ピリッとアクセントの効いたスパイシー系の香水は、個性的で引き締まった雰囲気を味わうことができます。モード系のファッションやパーティーシーンなどのドレススタイルにも最適で、周りと被らない魅惑的な印象を与えることができるでしょう。今回は、スパイシーな香りの香水の中でも特におすすめのアイテムをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
スパイシーな香水の香料の特徴
スパイシー系の香水は、エッジの効いたピリッとした香りが特徴となり、香料には香水に限らず一般的に「スパイス」と呼ばれる原料が多く使用されています。オーソドックスなものでいうと、ペッパーやジンジャー、カルダモン、アニス、シナモンなどがあげられます。
中でもジンジャーやペッパーなど、爽やか系スパイシーな香りは春夏向けの香水に使用されることが多く、アニスやシナモンなどの暖かみのある香りは秋冬向けの香水に多く使用されます。カルダモンは、エキゾチック系フレグランスの定番でもあり、あまり好き嫌いのない香りだと言えるでしょう。
スパイシーな香りで人気のおすすめ香水10選
ここからは、スパイシーな香りが特徴のおすすめフレグランスをご紹介します。スパイシーノートは、ピリッとしたクールでワイルドな印象を与えるため、メンズ香水に多く使用される香調ではありますが、ウッディーやシトラスなどをミックスさせたものは女性も使いやすく、非常におすすめです。
スパイシーな香水①トム フォード プライベートブレンド タバコ バニラ
アメリカ発のラグジュアリーブランド、トムフォードの男性も女性も使用できるオリエンタルスパイシーな香りが特徴となったオーデパルファムです。タバコの葉や花を主原料として使用しており、大人で色気のある雰囲気を演出してくれるでしょう。
トップノートはタバコの葉のスパイシーな香りが広がります。ミドルノートにはトンカビーン、タバコの花、バニラ、ココアの甘い香りがミックスされ、ラストにドライフルーツとウッディーノートで暖かく優しい印象へと移り変わります。
スパイシーな香水②ドルチェ&ガッバーナ ザワン
イタリア発の高級ファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナのスパイシーでオリエンタルな香りが特徴となったオードトワレです。男性のために作られた香水ではありますが、セクシーな香りが女性からも人気となっています。
トップノートは、グレープフルーツとコリアンダー、バジルのさっぱりとした爽やかな香りから始まり、ミドルノートでカルダモンやジンジャー、オレンジブロッサムなどスパイスをブレンドしたピリッとスパイシーな香りが姿を現します。
ラストノートには、シダーウッド、タバコ、アンバーグリスの暖かくもセクシーでエレガントな香りが残り、独自の世界観を演出します。
スパイシーな香水③グッチ バイ グッチ プールオム
グッチのフレグランスライン、グッチバイグッチのオードトワレです。柑橘系にスパイシーなノートを加えた軽めの香りで、メンズ用ですが女性でもクールにキメたいときや、気分を引き締めたいときにおすすめです。
トップノートは、ベルガモット、サイプレス、バイオレットが爽やかに香り、ミドルノートでタバコとジャスミンがミックスされ、スパイシーな香りが引き立ちます。ラストには、パチョリやオリバナム、アンバー、エレミなどのセクシーな香りが大人な印象を与えてくれるでしょう。
スパイシーな香水④ペンハリガン PENHALIGONS エンディミオン
英国王室御用達の称号を与えられた、イギリス発の老舗フレグランスブランド、ペンハリガンのオーデコロンです。ギリシャ神話の物語にインスパイアされて作られた香水で、オリエンタルフレッシュノートのロマンチックな香りが印象的です。
トップノートは、ラベンダー、マンダリン、ベルガモット、セージに包まれたシャープでシトラスな香りから始まり、ミドルノートでゼラニウムとコーヒーアブソリュートがほろ苦くもほのかな甘さを添えます。
ラストノートは、サンダルウッドの暖かさとカルダモン、ナツメグ、ムスク、ブラックペッパーなどのスパイスがミックスされた官能的なセミオリエンタルな香りを残します。
スパイシーな香水⑤イヴサンローラン ラ ニュイ ド ロム
フランス発のラグジュアリーブランド、イヴサンローランのミステリアスな雰囲気が印象的なオードトワレです。男性の持つ危険で秘められた一面を体現した香水で、フレッシュオリエンタルな香りが特徴となっています。
クールで洗練された香調や、ブラックを基調としたグラデーションカラーのおしゃれなボトルデザインは女性からも人気があり、男女ともに使用できる香水となっています。
トップノートから、カルダモンとベルガモットのフレッシュながらもスパイシーな香りが引き立ち、ミドルノートではシダーとラベンダーが大人で魅惑的な印象へと変化させます。ラストノートは、クマリンとベチバーがスパイシーかつ暖かい香りを残すでしょう。
スパイシーな香水⑥クリスチャン ディオール ファーレンハイト
フランス発の高級ファッションブランド、クリスチャンディオールのオードトワレです。レザーウッディーノートのフレグランスで、シシリアンやマンダリンのみずみずしい香りと男性的なレザー、バイオレットからなる類まれな個性が際立つ印象となっています。
トップノートはシシリアンとマンダリンのフレッシュでみずみずしい香りから始まり、ミドルノートはバイオレットの甘い香りがミックスされて柔らかい雰囲気へと変化します。ラストノートは、レザーのウッディーかつスモーキーで、クールな香りによって幕を閉じます。
スパイシーな香水⑦エルメス テールドエルメス
フランス発の高級ブランド、エルメスのユニセックスで使用できるオードトワレです。フレッシュシトラス・グリーンの香調となっており、動物性のエキスを全く使わずに、植物性のエキスと鉱物エキスをメインに生成されているのが特徴です。
トップノートはオレンジ、グレープフルーツのフレッシュでシトラス系の香りからスタートします。ミドルノートは、ペッパー、ベイローズ、ゼラニウムが少々スパイシーながらもグリーンフローラルの甘い香りを放ちます。
ラストノートには、パチョリ、ベチバー、ベンゾイン、アトラスシダーなどがミックスされており、豊かでアロマティックかつ爽やかな香りを演出してくれるでしょう。
スパイシーな香水⑧ジバンシー キセリュズルージュ
フランス発のラグジュアリーブランド、ジバンシーのオードトワレです。こちらもメンズ香水ではありますが、独特な甘さとスパイシーな香り、真っ赤なボトルデザインから醸し出されるセクシーな印象は、女性からも非常に人気があり個性を演出してくれるでしょう。
「周りと差を付けたい」「被りたくない」という方には特におすすめで、オリエンタルウッディー・スパイシーの香調となります。
トップノートは、クンカット、カクタスフレッシュ、タラゴンの、フルーティーでややスパイシーな甘みのある香りから始まります。
ミドルノートはシダーリーフ、レッドペッパー、アフリカンゼラニウムのスパイスの効いたピリッとクールな香りが引き立ち、ラストノートはサンダルウッド、シダー、アンバーの暖かく甘さの残る香りが、先ほどのスパイシーノートをいっきにまろやかにしてくれるでしょう。
スパイシーな香水⑨デクラレーション オーデトワレ・スプレータイプ
フランスのハイジュエラーとしても名高い、カルティエが放つ上品なオードトワレです。「告白」という意味を持つこのフレグランスは、贅沢なアロマティック・シトラス・スパイシーの香調がベースとなっており、ロマンティックで誰からも好かれやすい香りです。
トップノートは、アルテミシア、キャラウェイ、コリアンダー、バーチ・ウッド、マンダリン、ネロリ、ベルガモット、ビターオレンジなどが優雅で情緒に富んだシトラススパイシーを香り立たせます。
ミドルノートでは、イリス、ジンジャー、シナモン、ペッパー、ジュニパーベリー、オリスルート、ジャスミン、グァテマラ産カルダモンが気品と知性を感じさせる、爽やかながらもスパイシーな香りを演出してくれるでしょう。
そしてラストノートには、レザー、アンバー、ティーリーフ、タヒチ産ベチバー、オークモス、シダーウッドなどの、上質な甘さのアロマティックウッディーで全体をメロウにまとめあげ、暖かくセンシュアリティ―な印象へと変化させます。
スパイシーな香水⑩カルバンクライン シーケービー
アメリカ発のファッションブランド、カルバンクラインのオードトワレです。基本的にユニセックスで使用でき、洗練されたクセのない香りが特徴となったカルバンクラインならではのフレグランスで、幅広い年齢層から人気があります。
シトラスノートがベースとなっており、クリーンでフレッシュな印象を与えるユニークなトニックムスクが、力むことのない自然体な印象へと導いてくれ、誰からも受け入れやすい香水だと言えるでしょう。
トップノートは、ベルガモット、ジュニパーベリー、マンダリン、ミント、ラベンダーの甘さと爽やかな香調がミックスされた清々しい香りからスタートします。
ミドルノートは、ライトスパイスブレンド、マグノリア、ホワイトピーチがミックスされ、スパイシーでありながらも甘さとまろやかさをブレンドした、親しみやすい香りへと変化します。
ラストノートは、サンダルウッド、オポポナックス、トンカビーンのウッディーで落ち着く香りと、高級感のある洗練された香りが優しく残ります。
スパイシーな香水の上手な付け方
香りのよい香水でも、付けすぎると相手の気分を害してしまったり、自己主張が強すぎると思われがちなので、香水の種類と照らし合わせながら量を調節しましょう。種類というのは、基本的にオーデコロンとオードトワレ、オーデパルファム、パルファムの4つに分かれています。
これはアルコールの濃度が関係しており、オーデコロンは最も濃度が低くパルファムが最も高くなります。香りの持続時間や強さもそれに比例するため、特にオーデパルファムやパルファムはあまり付けすぎないようくれぐれも注意してください。
付け方としては、オーデコロンは面で付けるイメージ、オードトワレやオーデパルファムは線で付けるイメージ、パルファムは点で付けるイメージです。首元や手首など複数か所に付ける場合は、量を少なめにしてそれぞれの場所に振りかけるようにしてください。
ちなみに一番多く扱われているのはオードトワレですが、このオードトワレでも香りの強いものは存在するため、一度ひと吹きして香りを確認してから量を調節するのも良いでしょう。
スパイシーな香水で周囲と差をつけよう
スパイシーな香水は、フローラルやフルーティーなどいわゆる女性らしい香りとはまた違い、クールで個性あふれる印象を演出してくれます。周りと差を付けたいときにもピッタリなので、ぜひお気に入りの香りを見つけてみてください。