スマホで時間は確認できるものの、やはり腕時計をしていると時間の管理がしやすいので、腕時計が欠かせないという方も多いでしょう。しかし意外と正しい腕時計のつけ方を知っている方は少ないかもしれません。
そこで今回は腕時計を付ける正しい位置や女性におすすめの付け方、シーン別の付け方などについてご紹介します。
目次
腕時計を付ける正しい位置がある?
腕時計があると便利だけれど、なんとなく付けなくなったという方は、もしかすると付けていた位置が良くなかったのかもしれません。手首の上の方につけると手を動かしたときに邪魔になりますし、スーツを着ている方の場合スーツの袖が腕時計に引っ掛かりうっとおしく感じることもあります。
腕時計を常時付けていると手や腕が動かしにくく感じる、スーツやジャケットとのバランスが気になるという方は、腕時計を付ける正しい位置について改めて考えてみるのも一案です。
また海外に出ることが多いという男性の場合、腕時計を付ける位置を間違えるとマナー違反になることもあります。注意しましょう。
男性におすすめの腕時計の付け方や位置
腕時計が欠かせないという男性も多いでしょう。いざとなればスマホで時間確認はできるものの、仕事中何度もスマホを見るのは抵抗があるかもしれません。腕時計であれば、仕事中に眺めても違和感なく、またきちんと時間を管理しているという印象も演出できます。
しかし付ける位置によっては仕事中の邪魔になったり、スーツやジャケットの袖が引っかかったりします、ここで男性におすすめの腕時計の付け方や位置についてご紹介します。
利き手と逆の手につける
腕時計を利き手に付けていると、利き手を動かすたびに煩わしく感じることもあります。一般的に、腕時計は利き手と反対の手に付ける方が便利だとされています。右利きの方であれば、左手にすることにより、ねじが巻きやすいというメリットも。
また、字を書くときに邪魔にならないというメリットもあるので、これまで利き手に付けていた方は試しに逆の手に付けてみるとよいでしょう。
海外に行くことが多い男性や、外国人と仕事をすることが多いという男性の場合、やはり利き手と逆の手に腕時計をすることをおすすめします。
たとえば銃を持つ習慣がある国では、腕時計を利き手と反対側の腕にすることにより、「時間通りに銃の引き金が引けない。
つまり相手を襲撃するつもりはない」ということで、平和の象徴としてとらえるケースもあります。国によってマナーや習慣が違うので、これを機会にチェックしてみると面白いかもしれません。
文字盤の位置は手首の外側
腕時計を付けるときに迷うのが、文字盤の位置は手首の外側にするのか、内側にするのかという点でしょう。一般的に、男性の場合手首の外側にするのが定番です。手首の外側であれば、手を動かしても文字盤が手に当たって不快な思いをする機会が少なくて済みます。
また、時間を見るときに手首をひっくり返さずに済みますし、さりげなく文字盤を相手に見せて時計の質をアピールすることもできます。どんな腕時計を付けているかによっても、相手から社会人としてのステイタスをさりげなくチェックされることがあるので、要注意です。
はめる位置は手の甲の近く
男性の場合、時計をはめる位置は手の甲の近くがおすすめです。手の甲近くにある骨の部分にかぶさるようにつけると、動いていても時計がずれにくくなります。
特に男性用の腕時計は文字盤が大きい仕様のものが多いので、重さがあり、手の甲から離れた場所に付けていると文字盤の位置がずれるケースもよくみられます。
手の甲近くにしっかりと装着すれば、ずれにくい上にスーツやジャケットの袖の邪魔になりません。今一度、これまで腕時計を付けていた位置を確かめてみましょう。つける位置を変えるだけで、腕時計の装着感が変わります。これまで腕時計がずれることにより感じていたイライラも減るかもしれません。
女性におすすめの腕時計の付け方や位置
実用性だけでなくファッションアイテムの一つとして腕時計を楽しんでいる女性も多いでしょう。女性におすすめの腕時計の付け方や位置は、男性のそれとは少し違います。ここで女性におすすめの腕時計の付け方や位置などについてご紹介するので、参考にしてみてください。
左右どっちの手につける?
女性の場合も、男性と同じく利き手と反対側の手に付けるのがおすすめです。しかし特に国際的なマナーはないので、どちらに付けてもマナー違反になるということはありません。自身の都合が良いほうに付けるようにしましょう。
文字盤は手首の内側に向けるべき?
腕時計を付けている女性を見ると、文字盤を手首の内側に付けている方もよく見かけます。一般的に文字盤を手首の内側に付けると「女性らしい」というイメージがありますが、これは着物を着たまま腕時計を装着したときのマナーに由来しています。
着物は脇の部分が広く開いているので、脇を開くと素肌が見えてしまいます。腕時計の文字盤を手首の外側にしていると、文字盤を見ようとすると脇が開いてしまうので、それを防ぐために文字盤を手首の内側にするようになりました。
女性が脇を閉じていると「女性らしい、淑やか」といったイメージが残っているので、淑やかさを演出したいのであれば、文字盤は手首の内側になるようにつけるのがおすすめです。
女性におすすめの付け方
女性も男性と同じように、腕時計を手の甲近くにある手首の骨の上に付けるとずれにくいのでおすすめですが、人によっては痛いと思われるかもしれません。この場合、服の上から骨にかぶさるように装着すれば痛くないですし、腕時計がずれるのを防ぐこともできます。
女性の方が男性よりも時計の付け方のバリエーションが豊富なので、腕時計を使ったおしゃれを楽しんでみましょう。
シーン別の腕時計の正しい付け方や位置
腕時計の付け方や位置に関しては、特にマナー違反というのはありません。しかしシーン別に付け方を変えてみると自分自身の気持ちも引き締まり、周りの人から好印象を持たれるでしょう。
ここで冠婚葬祭やビジネス、デートなどシーン別に腕時計の付け方をご紹介するので、頭に入れておくとそのうち役立つこともあるかもしれません。
冠婚葬祭での腕時計を付ける位置
誰もが正装し、礼儀に気を付けている冠婚葬祭に参加するときは、日常生活では気にならないようなことも注意するに越したことはありません。のちにマナー違反だと批判されることがないよう、腕時計の付け方にも注意して参加しましょう。
近年は文字盤の大きい腕時計が流行っている傾向にありますが、冠婚葬祭に参加するときはあまり文字盤の大きすぎる腕時計は控えた方が無難です。文字盤が大きいと、スーツやジャケットなどの袖の中に腕時計が収まらず、どうしてもはみ出してしまいます。
自分では意識していなくても、服の袖から文字盤が見えていると周りから頻繁に時間をチェックしているように思われてしまい、良い印象を持たれません。「早く帰りたいのかな」と周囲から思われると不本意なので、腕時計を付けるときは周りから見えにくい位置を心がけましょう。
できれば文字盤が服の下にきれいに隠れる小ぶりなサイズのものを選ぶと安心です。冠婚葬祭にも使えるシンプルなデザインの腕時計を一つ用意しておくと便利です。
ビジネスでの腕時計を付ける位置
仕事中に腕時計を付けるときは、職種によってそのデザインや位置に注意したいものです。特にお金を扱う銀行員の場合、顧客から抱かれる質実剛健なイメージを壊さぬよう、腕時計はシンプルなデザインを心がけ、人目を惹く派手なデザインは避けるようにしましょう。
必要以上に華やかな腕時計をしていると、「金回りが良いのはなぜか」とビジネスの場面で相手に不信感を抱かせる一因になりかねません。
人と会う機会が多い営業職の場合も、必要以上に腕時計が目につかないようにしましょう。派手過ぎるデザインは避け、付けるときもわざわざ目につきやすい場所は避けるなど配慮すると、一社会人としてよい印象になります。
ファッションやアート関係の職種、もしくは自身の個性が必要とされるような職種の場合は、自分のセンスをアピールする意味で、あえて目立つように腕時計を身に付けるのもアリです。
デートでの腕時計を付ける位置
デートで腕時計を付けるときは、基本的に自分が一番リラックスできる場所に付ければよいのですが、付ける位置により相手に与える印象も変わります。女性の場合、手首の内側に文字盤が来るようにつけると、時計を眺めるときのしぐさが淑やかで優しく見えます。
デート中のちょっとしたしぐさを男性はみていることもあるので、気を付けてみましょう。長袖のシャツやセーターの上から付けてアクセサリーの一つとして楽しむのもおすすめです。腕時計の存在をあえてアピールしたいのであれば、利き手に付けるのも一案です。
腕時計の付け方や位置を知っておしゃれを楽しもう
今回は腕時計の付け方や位置などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?腕時計の付け方や位置には特に決まったマナーなどはありませんが、ちょっとした詳細に気を付けるだけでビジネスで出会う相手に信頼感を与えたり、きちんとした印象を演出したりすることができます。
腕時計の付け方に相手への思いやりや気遣いなどが感じられると、周囲から好印象を持たれるかもしれません。今回の記事を参考にして、考えてみてください。