SNS世代で多くの情報に囲まれている現代の若者達、そんな彼らが注目するファッションデザイナーはどんな顔ぶれなのでしょうか。人気のファッションデザイナーから今注目されているブランドも見えてきます。最新の情報を手に入れて人気のデザイナーとブランドをいち早くチャックしておきましょう。
若者が選んだ有名ファッションデザイナー
SNSが多く普及している現代社会の若者達は、どのようなファッションデザイナーを好んでいるのでしょうか。誰でも一度は聞いたことのある様な有名ブランドのデザイナーから、初耳の若きデザイナーまで今の時代らしい顔ぶれがランキングで明らかになりました。
これを機に注目のファッションデザイナーと手掛けているブランドをチェックして、流行において行かれぬ様最新の情報を集めて最先端のオシャレを理解しておきましょう。
有名ファッションデザイナー【1位】山本 耀司(Yohji Yamamoto)
1943年東京出身のファッションデザイナー、慶応義塾大学法学部と文化服装学院を卒業されています。1972年に株式会社Y’sを設立し、青山に直営店がオープンされました。
中でもYohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)は多くのファンが昔からいる老舗の人気ブランドとなっており、既成概念の破壊、反骨精神、脱構築、この3つを掲げモードでありながら大胆で骨太なデザインのアイテムを生み出しているのです。
男性的なファッションと女性らしいファッションを掛け合わせた様な大胆なデザインは、ジュンダーレスの先駆けとも言われ時代に最先端を行っています。今も昔も変わらず人気が高いのは、常識を打ち破るようなデザイン性が若者に多く支持されているからでしょう。
ブランド
主なブランドはYohji Yamamoto、Yohji Yamamoto +Noir、Yohji Yamamoto POUR HOMME、Yohji Yamamoto COSTUME D’HOMME、Y’s、s’yte、Y-3 など数多くの人気ブランドを誕生させています。
有名ファッションデザイナー【2位】川久保 玲(Rei Kawakubo)
1942年東京生まれの74歳で、1969年にフランス語で「少年のように」という意味のブランド「コム・デ・ギャルソン」を作り始め、1973年にコム・デ・ギャルソン社を設立されました。
女性像、男性像、を破壊したかのような価値観への反骨精神を感じさせる川久保玲さんのデザインは、多くの若者を惹きつけ人気を集めています。
ファッションデザイナーだけでなく会社の社長としても活躍されている彼女は、ただ売れる服を作るわけではなく、強いクリエイションでビジネスシーンを作っている。
ブランド
コムデギャルソン、コムデギャルソン・オム・プリュス、プレイ・コムデギャルソン、どれも遊び心や探求心を失うことのない川久保玲さんらしいアート作品の様な美しいデザインが特徴です。
有名ファッションデザイナー【3位】アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)
1992年に自身の名でブランドを立ち上げ、イギリスやロンドンを中心に展開する世界的にも人気の高いファッションブランドとなっています。
1969年にタクシードライバーの子供としてロンドンに生まれたアレキサンダー・マックイーンは、1996年には若干26さいの若さでブリティッシュ・デザイナー・オブ・ジ・イヤーを受賞し周りを驚かせ、誰もが認める天才デザイナーの誕生となりました。
1996年から人気ブランドの「ジバンシィ」のデザイナーに抜擢されるが、最初にデザインを発表した際には酷評される事もありました、ですが自分の信念とデザイン性を貫きその奇抜さとデザインから話題を呼び、売り上げに貢献し周りから称賛されています。
ブランド
自身のブランドであるアレキサンダー・マックイーン、ジバンシィのデザイナー、カジュアルラインであるマックイーンズ、若者向けカジュアルブランドであるマックキュー(McQ)、プーマとコラボしたAlexander McQUEEN PUMAなども手掛け世界的に人気を集めています。
有名ファッションデザイナー【4位】カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)
とても有名で人気のブランド「CHANEL」のデザイナーであり、低価格ブランドである「H&M」とも提携し幅広い世代にデザインを提供しています。過激な発言も多い一方で、そのカリスマ性と人柄で多くの著名人を魅了する人物でした。
1983年に人気が低迷していたCHANELのデザイナーに就任し、プレタポルテに注力してブランドイメージの刷新に力を入れ成功を収めました。カール・ラガーフェルド氏は「創造的な天才」、「今の時代の最高のデザイナーである」と称賛されています。
ブランド
CHANEL、フェンディ、カール・ラガーフェルド、数々の高級ブランドを手がけています。低価格のファストファッションブランドとコラボするなど、様々な年代層に支持されるデザインを提供し続けたデザイナーです。
有名ファッションデザイナー【5 位】エディ・スリマン(Hedi Slimane)
1968年7月5日のパリで生誕したエディスリマン、11歳からカメラに興味を持ち写真家としても活躍しています。独自のデザインで「モードの革命児」と言われ称賛され、世界中に彼のファンが多いです。
2012年にサンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任し、多大なる利益をもたらした人物。反感を買いながらも改革を進め、人気が低迷していたメゾンを見事に復活させ売り上げも大幅に上昇、今は4年力を注いで復活させたサンローランを辞任しました。
ブランド
ディオールオム、サンローランパリ、セリーヌ、それぞれのブランドで独創的で最先端を行くデザインは、若者達から圧倒的人気を得ている世界的なブランドとなっています。
有名ファッションデザイナー【6位】阿部 千登勢(Chitose Abe)
1965年に岐阜県で生誕、母が洋服の仕立て押していたこともあり小学生頃からデザイナーを夢見ていました。1999年には子育てをしながら自身のブランドである「sacai」を立ち上げ、「日常の上に成り立つデザイン」がコンセプトになっています。
創業当時から人気の高いニット素材を使ったアイテムが多く、ニットと他素材を組み合わせた独自のハイブリットなアイテムは芸能界でも愛用され、意外性と遊び心感じるデザインに多くの若者が魅了されているのです。
ブランド
1999年にsacaiを立ち上げ、ブランド名は旧姓に由来して付けられました。異素材を組み合わせた独自のデザインが若者達からの人気を集め、他人とは被らない新しいファッションを求めるブランドファンが多く存在します。
有名ファッションデザイナー【7位】ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)
誰もが知っている有名な老舗ブランドである「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の生みの親。1941年4月8日イギリスのダービーシャーの生まれで、ヴィヴィアン・イザベル・スウィア(Vivienne Isabel SWIRE)という名でしたが結婚し、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」と名乗る様になりました。
パンクファッションのムーブメントを起こし、世界的にパンクとパンクファッションをジャンルとして確立させた。今の時代でも男女問わずファンが世界中におり、時代を超えて愛されるブランドになっています。
ブランド
Vivienne Westwood、AK forVivienne Westwood等、当時無名だった反社会的なロックバンド「セックスピストルズ」にヴィヴィアン・ウエストウッドの服を着せデビューさせ、ムーブメントを起こし若者達に新しいジャンルを切り開いた。
有名ファッションデザイナー【8位】ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)
ミラノで生まれたミウッチャ・プラダは、インターナショナル・デザイナー・オブ・ザ・イヤーの初代受賞者でもあり、数々のファッションの賞を受賞する世界的なデザイナーです。
マリオ・プラダの没後、低迷していたプラダを立て直しミュウミュウをトップブランドへと押し上げました。世界中の女性達から愛されるミュウミュウは、カジュアルでいて女性らしい愛らしさも兼ね備え、幅広い世代から愛用されています。
ブランド
世界的人気ブランドのPRADA、その姉妹ブランドのミュウミュウ、どちらも世界中の女性に愛されるブランドです。ミュウミュウのブランド名の由来はミウッチャ・プラダの幼少期のニックネームが由来になっています。
有名ファッションデザイナー【9位】ココ・シャネル(Coco Chanel)
本名ガブリエル・シャネル、彼女は世界的な人気ブランドである「CHANEL」の生みの親であり、20世紀を代表するデザイナーでもあります。コルセットやドレスが主流だった女性ファッションにパンツスタイルや黒いコーディネートを生み出し、当時の女性ファッションの常識を覆しました。
黒ワンピース、ショルダーバック、ジャージー素材の服など今では当たり前のように目にするファッションは彼女によって世間に広められました。「シンプルでシック」をコンセプトに女性達が使いやすく、自然体でいられるファッションを生涯をかけて作り上げ、伝説のデザイナーと称されています。
ブランド
世界的な人気ブランドのCHANEL、ランキングの通り若者からも支持されており、女性ファッションの歴史を作った事や人として憧れる若者も大勢います。
有名ファッションデザイナー【10位】三宅 一生(Issey Miyake)
1938年に生誕、数多くのブランドを展開していますがファッションウェアだけでなく、アクセサリーから香水まで取り扱い幅広く活躍しています。
今までにないものを人々の快適な日常のために、というコンセプトで日々新しく、固定概念に囚われる事のないデザインを生み出し、ファッション業界に革新をもたらしているのです。
ブランド
イッセイミヤケ(ウィメンズ、メンズ)、プリーツプリーズイッセイミヤケ、オムプリッセイッセイミヤケ、ハート、ミーイッセイミヤケ、バオバオイッセイミヤを展開。
世界で有名な日本人デザイナーたち
ブランドといえば海外のものが人気なイメージですが、世界的に人気な日本ブランドもあります。若者達の間で人気なのが「KENZO(ケンゾー)」、1969年にデザイナーの高田賢三さんがパリでブティックをオープンし、個性的なデザインと独特な柄が話題となり若者から支持される人気ブランドとなりました。
次にご紹介するのがデザイナーの丸山敬太さんが手がけるブランド「KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ)」です。日本航空の客室乗務員の制服もデザインを担当する凄腕のデザイナーで、彼がデザインするファッションは花や和がモチーフとなっており世界的に評価されています。
2007年に人気ファストファッションであるユニクロとコラボするなど、手に入れやすいのも魅力の一つです。海外のブランドも素敵ですが、日本が誇る人気ブランドも是非チェックしておきましょう。
SNS時代の若者はおしゃれの感覚が鋭い⁈
SNSの無かった時代には洋服情報は雑誌や、店舗で直接見て学ぶ位しか選択肢がありませんでしたが、今の若者達はSNSを駆使し様々な人の組み合わせやブランド情報など多くのファッションの情報が収集出来る様になりました。そんな若者達がファッションの流行に敏感で鋭い感性を身につけていても納得です。
若者たちはファッションをSNSや動画で学ぶ?
若者達のファッション情報の入手方法は今ではSNSが主流です。Instagramでプチプラコーデの情報を見て真似たり、YouTubeで実際に着て動いているのを見てから服を購入したりとSNSを上手く活用しファッションを楽しんでいます。
昔よりも情報が得られやすくなり、自分に合ったファッションスタイルを見つけやすくなって、ファッションの幅も広がっているのです。
TPOに合ったおしゃれ
今の若者達は一張羅といった特別な服を持つよりも、シーンに合ったファッションをその都度変え様々なコーディネートを楽しんでいます。
その為、昔よりも高級志向なブランド服よりデザイン性やコスパを意識した服が人気になっているのです。シンプルでミニマルなファッションが今の若者達の主流となっています。
日本人デザイナーが若者たちに人気!
今回若者達に人気のデザイナーをランキング形式でご紹介しましたが、意外にも日本人デザイナーの方が多くいらっしゃいました。海外の高級ブランドへの憧れよりも、日本の独創性と信念のあるデザイナーの方が若者達からの支持を集めているようです。
SNSが普及している今だからこそ、他者とは違うオリジナリティあるブランドを生み出すデザイナーが好まれているのかもしれません。この機会に日本が世界に誇るブランドもチェックしてみてはいかがでしょうか。