フェードアウトは、人間関係においても使える言葉であることを知っていますか?この記事では、人間関係に悩んでいる方向けに、フェードアウトする状態や意味について解説しています。またフェードアウトしたいときの対処法についても紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
目次
フェードアウトとは?
まず初めに、「フェードアウト」について説明します。フェードアウトは、「音を徐々に小さくしていく」「映像を少しずつ暗くしていく」ことを意味します。フェードアウトは、人間に対しても使うことができ、その場合「次第に姿を消していく」という意味を表します。
フェードアウトという言葉は外来語のため、日本語では意味や解釈が伝わりにくいことがあります。「次第に姿を消していく」という意味は、どのようなシーンで使うかが曖昧なため、言葉としてのニュアンスがはっきりしていません。
そこで、フェードアウトという言葉について様々な意味やどのような状態のことを指すのかを詳しく解説してきます。
人間関係がフェードアウトするってどういう状態?
では、人間関係においてフェードアウトする状態がどのような場面であるのかを説明します。人間関係の中でフェードアウトを使うときは、「いつの間にかいなくなっている」という状態のことを指します。
これは、仕事や恋愛、友情で意味が少し違います。例えば、職場で使用する場合、「たくさんの人がいる場所からそっとその場を離れる」や「大勢の人が参加している飲み会でさりげなく帰る」という意味を表しています。
たくさんの人がいるにも関わらず、いなくなったことをバレないようにいなくなることを指しています。恋愛の場合は、「会う回数が少なくなったり、相手への気持ちが冷めて自然消滅した状態」のことを指します。
恋愛では自然に別れてしまうことフェードアウトを使います。友情の場合、「友達として付き合っているけれども気が合わなくてあまり会いたくない」というときにフェードアウトを使います。
友人だけどできればもう一緒にいたくない人がいる場合に使うことが多いです。フェードアウトする方法としては、「連絡する頻度や会う回数を減らしていく」ことがあります。この行動が友情におけるフェードアウトの状態です。
フェードアウトしやすい傾向の人
フェードアウトしやすい人には特徴があります。恋愛で運命の相手を探している人ほどフェードアウトしやすい傾向があります。例えば、「本当の運命の相手は直感的にわかるかもしれない」「いつか絶対に出会えるはず」と理想がある人がフェードアウトしやすいのです。
このパターンに当てはまる人は、もし運命の人に出会えたと思っていても、少し嫌な部分が見えただけで別れる判断をすることがあります。「この人は私にとって運命の人ではない」と自分の勘を信じて行動するため、別れを即座に決断してしまうのです。
その勘が正しい可能性もありますが、出会いの数だけ別れもあるので、このような人は人間関係がフェードアウトしやすい傾向があります。
運命の相手をうたっている宗教も実際に存在しますが、文化や環境、価値観など様々な要因がそれぞれの恋愛事情に関係しているため、一般論として受け止めるのが良いでしょう。
人間関係をフェードアウトすることの意味
人間関係をフェードアウトすることには、いくつか意味があります。フェードアウトする側は相手に気を遣っていたり、もともと好みのタイプではないことがあります。では、フェードアウトする5つの意味について具体的に解説していきます。
フェードアウトの意味①疲れる人と離れたい
フェードアウトする人の中には、「一緒にいると疲れるため離れたい」という気持ちを持っていることがあります。他人同士が一緒にいると、親しい間柄であっても、精神的に疲れてしまいます。
相手に嫌な部分があっても、我慢できたり、さほど気にならなければ、ある程度一緒にいることができます。しかし、我慢をしているのはどちらか一方かもしれません。その場合、我慢し続けると疲れに変わり、やがて一緒にいることがつらくなってくるでしょう。
そうすると、「この人と一緒にいると疲れてしまうから離れたい」という心理が働きます。このような状況では人間関係が悪い方向に進んでいるため、このまま一緒に過ごしても時間を無駄にしてしまうという考えになります。
人間関係を続ける上で、相手と一緒にいることがメリットなのかデメリットなのかという考えはあまり良くないですが、これ以上一緒にいてもメリットがないと感じることが多いです。
そのため疲れてしまう人と仲良くできたとしても、上辺だけの気持ちに嫌気がさすでしょう。そうなると結果的にフェードアウトしてしまうことになるのです。
フェードアウトの意味②優しさのつもり
相手に優しくしたつもりでフェードアウトすることもあります。例えば、遊びに行った先が自分にとってあまり楽しくないときに先に帰りたい場合、「用事があるのを忘れていた」「そろそろ帰らなきゃ、また連絡するね」などと相手の気持ちに気を遣って言葉を選びます。
また、もらったプレゼントが気に入らなかった場合も相手を傷つけないように「可愛いデザインだね」「友達が話していたよね」などと、好きではないアピールのためにフェードアウトするような言葉をかけることがあります。
相手にストレートに言ってしまったり、表現がハッキリしていると不快にさせてしまったり、雰囲気が悪くなってしまうため、オブラートに包んだ言葉で伝えるのです。
このパターンは、相手が気付きにくいことがあり、事態が繰り返されてしまう可能性があります。初めから相手が傷ついたり攻撃的な言動になるのは避けたいので、できればわかりやすく伝えた方が良いかもしれません。
フェードアウトの意味③一緒にいても楽しくない
一緒にいても楽しくない相手であれば人間関係をフェードアウトしてしまうことがあります。一緒にいても楽しくないとわかっている時点で、会う約束があればかなり憂鬱になります。これは、職場や取引先の接待などに多く見られる傾向があります。
仕事では、苦手な相手と一緒に作業したり、目上の人を気にかけていて、ある程度社交辞令を含めた関係性を築かなければなりません。我慢したりストレスがたまってしまい、毎日が楽しいわけではないでしょう。
自分の苦手なタイプであっても、無視できない状況が出てきてしまいます。その場合は割り切って表面上で付き合っていくしかありません。その中で自分でフェードアウトできそうな場面や時間を見つけて、少しずつフェードアウトすることが得策でしょう。
一緒にいても楽しくない人と関係を続けていくのは、つらい気持ちがありますが、毎日行かなければいけない職場であれば、自然に距離を取りつつ、「あまり関わりたくない」という意志表示を出すことも大事です。
人間関係が理由で退職する人もいるので、自分にとって、いかに距離を取れるか、表面上だけの関係性を築けるかがポイントになってきます。
フェードアウトの意味④体調不良
フェードアウトするときは、体調を崩しているときが原因のときもあります。例えば、大勢の人がいる中での飲み会で、お腹の調子が悪くなったり、頭が痛くなり帰りますが、その際に一人ひとりに声をかけるのではなく、そっと抜け出すのです。
その場にいる全員に「帰ります」というのは雰囲気を壊してしまう恐れがありますし、過度に心配されるかもしれません。体調が悪いのは顔に出る人もいますが、表情に出さない人もいます。
そのため、体調不良でフェードアウトするのはわかりにくい場合があります。大勢の飲み会以外にも、二人きりでデートをしていて、ずっと楽しそうにしていて、これからムードが高まりそうなときに突然帰るとなった場合は、体調不良の可能性もあります。
口数が減ってきたり、表情が暗くなっていないかなどの様子を見る必要があります。このパターンのフェードアウトは、自分の体調不良が原因であったため、解散したあとに電話やメッセージで謝罪をするのが必要でしょう。
フェードアウトの意味⑤ストレスになる
人間関係をフェードアウトしたいとき、シンプルにストレスを感じているときがあります。一緒にいても嫌なことをされたり、愚痴や文句ばかり言っている人と一緒になるとストレスになるときがあります。
そのような人とは、いつどこにいてもストレスに感じてしまうので、自然と離れていくという選択をするかもしれません。
もし、自分に身に覚えがなくても、「そういえばあの人から連絡来ない」「最近誘われない」と感じている場合は、あなたがストレスを相手に与えているのかもしれません。
この機会に自分の言葉や行動を見直して、相手に失礼なことを言っていないか、不躾な態度をとっていないかなど、見つめ直すのがいいいでしょう。
相手は、ストレスになる相手との連絡をとりたくないので、もし連絡したい場合は、共通の知人に様子を聞いたり、遠くから相手のことを観察してみましょう。直接コンタクトをとるのは控えて、まずは自分の言動を見直してみましょう。
恋愛で人間関係をフェードアウトする男性の特徴
恋愛において、フェードアウトする男性にはいくつか特徴があります。この章では恋愛で人間関係をフェードアウトしてしまう男性の特徴を5つ紹介します。今付き合っている人や意中の人に当てはまるかチェックしてみるのもいいかもしれません。
恋愛でフェードアウトする男性①優しすぎる
優しい男性は、どの恋愛をするにしても重要なポイントです。しかし、優しさは時に恋愛をフェードアウトさせてしまう可能性があります。優しい男性は、いつまでも一緒にいてくれてフェードアウトする可能性は低いと思われがちです。
実は、優しい性格は自分の首をしめてしまうのです。優しいあまり、彼女が求めることが多くなってしまい、その全部にこたえようと必死になり、次第に辛い感情を伴います。
そうすると、恋愛をすることに対しておっくうになり、周りの誰にも相談できずに別れを選択してしまう可能性があります。楽しいはずのデートでも、一人で「この状況が早く終わらないか」などと逃げ出すことしか考えられなくなる可能性があります。
そのような男性は事前に相談することもなく、自然とフェードアウトしてしまうかもしれません。付き合っている彼女からすると、前兆が何もなく突然別れを切りだされて激しくショックを受けるでしょう。
しかし男性はおそらく長い期間ためこんでいた可能性があり、恋愛から解放してあげるのが正しいかもしれません。
恋愛でフェードアウトする男性②けじめをつけられない
けじめをつけられない男性は、恋愛をしたときにフェードアウトする可能性があります。けじめをつけないということは、喧嘩をして悪いと思っていても絶対に謝らなかったり、何でもやってもらうことが当たり前になっていてありがとうなどの感謝を言わないことなどがあげられます。
このパターンにあてはまる男性の場合、付き合うときや別れる際も曖昧で返事もうやむやにされる傾向があります。喧嘩の場合だと、終わった感を出してあたかも喧嘩などなかったかのように振舞ったり、忘れたフリをして相手が忘れたり落ち着くのを待つことが多いです。
このようにけじめをつけるのができない人は、恋愛においても判断できないことが多いので、フェードアウトしやすい特徴があります。
あなの周りや今付き合っている人にあてはまることがあれば、その人はもしかするとあなたとの距離を置きつつ、徐々にフェードアウトするかもしれません。
恋愛でフェードアウトする男性③優柔不断
優柔不断の男性も恋愛ではフェードアウトしやすい傾向があります。恋愛における優柔不断は、彼女以外の女性に目移りしたり、二股をかけてどちらの女性も選べないような状況があることを指します。
このような男性は、彼女のことを優先的に考えることが少なく、男友達と約束が入ると、彼女との先約を断り遊びに行ってしまうこともあります。女性関係にだらしなく、彼女を優先しない男性は、第三者から見ると「自由に生きている」ように見えます。
このパターンに当てはまる男性は、束縛されたり、依存されたりすることが苦手なので、恋愛を第一にしたくないという心理を持っています。そのため、優柔不断な男性は自由を求めて恋愛をしたいと考えていることが多いです。
自分の気持ちや時間を制限されてまで恋愛するくらいならフェードアウトしてしまいたいという気持ちが強くなるでしょう。その結果、優柔不断な言動を取ってしまうのです。
もしこのような男性と付き合いたいのであれば、ある程度自由にさせて、尊重することを心がけると関係性が上手くいくようです。
恋愛でフェードアウトする男性④ことなかれ主義
ことなかれ主義の男性も、フェードアウトする確率が高いです。「ことなかれ主義」とは、「平和を望んでいる」「争いや喧嘩はしたくない」という考えを持っている人のことを指します。なるべき波風をたてずに平穏な関係を築きたいと思っている男性のことです。
しかし、他人同士が一緒にいれば、時に喧嘩や争いは避けられないでしょう。自分の意見が正しいと思っていたり、相手の行動が間違っていると指摘する必要があります。
この男性に当てはまる場合、仕事で面倒な役や担当を決めたり、子育てで不安なことや進路の相談をするときに逃げ出すことがあります。恋愛においても、別れ話や素直に気持ちを話しているのにも関わらず他の話をして話題をそらす傾向が多いです。
争いをしたくないという考えは素晴らしいですが、他人同士が一緒に生きていくには意見をぶつけ合うことも重要で、大事な場面でフェードアウトしてしまうと相手に迷惑がかかります。
恋愛でフェードアウトする男性⑤面倒くさがりな性格
面倒くさがりな性格をしている男性も、恋愛ではフェードアウトしてしまいます。面倒くさがりな性格は、普段の生活だけでなく恋愛においても現れます。
例えば、付き合った当初はラブラブでお互いを尊重できていたのに、ある時からどちらかが不信になったり、ストレスをため込んでしまうときなどに面倒くさがりな一面が出ます。
連絡を返さなかったり、デートをしなくなり、最終的には自分の時間が欲しいので会わなくなることもあるでしょう。そのような状況になると、関係性は最悪なので、二人の将来について一度話し合うのも良いでしょう。
このような男性は、自分が好きになったとしても、面倒くさい性格なので、自らアプローチすることはあまりありません。二人で何か決めごとをするときも「好きにしていいよ」「どっちでもいいよ」などと話し合いにすら参加しない傾向があります。
面倒くさがりな性格をしているとわかった時点で別れを選択するか、受け入れて付き合っていくしか方法はないでしょう。
どんな時に人間関係をフェードアウトしたくなる?
では、どんな時に人間関係をフェードアウトしたくなるのでしょうか。女性の場合、恋愛に発展していない関係なのに突然デートに誘われたり、連絡先を聞かれるとフェードアウトするようです。
これは、「たくさんの女性にも同じようなことをしているのではないか」「体の関係にしようとしていないか」と警戒してしまうためです。また、一緒にいるときに話していてもつまらないときもフェードアウトしてしまうようです。
男性の話がつまらなくて盛り上がらないと、その場の空気もだらけてしまい、帰りたくなってしまうのです。他にも、連絡で来るメッセージが長文であったり、ネガティブな内容の話であれば、女性はフェードアウトする傾向があります。
メッセージはテンポよくやりとりする方が相手は気が楽です。そのため、スマホの画面に入りきれないくらいの長い文章を送っている男性に対しては、もう関わりたくないという心理が働き、フェードアウトしやすいです。
ネガティブなことは、雰囲気が暗くなり、気持ちも沈んでしまうため、会話の中には絶対に入れないようにしましょう。落ち込んでいるときは「俺なんか」「自分に自信がない」と言いがちですが、なぐさめてほしいのであれば、素直に言うことが最善です。
人間関係も断捨離が必要
フェードアウトをしたくなったら、人間関係を断捨離してみましょう。例えば、フェードアウトしたくなった相手に対して、必要なときだけ連絡を取ったり、なるべく会わないような付き合いをして関係性を見直してみることです。
また、関係性を続けるか、フェードアウトするべきか迷ったときに、信頼できる人に相談してみましょう。相談した相手が人間関係に悩んだことがある経験者であれば的確なアドバイスがもらえるかもしれません。
他にも、本人と直接話し合うという方法もあります。しかし、相手は自分がフェードアウトされたいと思ってもみない可能性があり、話すことでショックを受けるかもしれないので、この方法は最終手段として利用するのがいいかもしれません。
本人と腹をわって話すことで、相手は気付きがあるかもしれないですし、今の関係よりもさらに良好になる可能性もあります。
人間関係をフェードアウトしたい時どうする?
では最後に、人間関係をフェードアウトしたいときの対処法5つについて紹介します。簡単にできるものから、相手の様子を見ながらやる方法も様々なので、相手に合わせて試してみるのもいいかもしれません。
人間関係をフェードアウトする方法①自分から連絡しない
人間関係をフェードアウトさせたいなら、自分からは連絡しないことが良いでしょう。自分から連絡しないことを続けると、相手と話す時間が減り、会うことも無くなるでしょう。
相手が「避けられているかもしれない」と薄々気付いたときに連絡が来る可能性がありますが、必要最低限の返信をするようにした方がいいかもしれません。いきなり連絡する回数を減らすのではなく、徐々に減らしていくことで相手も傷つかないでしょう。
人間関係をフェードアウトする方法②返信を遅らせる
フェードアウトする方法に、返信を遅らせるという方法もあります。LINEなどのメッセージは、既読という表示がされるため、早く返信しないといけないという気持ちになることもありますが、そこはこらえて返信をあえて遅くするのです。
フェードアウトするということは、相手とメッセージのやりとりも嫌ということです。返信を遅らせることで、やりとりする回数が減り、心の負担も軽くなることでしょう。
人間関係をフェードアウトする方法③会う予定を決めない
フェードアウトしたい相手に対して、会う予定を決めないことも方法としてあげられます。二人であっても、グループであっても、行きたくない集まりへは参加しないようにしましょう。
このとき、断るフレーズとしては「今度またタイミングが合えばぜひ」「家族との先約があって」などがおすすめです。会うことを先延ばしにするのではなく、会う予定を決めないようにすることで、フェードアウトできる可能性があります。
人間関係をフェードアウトする方法④素っ気ない態度をとる
人間関係をフェードアウトしたい相手には、素っ気ない態度をとるという対処法もあります。これは、今まで一緒にいたときに楽しさを感じさせるような態度をとっていた場合に活用します。
素っ気ない態度を取ることで、相手はあなたといてもつまらないと感じるかもしれないので、自然にフェードアウトできる可能性があります。
素っ気ない態度は、冷たい態度を取るということではなく、適当に返事をしたり、相手に流れを任せるなどの塩対応をすることを指します。
人間関係をフェードアウトする方法⑤予定をキャンセルする
フェードアウトする方法は、予定をキャンセルすることもあげられます。これは、どうしても会う予定になってしまった場合に使う方法です。ポイントは約束している日の当日ではなく、前日や2~3日前に予定をキャンセルすることです。
あまりにも早い段階でキャンセルしてしまうと、予定を組み直す可能性があるためです。キャンセルの理由も、さきほど紹介した家族との約束などを利用するといいでしょう。
フェードアウトは優しさの現れとは言い難い
今回は、人間関係や恋愛におけるフェードアウトについて解説しました。フェードアウトすることには、きちんとした理由があり、自分を守ることにもつながります。
人間関係に悩んだら、この記事を参考にしながら、相手との関係性を見直し、自分自身の気持ちにも目を向けると良いでしょう。