてしまう可能性もあるので、注意しましょう。タイトなものならば大人っぽくセクシーに、フレアタイプのものならばフェミニンやポップな印象となります。
種類⑧マイクロミニ丈
マイクロミニ丈は、先ほどのミニやショートよりもさらに短い丈のスカートとなります。基本的にはタイトスカートが主流であり、大人で色気のある印象を与えるでしょう。肌の露出が気になる方はタイツやソックス、ロングブーツなどと合わせると上品で女性らしいイメージに変化します。
スカート丈の長さにあったおすすめコーデ
ここで、スカート丈ごとのおすすめコーディネートをご紹介します。スカートのデザインや種類も様々なので、ぜひ着こなしの参考にしてみてください。
【マキシ丈・ロング丈】大人コーデ
ホワイトの爽やかなマキシ丈スカートに、グリーンのカットソーをアクセントカラーにしたきれいめカジュアルコーデです。スクエアトゥのトングサンダルやバスケットバッグが夏らしく、サラッと抜け感のある着こなしがカジュアルながらも女性らしく、清楚な印象を与えるでしょう。
タイトなロングスカートに滑らかな質感のトップスを合わせ、大人セクシーに仕上げたコーディネートです。ディープなブラウン色のスカートとクリアサンダルが落ち着いた女性らしい印象で、重たくならないよう白Tとミニバスケットバッグでバランスを取っているのもポイントです。
【ミモレ丈・ミディ丈】ナチュラルコーデ
ボリューム感のあるグリーンのミモレ丈スカートが存在感を放った、ナチュラルコーデです。シルバーのサボや上品なライダース、レザーバッグときれいめなアイテムをメインにしていますが、あえてインナーのボーダーニットでカジュアルダウンし、気張りすぎない印象が魅力となっています。
ふんわりとしたミディ丈のスカートに、存在感のある可愛らしいフリルブラウスを合わせたフェミニンコーデです。高めのヒールと明るいパープル色がアクセントとなったサンダルとも相性抜群で、キュートな雰囲気を持ちつつも大人で落ち着いた印象を与えます。
【膝丈・膝上丈】カジュアルコーデ
膝が少し隠れるほどのカーキスカートに、プリントTと白スニーカーを合わせたカジュアルコーデです。全体的にラフなアイテムで揃えていますが、レース調の清楚なカーディガンやハットを合わせることでこなれ感のある落ち着いた女性らしいスタイルに仕上がっています。
フロントスリットの入ったタイトなデニムスカートに、白シャツ+ハイヒールパンプスでかっちりとシックにまとめたコーディネートです。シャツとヒールはどうしてもコンサバ系でスキのない印象になりがちですが、デニムを取り入れることでカジュアルさがミックスされ、程よくカッコイイ着こなしになります。
【ミニ丈・マイクロミニ丈】大人かわいいコーデ
デニムの台形ミニスカート+プリントT+白スニーカーという王道カジュアルな組み合わせに、カーディガンやアクセサリー、トートバッグなどできれいめアイテムをミックスした着こなしです。ブラックデニムもシックな印象で、全体をモノトーンでまとめているのでラフすぎないのがポイントでしょう。
ブラックのマイクロミニスカートにホワイトショートブーツを合わせ、モード感のある着こなしになっています。トレンチコートはバックロングになったオーバーサイズシルエットなので、タイトなスカート+ニットとのバランス感も◎です。
スカート丈で体型カバーができる?
お尻周りや太ももなど下半身の気になる部分を隠したいという方は多いですが、中には膝が大きめだったりふくらはぎだけが太くてあまり見せたくないなど、部分的なコンプレックスを持っている方も少なくありません。
スカートは、丈の長さによってこういった気になる部分をカバーしたり目立たなくすることもできます。以下に詳しく説明してくれている動画をアップしますので、ぜひこちらも参考にしながら自身に合ったスカート丈をチョイスしてみるのも良いでしょう。
ししゃも足をカバーするスカート丈
ししゃも足とは、ふくらはぎが太めでぷっくりしている足の形を言います。ふくらはぎの筋肉が発達している場合によく見られ、コンプレックスに感じているという方も多いでしょう。ししゃも足の方はふくらはぎを強調しないスカート丈を選ぶのがポイントとなります。
完全に隠したい方はマキシ・ロング丈、脚を露出することに抵抗がない方はミニ丈、そこまで露出したくないけれどロングは重たいという場合は、ミディ丈がおすすめです。反対に、ふくらはぎで止まる長さのミモレ丈や、強調されやすい膝丈は避けておきましょう。
上記の動画では実際に様々な丈感のスカートを着用しながら詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
骨格診断とスカート丈
骨格タイプは大きく分けて、ストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプがありますが、骨格診断に基づいて自身の体形や骨格に最も合うスカート丈を知っておくと、コーディネートもしやすくなるでしょう。上記の動画は、たったの3分でわかりやすく解説しているので、ぜひ一度見てみてください。
スカート丈で印象を変えよう
スカートは、デザインや形でなんとなく選んでいるという方も多いと思いますが、丈感も非常に重要なポイントとなります。フレアタイプやタイトなものなど形によってももちろん印象は変化しますが、スカート丈によっても全体のバランスや見え方が大きく変わってくるのです。
自身の体形・骨格タイプや、コンプレックスに感じている部位なども含めて上手にカバーしながら、シーンや合わせるアイテムと好相性の丈を選んでみてください。