2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを題材にした映画『ユナイテッド93』は、平和な世の中を願うためにもぜひ観ておきたい映画です。この記事では、恐ろしいテロリズムの一部始終を描いたこの作品について、ネタバレあらすじやキャストなどの情報をまとめます。歴史を知る上でも重要なこの作品を、ぜひチェックしてみてください。
目次
映画『ユナイテッド93』の作品情報
この記事で紹介する映画『ユナイテッド93』について、まずは基本的なデータやキャストをご紹介します。映画『ユナイテッド93』のあらすじなどをチェックする前に、まずはこちらに目を通してみてください。
基本データ
映画『ユナイテッド93』は、2006年に公開されたアメリカの映画です。実際に起こった2001年9月11日のアメリカ同時多発テロをモデルに描いています。
ハイジャックされた4機の飛行機のうち、ただ一つ目標に行きつかなかったたユナイテッド航空93便が離陸してから墜落するまでの間を、地上の航空関係者との交信なども織り交ぜながら、機内の様子を描写しています。
主なキャスト(登場人物)
映画『ユナイテッド93』に登場する、主なキャストをご紹介します。それぞれの役柄をどのようなキャストが演じたのか知りたい方は、ここでチェックしてみてください。また、鑑賞前に見ておくことで頭の中を整理して映画を楽しむことができます。
乗務員
- 機長:J・J・ジョンソン
- 副操縦士:ゲイリー・コモック
客室乗務員
- ナンシー・マクダニル
- トリッシュ・ゲイツ
- スターラ・ペンフォード
- オパル・アラディン
- ポリー・アダムス
テロリスト
- ズィアド・ジャッラーフ:ハリド・アブダラ
- アフマド・アル=ハズナーウィー:オマー・バーデゥニ
- サイード・アル=ガムディー:ルイス・アルサマリ
- アフマド・アル=ナーミー:ジェイミー・ハーディング
乗客
- エリック・レッドマン
- デイヴィッド・アラン・ブッシュ
- サイモン・ポランド
- シャイアン・ジャクソン
- トリエスト・デュン
- ジョディー・リン・マクリントック
- マイケル・J・レイノルド
- クリスチャン・クレメンソン
- リチャード・ベキンズ
- マルセリーヌ・ヒューゴ
- レベッカ・シュル
- スーザン・プロンマート
- ジョン・ロスマン
- デニー・ディロン
- ピーター・マリンカー
- ピーター・ハーマン
- タラ・ヒューゴ
- ケイト・ジェニングス・グラント
- デヴィッド・ラッシュ
- レイ・チャールソン
- ローナ・ダラス
- ダニエル・サウリ
- マサト・カモ
- リビー・モリス
- ライザ・コロン・ザヤス
- オリビア・サールビー
- コーリイ・ジョンソン
- ベッキー・ロンドン
- トム・オルーク
- チップ・ジエン
- レイ・ジンマーマン
- ジョー・ジャムログ
- クロー・シレーン
映画『ユナイテッド93』のネタバレあらすじ
キャストや基本情報を押さえたところで、次はいよいよ映画『ユナイテッド93』のネタバレあらすじをご紹介します。起承転結の4パートに分けてまとめるので、気になる部分のみをチェックするのに役立てていただくこともできます。
ネタバレあらすじ①ユナイテッド航空93便
2001年9月11日、ニューヨークのとあるホテルの部屋で、後世まで語り継がれる惨劇を巻き起こすことになる男たちがアッラーに祈りを捧げていました。
その日の朝、ニューアーク国際空港からサンフランシスコ国際空港にたとうとしていたユナイテッド航空93便に乗るため、空港では多くの人々が出発を待機していました。やがて場内にアナウンスが響き、ユナイテッド航空93便に乗員乗客40名が乗り込みます。
飛行機に乗り込んだ人々は、いつも通りフライトが行われるものと疑わず、まさかその先に悲劇が待ち受けていようとは思いも寄らない様子です。ニューアーク国際空港では、いつものごとく離陸を待つ飛行機が渋滞を起こしていました。
この日も例に漏れず、ユナイテッド航空93便も予定より30分遅れて出発することがアナウンスされていました。その頃、ボストン管制センターでは、アメリカン航空11便に異常が起きているという第一報を得ていました。しかし、これがテロであると思い至るものは誰一人いませんでした。
ネタバレあらすじ②テロリストが機内を占拠
アメリカン航空11便に関する情報が飛び交う中、ボストン管制センターは管制塔に向けた無線連絡の中に、操縦室を制圧したという音声を認めます。異常事態を認めた管制官は、アメリカン航空11便に呼びかけますが、返答はありません。
そこで、管制塔は非常事態にはいつもそうするように、ニューヨーク州の北東地域防空司令センターと連絡しました。北東地域防空司令センターでは、アメリカン航空11便はハイジャックされていると結論づけます。
一方その頃、離陸許可の出たユナイテッド航空93便がニューアーク国際空港から飛び立ちました。空軍基地はアメリカン航空11便がハイジャックされたという情報を得て、すでに何機か出撃していきます。
その最中、ニューアーク国際空港の管制塔で働いていた職員たちは、ワールドトレードセンターから煙が出ているのを確認します。テレビのニュースは、小型機がワールドトレードセンターに衝突したことを告げるのでした。
ネタバレあらすじ③乗客たちの恐怖と混乱
混乱が続くニューヨークの北東地域防空司令センターでは、情報を整理できず事実把握に手間取っていました。一方、そこに飛び込んだ小型機がワールドトレードセンターに衝突したというニュースは、何者かに乗っ取られたアメリカン航空11便であったことがわかります。
ニューヨークのワールドトレードセンターに衝突したアメリカン航空11便は、ビルの北棟に激突していました。続いて管制塔との音声連絡が取れなくなっていたユナイテッド航空175便が南棟に激突します。
この衝撃で、南棟に続き、北棟も崩壊してしまいます。続いてアメリカン航空77便までも連絡が取れなくなり、司令センターは更なる混乱に陥ります。その頃穏当に飛び続けていたユナイテッド航空93便でしたが、乗客に紛れ込んだテロリストらは行動を起こす機会を虎視眈々と伺っていました。
テロリストの中にはパイロットのズィアド・ジャッラーフもいました。ズィアド・ジャッラーフはテロリスト仲間のアフマド・アル=ナーミーを落ち着かせたり、爆弾を隠し持つサイード・アル=ガムディーらと示し合わせ、折を見ていました。
ネタバレあらすじ④テロリストとの戦いと結末
テロリストたちは機会を掴み、ナイフで乗客を刺したり、客室乗務員の首にナイフを突き立てて脅し、コックピット内に入り込みます。そこにいた機長と副操縦士を殺し、とうとう操縦室をのっとりました。
さらに爆弾やナイフで乗客を脅し、機内全体をジャックします。管制センターでは、ユナイテッド航空93便の異常を察知したものの、未だ混乱は続いていました。機内でも、ワールドトレードセンターで起こった事件の情報が流れ始めます。
家族と携帯電話で連絡をしていた人たちからのニュースが伝わり始めたのです。そんな中、テロリストたちは非情にもユナイテッド航空93便もそれらの機体と同じ運命を辿ることを告げます。
そして、連絡が取れなかったアメリカン航空77便が、アメリカ国防総省ペンタゴンに墜落します。事態を受けて、司令センターはアメリカの上空を飛んでいる全ての飛行機に着陸するよう命じます。
ユナイテッド航空93便に乗り合わせた人々は、皆で団結しテロリストに反撃を仕掛けます。爆弾を手にしたテロリストを拘束し、コックピットのドアを破りました。そして操縦席にいたテロリストのズィアド・ジャッラーフが握っていた操縦桿を掴みます。
彼らは飛行機を自分たちの手中に戻そうと果敢に挑みますが、無念にもユナイテッド航空93便はペンシルバニア州の森に墜落してしまうのでした。
映画『ユナイテッド93』の口コミ・評価
映画『ユナイテッド93』には、実際に鑑賞した方から様々な口コミが寄せられています。ここでは、その口コミを良いものから悪いものまで段階別にご紹介します。鑑賞の際は参考にしてみて下さい。
良い口コミ
この事件で犠牲になった多くの方を考えると、胸が痛くなり、切ない思いが込み上げてきました。たかだか数回観ただけでは評価しきれないような作品です。
引用元:https://eiga.com/
面ブレ、ピンボケのカットが印象的で、突然静寂に包まれるシーンなどは衝撃を受けました。要所要所で演出の技が光っているような作品です。
引用元:https://eiga.com/
中立的な口コミ
非常に巧く作られていると思う。ただシーンの切り替わりが早すぎて、今はどのセクションの話なのかとついていけないところもあった。
引用元:https://eiga.com/
有名俳優を起用していないことが功を奏して、全編にわたってリアリティがありました。映画はエンターテイメントであるという常識が覆されるような作品です。
引用元:https://eiga.com/
悪い口コミ
実話だからこそ、きちんと観なくてはいけないと思い観たけど胸糞悪かった。
引用元:https://eiga.com/
ドキュメントの映画で、ストーリーの派手さはないが、当時何が起きていたのかを知るためには観るべきかと思う。
引用元:https://eiga.com/
映画『ユナイテッド93』は実話って本当?
映画『ユナイテッド93』は、実際にあった「ユナイテッド航空93便ハイジャック事件」をドキュメンタリーに仕立てた作品です。
2001年9月11日に起きた、「ユナイテッド93便」を含む飛行機4機のうち半数がニューヨークの世界貿易センタービルへ、1機がペンタゴンに墜落した「9.11アメリカ同時多発テロ」をハリウッドが映画化したのは、この作品が初めてです。
「ユナイテッド航空93便」は当初、ワシントンD.C.のアメリカ合衆国議会議事堂に突入する予定でしたが、乗客らが犠牲となりテロリストに抵抗したことで、突入を免れたという事実を描いています。
『ユナイテッド93』は 心を揺さぶられる映画!
今もなお、その凄惨を極める当時の様子が語り継がれている「9.11アメリカ同時多発テロ」は二度と同じことを繰り返さないために、遠く離れた日本に住む私たちも知っておくべき事件です。この映画では当時の様子を鑑賞の中で学ぶことができるので、ぜひこれを機会に視聴してみてください。
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