おみくじの「半吉」とは？引く確率は低くレア度が高い？

おみくじとは

神社に行くとあるのが当たり前のようなおみくじですが、その意味をご存じのない方もいるかもしれません。おみくじは漢字では「御神籤、御神鬮」などと表記し、公平に物事を決めるくじに、神の意志が作用したものだとされています。

どんな人にも神の意志は公平に反映され、その意志を知ってそこに書かれている事象に注意を払ったり、アドバイスに従ったりすることにより、人生をより良いものにできると信じられています。

昔は神社内での祭事にもくじが使われていたと言われ、おみくじは神社やそこに出入りする庶民にとって切っても切れない関係にあったようです。現代では筒をふって中から出てきた番号や記号のくじを貰ったり、箱に入ったおみくじの紙を直接手でひいたりすることが多いです。

なお、おみくじを引くときは、事前に頭の中で願い事をしてから引くと、知りたいことへの答えが分かるともいわれています。次回神社でおみくじをするときはぜひ願い事を意識してみてください。

おみくじの「半吉」とは

おみくじというと、「大吉、中吉、吉、小吉、末吉、凶」というのが定番ですが、神社によっては「半吉」が出るところもあるようです。

見慣れない「半吉」が出ると、果たしてそれは運が良いのかまあまあなのか、気になるところです。ここでは「半吉」の意味や出る確率、どの程度幸運なのかについてご紹介します。

半吉の意味

「半吉」は「吉と凶が半分」という意味合いがあり、良い事半分、悪い事半分と考えることができます。「半吉」が出たからと言って、特に悲観する必要もありません。悪い事はあるかもしれませんが、半分は良い事もあるのです。

世の中どんなことにも良い面と悪い面があるので、そう考えるといたって現実的な意味を持っているおみくじの結果とも言えます。

半吉が出る確率

これまでおみくじを何回もしたことがあるけれど、「半吉」は見たことがないという方もいるでしょう。「半吉」自体用意している神社やお寺が少なく、「半吉」がある所でも、それが出る確率は20人に1人という少なさだそうです。

つまり約5％の確率でしか「半吉」が出ないということを考えると、逆に比較的出ることが多い「大吉や吉」よりもラッキーと考える方もいるようです。おみくじでそんなレアな「半吉」を引いた日は、一日心が明るく前向きになれそうです。

半吉の幸運の順番は？

おみくじの中でも「半吉」は幸運の順番からすると、どの位置にあるのか気になる方もいるでしょう。おみくじで出る結果を順に並べると、「大吉、中吉、小吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶、半凶、末凶、大凶」となります。

つまり「半吉」は「吉と末吉の間に位置しているので、とても運が良いとは言えないけれど、「凶」ほど悪いわけでもないと言えます。神社によってこのおみくじの種類がどこまでそろっているのかは異なるので注意しましょう。

おみくじの「半吉」を引いたらどうする？

おみくじで「半吉」を引いた場合、どうしたらよいのか迷うかもしれません。おみくじ内に自分の心に響く一言が書いてあれば、そのまま持っておくのも一案です。持っていることにより、安心感につながります。

「半吉」は「凶」に近く、とても良いというわけではないので、出来るだけ持っていたくないという場合は、神社の境内にある指定の場所に結ぶのも一案です。

おみくじを置いている神社とお寺には必ず結ぶための場所が用意されているので、適当に木の枝などに結ぶのではなく、指定の場所に結ぶようにしましょう。

こうしておみくじを結ぶことにより、その神社もしくはお寺とあなたとの縁を「結んだ」ということになります。おみくじを持ち帰ったものの、不要になった場合は再び境内の指定の場所に結びつけるか、お炊き上げしてもらうかするようにしてください。

おみくじで「半吉」が引ける神社・お寺

「半吉」はすべての神社のおみくじに用意されているわけではありません。ここでは、おみくじで「半吉」が引ける神社やお寺についてご紹介します。ぜひ参考にして、次の休みや旅行の際などに足を運んでみてください。

神社・お寺①浅草寺

東京都台東区にある浅草寺(せんそうじ)でも、運が良ければ「半吉」を引くことができます。1400年近い歴史を持っている浅草寺には、檜前浜成・竹成兄弟が漁をしているときに見つけた聖観世音菩薩の尊像が祭られています。

「御名を称えて一心に願い事をすれば、必ず功徳をお授けくださる仏さま」として言い伝えられている浅草寺のおみくじであれば、きっとご利益もあることでしょう。

ちなみに浅草寺のおみくじでは、「大吉が17%、吉が35%、半吉は5％」だと言われています。吉の中でも特にレアな「半吉」を狙って引いてみてください。

神社・お寺②善光寺

長野県長野市にある善光寺は、一光三尊阿弥陀如来様を御本尊としています。善光寺には約1400年の歴史があり、ここのおみくじは第18代天台宗座主の良源が発案した元三大師百選が元になっているとされています。

この良源がおみくじを発案した際、「80%は大吉、吉、凶を入れるようにし、残りの20%に中吉や末吉などを入れること」と指示があったそうです。

現在、善光寺のおみくじは「大吉、吉、中吉、半吉、小吉、末小吉、末吉、凶」という構成になっており、「半吉」があたる可能性は20%よりも低いということになります。

善光寺でおみくじをしたい場合は、山門をくぐって正面右手にある授与品所で引くことができます。授与品所が閉まっているときでも参拝客がおみくじをできるよう、おみくじの自販機もあるので、いつでもおみくじが楽しめます。

神社・お寺③清水寺

京都にある清水寺を訪れたことがある方も多いでしょう。この清水寺のおみくじにも「半吉」が含まれています。清水寺のおみくじは「大吉、吉、半吉、末吉、凶」の5種類があるとされており、「大吉」は23%、「吉」は19%、「半吉」は7%、「末吉」は10%、「凶」は41%ともいわれています。

ほかの神社やお寺に比べて「凶」が出やすいという声も多く寄せられているので、気になる方は試してみるのも一案です。「凶」が出た場合は、書かれている内容をしっかりと心に留め、境内にある指定の場所に結んでおくのもよいでしょう。

ちなみに清水寺でおみくじが引ける場所は、本堂、阿弥陀堂、奥の院、滝の堂となっており、朝8時ごろから閉門時間まで引くことができます。夜間拝観期間中は本堂のみで夜間もおみくじが引けるので、留意してください。

神社・お寺④住吉大社

大阪府大阪市の住吉区にある住吉大社でも「半吉」を引くことができます。住吉区にあるこの住吉大社は、地元民からは「すみよっさん」と呼ばれ親しまれています。

大阪府と兵庫県の中にある神社でも特に由緒が深く、信仰が篤い神社として、「一之宮」という社格がつけられています。昭和21年までは官幣大社であり、全国約2300社ほどある住吉神社の総本社でもあります。

住吉大社には、普通のおみくじ以外にも、「うさぎみくじ」や「こどもみくじ」、「良縁成就　おもとみくじ」、「恋みくじ」などがあり、ほかの神社やお寺と比べてもおみくじの種類が豊富です。

おみくじの正しい引き方も覚えておこう

おみくじはただ初穂料を払って引けばよいというものではありません。正しい引き方をすることにより、より自分に役立つメッセージを手にすることができます。

神社やお寺に行ったら、すぐにおみくじのある場所へ直行するのではなく、まずは手水舎で身を清め、お賽銭を納めてから向かうようにしましょう。お賽銭を収めるときに、神様に心の中で自分の住所と氏名を告げ、何気ない毎日に感謝しつつ、願い事をします。

それから社務所や寺務所などへ行って、おみくじを引くようにしましょう。祭られている神様に対し、きちんと礼儀正しい態度で接するように心がけることが大切です。挨拶もなしに土足で踏み込んでくるような参拝客には、神様もおみくじを通じて、厳しいメッセージを送ってくるかもしれません。

「半吉」を引く確率は低くある意味貴重

今回はおみくじの「半吉」についてご紹介しましたが、いかがでしたか？「半吉」を引く確率は、ある意味とても貴重なので、それほど運の良いくじとは言えなくても、なんとなく心浮き立つものがあります。

今回の記事を参考にして、「半吉」のある神社やお寺に行って、ぜひ一度おみくじを楽しんでみてください。その際は、正しい引き方をするように心がけましょう。

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