自分でも気が付かないうちに陥っている可能性のある、友達依存症。そんな友達依存症になってしまうことには、大きなリスクがたくさん見受けられます。そこでこの記事では、友達依存症から抜け出せるように、その特徴と対処法をご紹介します。正常な友情を築くためにも、友達依存症であると分かればいち早く対策を始めることがおすすめです。
どこからが友達依存症?
「友達依存症」という言葉をご存知ですか?あまり耳慣れない言葉ですが、友達依存症とは「友達に頼ってばかりの状態」を指します。そもそも依存とは何かに頼ることを指す言葉なので、「友達依存症」とは、その対象が友達であると考えると分かりやすいでしょう。
恋人とは異なり、告白をしてお付き合いがスタートするわけでもなければ、別れ話をして関係が断絶されることもないのが友達です。だからこそ、友情とはある意味曖昧な関係性ともいうことができるでしょう。
ですから、友達依存症を考える上で、「正常な友情関係」なのか「依存が入っている友情関係」なのかは非常に見分けにくいと言えます。
しかし、友達依存症に陥っている人には、多くの共通点が見られます。そこで、この記事ではその特徴についてチェックできる診断をご紹介します。自身が依存症に陥ってしまっていないかを確認するために役立ててください。
友達依存症?チェック診断
普段から気がつけば友達に連絡ばかり取っている…そう思い当たる節はありませんか?友達依存症になってしまっているかもしれないと思ったら、ここで紹介するチェック診断を試してみてください。当てはまる項目が多ければ多いほど、友達依存症に陥ってしまっている可能性が高くなります。
友達依存症になると、自身に取って悪影響なのはもちろんのこと、相手の友達にも迷惑をかけてしまいかねません。良好な友達関係を長く続けるためにも、陥らないように心がけたい友達依存症。「自分は大丈夫」と思っていても、万が一のことを考えてチェックしておくことをおすすめします。
友達依存①何もないのに連絡をする
友達依存症の方は、友達相手に用もないのに連絡ばかり送ってしまう傾向にあります。ラインやメールを使って頻繁に友達に連絡を取ってないかどうか、確かめてみてください。もちろん用事がある場合は構いませんが、何もないのに連絡を取り続けてしまうのは、まさに依存しているからであると言えるでしょう。
例えば、「おはよう」「おやすみ」などの挨拶を文面にして送信したり、「何してる?」「やっほー」など、呼びかけるだけの内容。また、「聞いて」などあちらから聞き返す必要のあるようなメッセージもこれに該当します。
他に、テキストメッセージなしでスタンプだけを送信したりと、中身のないラインを毎日のように送信している場合、友達に依存している恐れがあります。相手から返信がなくても、何度もメッセージを送り続けるといった場合は、特に重症であると考えられるでしょう。
友達依存②一人で物事を決められない
物事を決定するとき、1人で決めるのではなく友達に意見を仰いでばかりの方は、友達依存症の可能性があります。自分の頭の中で「これが良い」と薄々考えていることがあっても、第三者である友達から肯定的な意見をもらうまでは安心できないという方は多いようです。
例えば物を購入する時や食事のメニューを選ぶ時、果ては片想い相手に至るまで、人の評価が気になるというケースも見られます。自分の心の声よりも、他人の意見を優先させてしまうことで、「主体性のない人」だと思われてしまう恐れもあるので気をつけましょう。
友達依存③距離が近すぎる
友達と適切な距離感を保てず、近づきすぎてしまう方も依存症の可能性が疑われます。何でもかんでも友達と秘密を共有したり、私生活の全てを話さないと気が済まないというような節はありませんか?
友達依存④彼氏や家族より友達優先
友達以外の人間関係を後回しにしている方は、友達依存症の可能性大です。恋人とのデートの約束や家族とのお出かけの予定が入っていても、友達から誘われたら絶対に断らない、というスタンスをとっていませんか?
友達を大切にするのは良いことですが、他の物事を後回しにして意固地になっているとも捉えられるような執念を燃やすのは依存と言えるでしょう。仲が良い関係性を築くのと、執着をするのとは異なるということを理解するべきです。
友達依存⑤友達と同じものが欲しい
友達依存症に陥ると、なんでもお揃いのものが欲しくなることがあります。身の回りの所持品はもちろんのこと、それ以外にも髪型やファッション、話し方や趣味趣向なども合わせたくなるというのが特徴です。
ただ単に2人の気が合っているだけなら問題はありませんが、意識的に相手に寄せている場合は友達依存症の可能性大です。同じものを持ったり似た趣味を持つことで、周囲に友達との関係性をアピールしたいという束縛心に発展することもあるので、この傾向が見られた時は注意が必要です。
さらに、何でもかんでもお揃いにするという行為自体、相手にとって重荷に感じられてしまったり、嫌われる直接の要因の一つになってしまいかねません。
友達依存⑥地元の友達が1番
新しい環境で友達を作ることを避けて、地元の友達のことばかり考えている場合は依存症の疑いがあります。地元の友達を大切にするのは良いことですが、そこに留まろうとしている気持ちに気がついたら、意識して目を外に向けてみましょう。
昔ながらの友達も、それぞれが別々の場所で新しい人間関係を築く必要があるのです。友達依存症を治さないと、相手を束縛するようなことにも繋がりかねません。
友達依存⑦友達が多いと思っている
友達依存症の方は、友達の数が多ければ多いほど良いと考えている傾向にあります。もちろん多くの友人を持つことによるメリットもありますが、少数の友達を大切にする気持ちが分からない場合は依存症になっている可能性があります。
この場合、本当の意味で友達を大切にできているとは言いがたく、友達を飾りとして、もしくは精神的な安定剤として捉えているということができるでしょう。
友達依存⑧寂しがり屋
誰かに依存しやすい方は、1人で行動をするのが苦手な傾向にあります。友達依存症の方は特に、どこへ行くのにも誰かが一緒でないと不安を感じてしまいます。寂しがり屋で、1人行動イコール孤独であると考えているような場合もあるでしょう。
友達依存⑨ネットで友だちを探し始める
友達の数を重視する友達依存症の方は、ネット上で友達を探すこともあります。四六時中連絡を取り合える相手がいないと不安になるため、ネットを活用して数を増やそうとするのです。
友達依存⑩仲良しグループから抜けられない
学生の頃の友達と仲良くし続けるのは好ましいことですが、誘いを断られたからといって不機嫌になったり、頻繁に会わなければいけないと考えているような場合は依存症と考えられます。また、職場の人間関係を蔑ろにして学生時代の友達グループにこだわっている場合も友達依存と考えられます。
友達依存症の対処法
では、友達依存症を治すには一体どうすれば良いのでしょうか。お互いにとって得のない友達依存の状態から抜け出すための方法をご紹介します。相手と本当の意味で仲良しになるためにも、ここに挙げる方法を参考にして友達依存症を克服できるように努めましょう。
対処法①自分に自信を持つ
友達を含む周りの意見に流されてしまいがちな方は、まず自分に自信を持つようにしましょう。周囲の意見ばかりを尊重していると、どんな場面でも友達がいないと何もできないようになってしまいます。
ただ、自分に自信を持つことが大切だからと言って孤高の存在にならなくてはならないというわけではありません。時には周りの意見を聞くことも大切ですが、そればかりになって自分を見失わないように気をつけましょう。
対処法②友達依存を自覚する
友達に依存している現状を自覚しないことには、友達依存から逃れることは難しいと言えるでしょう。まずは、先ほど紹介した友達依存症のリストを参考にしながら、自身のどのような部分に友達依存症の特徴が見られるかを考えてみてください。
そうして依存症の傾向が見つかったら、後はその行動を意識的にセーブするよう心がけましょう。なるべく1人でいる時間を増やすなど、手軽にできることからスタートさせるのがおすすめです。
対処法③友達から離れる時間を作る
四六時中人と繋がっていると、心は満たされたように思えるかもしれませんが、反対に疲弊して感覚が麻痺していることの方が多いものです。友達依存症であることを自覚したら、意図的にスマホの電源を切って1人の時間を設けてみましょう。散歩やショッピングなどに出かけるのもおすすめです。
友達依存症は自分に自信を持つことで改善できる!
友達依存症は克服が難しいと思われがちですが、自分に自信を持つことで抜け出せます。この記事に紹介したような友達依存症の特徴に当てはまっていると感じたら、抜け出すための対処法を参考に適切な友情関係を築けるよう努めてみてください。
友達に依存せずに1人の時間も楽しめるようになれば、毎日の時間がより充実することはもちろん、お互いに尊重し合いながら理想的な友情関係を築けるようになるでしょう。
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