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本当は怖い⁈『シンデレラ』の原作のあらすじはディズニーで描かれた物語とは違う?

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誰もが憧れる愛と希望の物語「シンデレラ」はディズニーを代表する名作映画の一つです。しかし、実は「シンデレラ」には世界中で原作と言われている似たような物語が多数存在しており、そのストーリーや結末は様々なのです。今回はそんな不思議な魅力に満ちた「シンデレラ」の原作について一緒に探っていきましょう。是非最後までご覧ください。

愛と希望あふれるディズニーのシンデレラ

世界中の人々から愛され続けているディズニー映画、その数ある中でもディズニー映画の代表格として親しまれているのが「シンデレラ」ではないでしょうか。ディズニーの「シンデレラ」は世界中の誰もが知る、まさに愛と希望溢れる夢のような物語です。

貧しい孤児のシンデレラが継母達のひどい嫌がらせに懸命に耐えながら幸せを掴むストーリーは、老若男女問わず多くの人々の心の中で幸せな夢物語として語り継がれています。今回はディズニー映画にもなった名作「シンデレラ」の知られざる秘密について探っていきましょう。

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ディズニー映画「シンデレラ」のあらすじ

まずは名作ディズニー映画「シンデレラ」のあらすじを簡単におさらいしていきましょう。幼い頃に母親を亡くしたシンデレラを不憫に思った父親は、ある時2人の娘を連れた別の女性との再婚を決意します。しかし、悲しいことにシンデレラは母親のみならず父親も亡くしてしまうのです。

すると再婚相手の継母は突然シンデレラに冷たく当たるようになります。義理の姉達もシンデレラを召使いのようにこき使い、シンデレラは屋敷の中でたった一人ぼっちになってしまいました

しかし、不当な扱いを受けながらもシンデレラは夢を見ることを諦めず、持ち前の明るさで一生懸命働いて暮らします

そんなある日、お城から舞踏会の招待状が届きます。意地悪な継母達に邪魔されながらも、フェアリーゴットマザーの力を借りて夢にまでみたお城の舞踏会に出かけていったシンデレラは、そこで王子様と運命の出会いを果たすのです。

結末はハッピーエンド

お城の舞踏会から逃げるように帰ってきたシンデレラでしたが、魔法のガラスの靴のおかげで王子様との再会を果たします。2人はめでたく結ばれ、ハッピーエンドを迎えるというのがディズニー式「シンデレラ」の結末です。

ディズニーの「シンデレラ」は子ども向けに作られたアニメーション映画ということもあり、かなりシンプルかつ王道なストーリー展開となっています。皆さんもおそらくこのエンディングに一番馴染みがあるのではないでしょうか。

忘れてきてしまったガラスの靴がシンデレラの足にぴったりとハマる瞬間は、何度見ても感動する名シーンです。

シンデレラの原作とは?

「シンデレラ」の物語の中では最も知名度があるディズニー式ですが、実は「シンデレラ」はディズニーのオリジナル作品ではありません。なんと原作が存在するのです。ここからはあまり知られてはいないディズニー以外の「シンデレラ」のストーリーについてご紹介していきます。

シンデレラの原作①古代エジプトのシンデレラ「ロードピス」

まずは、最も古いシンデレラストーリーの原点と言われている古代エジプトの「ロードピス」という物語から見ていきましょう。

この物語の主人公は真っ赤な頬という意味を持つロードピスという名前の少女です。彼女は奴隷の身分でありながらも非常に美しい容姿をしていたので、雇われていた屋敷の主人からとても気に入られており、ある時ロードピスは主人からバラの装飾がついたサンダルをプレゼントされます。

主人の寵愛をもらう代わりに他の使用人達からの嫉妬を一身に集めていた彼女は、サンダルをもらったことでそれまで以上に仕事を押し付けられるようになってしまいます。

そんな中、ある日王宮で王様が盛大なお祭りを開くことになりました。周りの使用人達はロードピスに仕事を押し付け、そそくさとお祭りに出かけてしまいます。1人残されたロードピスはいつものように川で洗濯をしていましたが、間違って大事なサンダルを濡らしてしまいます。

仕方なく川辺でサンダルを干していると、何処からともなくやって来たはやぶさが、咥えて飛んでいってしまうのです。サンダルを咥えたはやぶさを見た王様は、これは天からのお告げに違いないと思い、サンダルの持ち主であるロードピスを妃に迎えるのでした

シンデレラの原作②ペロー童話「サンドリヨン」

ペロー童話版の「シンデレラ」は一般的に「サンドリヨン」という名称で親しまれてきました。実は、このペロー版の物語がディズニー版「シンデレラ」の原点になったとも言われているのです。

その噂の通り、ペローバンン「サンドリヨン」はディズニー版「シンデレラ」とあまり構成に大きな違いはありません。ただし、ディズニー版でシンデレラを美しく変身させるフェアリーゴットマザーは登場せず、その代わりに彼女の洗礼に立ち会った教母(妖女)がその役割を果たしています。

ディズニー版よりもより宗教的な色味の強いストーリー構成と言えます。また、ラストにもわずかながら違いがあり、ペロー版の「サンドリヨン」ではシンデレラをいじめていた継母達は彼女に心からの謝罪をし、その後お城で一緒に暮らすことになっています

シンデレラの原作③グリム童話「はいかぶり」

原作の中でも異色の光を放っていながら、世界的に最も有名なのがこのグリム童話版の「シンデレラ」ではないでしょうか。グリム童話版の「シンデレラ」はディズニー版やペロー版に比べて毒々しく、少々グロテスクなストーリーが特徴です。

「シンデレラ」の物語の象徴とも言えるフェアリーゴットマザーが登場しなかったり、ガラスの靴の他にも金の靴や銀の靴が登場したり、私たちの想像する愛と希望に満ちたプリンセスストーリーとは少し異なっているようです。

本当は怖い⁈『シンデレラ』の原作のあらすじはディズニーで描かれた物語とは違う?

本当は怖い⁈『シンデレラ』の原作のあらすじはディズニーで描かれた物語とは違う?

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シンデレラの原作・グリム童話「はいかぶり」のあらすじ

ヤーコブ・グリム、ウィルヘルム・グリムという2人の兄弟によって編纂されたグリム童話の中に「シンデレラ」の原点とも言える物語が登場します。グリム童話とは文字も一般的ではなく、機械も存在しなかった時代に、口承によって広がった数々の物語をこの兄弟が一冊の本にまとめたものです。

「はいかぶり」の中でのシンデレラの名前は?

グリム童話版の「シンデレラ」は一般的に「はいかぶり」や「はいかぶり姫」の名称で親しまれています。そんな「はいかぶり」の中におけるシンデレラの名前はElla(エラ)と言います。これは物語の中にしっかりと明記されているのです。

そこに灰という意味を持つcindersという単語を付け合わせてcinders+Ellaで、cinderella(シンデレラ)という名前になったのだと言われています。

グリム童話「はいかぶり」のあらすじ

ディズニー版では母親だけでなく父親までも早々に亡くなってしまいますが、グリム童話版の「はいかぶり」では亡くなるのは母親のみで父親は存命という違いがあります。

物語のあらすじとしてはそのほかのシンデレラとあまり変わりはなく、シンデレラは不思議な力によって舞踏会へ赴くことになりました。そこでは三日間のパーティーが行われており、王子様は一目見ただけでシンデレラに恋に落ちます。

しかし、二日間ともシンデレラは真夜中になると急ぎ足で帰ってしまうので、王子様は腹が立ちました。そこで、彼女を逃すまいとお城の床にとりもちを仕込んで、彼女が逃げられないように細工をするのです。

グリム童話版では、シンデレラは急ぐあまりうっかり靴を落としたのではなく、王子様の策略にはめられて靴を片方置いて帰ってしまうのです。

原作は結末が怖い

お城の役人がシンデレラ宅へ靴を持って訪ねてきます。義理の姉達ももちろん履いて見せますが、サイズが合いません。そんな娘達を見た継母はそれぞれかかとやつま先を切断して靴を履かせます。しかし、企みはあっけなくバレてしまい、ついにシンデレラの正体が明るみになるのです。

原作での継母と2人の姉の先行き

シンデレラが王子様に見初められ、2人がめでたく結婚式を挙げることなると、継母達は自分たちもお城に住まわせてもらおうとシンデレラにおべっかを使います。

そんな浅ましさにバチが当たったのか、三人は最後には鳥たちに目を潰され生涯、目が見えなくなってしまうという結末が待っているのでした。

原作とディズニー映画では全然違うシンデレラの感想

ここでは、原作とディズニー版に見られるそれぞれの感想について簡単にご紹介していきたいと思います。もし、まだ見たことがないという方は是非この感想を参考にしてみてください。

シンデレラの原作に関する感想

童話のシンデレラが灰かぶりという意味なのは有名ですが、原作であるサンドリヨンの意味がガラスの靴というのは意外と知られていないのですよね 明らかに後者の方が素敵な意味なのですが…慣れとは怖いもので、シンデレラの方がしっくりかわいらしく聞こえます。

引用元:https://twitter.com/

終盤かなり残酷だが、北見葉胡さんの絵が優しくて美しいのでなんとか読了できた。どんなにつらくても凛としたシンデレラや、お屋敷、街並、舞踏会の場面が素晴らしい。それにしても父親が情けなさすぎる…。設定の違い、ディズニーしか知らない人は驚くでしょうが、ペロー版と読み比べてみると楽しいかも。

引用元:https://bookmeter.com/

ディズニーのシンデレラに関する感想

ディズニーで描かれているシンデレラは白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるのを待つような女の子では無くて、自分から幸せを掴みに行くような女の子に描かれていてそこが良かったと思う。

引用元:https://filmarks.com/

信じることを諦めなかったプリンセスが奇跡を引き寄せた王道ラブストーリー。シンデレラが星空のような煌めくドレスに身を包まれる瞬間がなんとも綺麗で王子様と優雅な音楽のなか夢にみた舞踏会で踊るシーンは、一生うっとりしちゃう。「たとえ辛いときも信じていれば夢は叶うもの」

引用元:https://filmarks.com/

他にもある⁈原作が怖いディズニーストーリー

実は、「シンデレラ」の他にも原作が不気味な童話はこの世にたくさん存在します。私たちもよく知っているあの物語も、元は怖いストーリーだったりするのです。

例えば、「白雪姫」はご存知でしょうか。こちらもディズニー映画となっており、しかもディズニー初のカラー長編アニメーションと言われるほどの名作です。ディズニー版の白雪姫は魔女の作った毒リンゴを食べて倒れてしまいますが、原作では実は三度も殺されかけているんです

しかもその方法が、首締めによる窒息、くし刺しによる刺殺などとディズニー版からでは考えられないほど凶悪で残忍です。ディズニーは三つの方法の中でも比較的マイルドな毒林檎のみを採用したようです。確かに、子ども向けの作品にするには前者の二作品は恐ろしすぎます。

その他にも「眠れる森の美女」の原作で語られている後日談では、結婚した王子の母親がカニバリズム、つまり食人志向であった事が書かれており、実の孫であるオーロラ姫の娘を食べようと企む姿が描かれています

また、「リトルメーメイド」の原作である「人魚姫」では、人魚姫の恋は叶うことなく泡となって消え失せてしまうバットエンドが描かれています。この他にもディズニー映画の原作が実は怖い童話だったという話は意外と存在するのです。

いろいろなシンデレラの世界観を楽しもう

いかがでしたか。今回は、知ってびっくりするディズニー映画「シンデレラ」の怖い原作の秘密についてご紹介してきました。参考になったでしょうか。

今回ご紹介した作品だけでなく、ディズニーの名作映画には実は怖い原作ストーリーを持つ物語がいくつも存在します。ディズニー好きの方もそうでない方も、これを機に調べてみると今まで知らなかった面白い発見があるかもしれません。

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