『シックスセンス』はホラーやミステリーに分類される映画ですが、ジャンルに苦手意識がある方も楽しめる作品です。本作の面白さは、衝撃を受ける初見だけではありません。完成度が高く、複数回鑑賞しても楽しめる作品です。この記事では、本作のあらすじや衝撃のラストに繋がる伏線を解説します。ストーリーの魅力を際立たせるキャスト陣についてもご紹介いたします。
目次
映画シックスセンスってどんなの?
『シックスセンス』は、1999年に公開されました。数あるホラーやミステリー映画のなかでも、一線を画すストーリーが魅力の映画です。本作は、複数回鑑賞しても楽しめる不思議な仕掛けが施されています。
ホラー映画では希少なアカデミー賞にノミネートされた映画です。死者が見えるという能力にフォーカスされますが、恐怖感を煽る演出はほとんどなく、ホラーに苦手意識がある方も楽しめます。
シックスセンスのキャストを紹介
まず始めに、映画『シックスセンス』のキャスト陣を紹介します。魅力あるストーリーをさらに引き立てるキャスト陣の名前を確認してみましょう。
キャスト①ブルース・ウィリス(マルコム・クロウ役)
ブルース・ウィリスは『シックスセンス』で、主人公のマルコム・クロウを演じました。マルコム・クロウは優秀な小児精神科医で、その優秀さと仕事にかける情熱で、名誉市民賞を獲得するほどでした。
ブルース・ウィルスはアクションスターとして不動の地位を確立したドイツ出身の俳優です。『ダイ・ハード』では、全5作で主演を務めています。
キャスト②ハーレイ・ジョエル・オスメント(コール・シアー役)
ハーレイ・ジョエル・オスメントは『シックスセンス』で、もう一人の主人公であるコール・シアーを演じました。コール・シアーは9歳で、母親のリンと暮らしています。情緒不安定や不安などの症状から、マルコムから治療を受けることになりました。
ハーレイ・ジョエル・オスメントはアメリカのロサンゼルス出身です。『シックスセンス』の当時で11歳だった彼はアカデミー助演男優賞にノミネートされ、天才子役として有名になりました。
キャスト③トニ・コレット(リン・シアー役)
トニ・コレットは『シックスセンス』で、リン・シアーを演じました。リン・シアーは離婚しており、女手一つでコールを育てています。コールを愛する一方で、コールの周りで起こる不思議な出来事には戸惑いも隠せない様子でした。
トニ・コレットはオーストラリアのシドニー出身の女優です。『シックスセンス』では、アカデミー助演女優賞にノミネートされました。
キャスト④オリヴィア・ウィリアムズ(アンナ・クロウ役)
オリヴィア・ウィリアムズは『シックスセンス』で、アンナ・クロウを演じました。アンナ・クロウは主人公・マルコムの妻です。マルコムの仕事への熱心さには、誇りと孤独の複雑な感情を合わせ持っています。
オリヴィア・ウィリアムズはイギリスのロンドン出身の女優です。『シックスセンス』に出演した以降は、インディペンデント作品を中心に女優活動をしています。
キャスト⑤ミーシャ・バートン(キラ・コリンズ役)
ミーシャ・バートンは『シックスセンス』で、キラ・コリンズを演じました。キラ・コリンズは、コールの前に幽霊となって現れます。作中では、自分が見えるコールにあるお願いをしました。
ミーシャ・バートンはイギリスのロンドン出身の女優です。『シックスセンス』以外にも『ノッティングヒルの恋人』などの話題作に出演しています。
シックスセンスのあらすじ【ネタバレなし】
マルコムは優秀な小児精神科医として多忙な日々を送りながらも、妻アンナとの仲も良好でした。そんな順風満帆な人生を送っていたある日、自宅に侵入してきた青年の襲撃に遭い、マルコムは重傷を負います。襲撃者はマルコムの治療を受けて恨みを持った患者・ヴィンセントでした。
襲撃事件から1年が経過してマルコムは、精神状態が不安定なコールという少年の治療にあたります。コールは徐々に心を開示し「自分は死者が見える」という秘密をマルコムに打ち明けました。コールとマルコムが気兼ねなく話せる仲になった時、コールは少女の霊に出会います。
母親に殺されたと言う彼女に助けを求められたコールは、マルコムに相談しました。そして二人の行動で、少女の霊を救います。この出来事からコールの精神状態が安定しました。コールだけでなく、マルコムにもある変化が訪れます。
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シックスセンスのあらすじ【ネタバレあり】
ここからは、より詳しいあらすじを解説します。こちらからはネタバレを含みますので、ご自身の都合に合わせてご覧ください。
あらすじ【ネタバレあり】①精神科医マルコム・クロウ
本編が始まると「まだ『シックスセンス』を観ていない方へのネタバレは、絶対にしないでほしい」というお願いが、主演のブルース・ウィルスの直筆サイン入りで表示されます。マルコム・クロウは仕事に情熱を持ち、腕も良い小児精神科医です。
妻のアンナとも仲睦まじく、まさに順風満帆な人生。アンナは仕事に打ち込みすぎるマルコムに寂しさを感じているため、少し嫌味を言いますが仲良く過ごしていました。マルコムが市民名誉賞を受賞した今日は、二人で過ごす予定でした。
しかし帰宅した二人は、窓から男が侵入していたことに気付きます。男はヴィンセントというマルコムの元患者ですが、逆恨みをしていました。その後、ヴィンセントはマルコムに発砲します。マルコムは腹に被弾し、ヴィンセントは自身の頭を打って自殺しました。
マルコムはこの事件から、アンナと上手くいかなくなってしまいます。事件から1年が経過しても、夫婦の間に会話がありません。そしてマルコムは、ヴィンセントに対して罪悪感を抱いていたため、ヴィンセントと似た症状に悩むコールという9歳の少年の治療を始めます。
コールは、情緒が不安定でした。マルコムはコールを気にかけ続けました。治療の進展が感じられないまま、マルコムが家に帰るとアンナは泥酔して寝てました。
マルコムは自宅の地下室を開けることができず不信に思うものの、マルコムはコールが言ってたラテン語を書斎で調べます。すると「闇の底から訴えかける」というものでした。
あらすじ【ネタバレあり】②それぞれの者の苦悩
コールの母親・リン・シアーは、息子の情緒が不安定になっている理由がわかりません。息子を心から愛しているものの、不可解な出来事がよく起こることに疲労も感じていました。コールが大きな秘密を抱えていることに気付いたのは、マルコムのみです。
しかしコールは救いの手を差し伸べるマルコムに、一向に心を開く気配がありません。マルコムはコールの件以外にも、悩みを抱えていました。1年前の事件以来、アンナと急に不仲になってしまったことです。
マルコムは夫婦関係の修復を求めていましたが、アンナは話しかけても無視し続けます。それだけでなく、アンナに近づく若い男の存在もマルコムを悩ませていました。しかしアンナがマルコムとの結婚式で撮影した映像を見ていることでマルコムは、安心します。
あらすじ【ネタバレあり】③学校の幽霊
コールは同級生の誕生日会に親子で招待されましたが、物置に無理やり閉じ込められてしまいました。助けを求めるコールの声に気付いたリンは、意識を失ったコールを助け出します。その後病院に運ばれたコールの元へ、マルコムがやってきました。
その場でマルコムは、コールの治療をやり遂げたいと思う理由をコールに打ち明けます。この時コールはマルコムに死者が見えることを人に初めて打ち明けますが、マルコムは重度の精神疾患だと判断しました。学芸会のあと二人で歩いていたとき、コールは死者が見えてしまい動けなくなります。
しかしマルコムには何も見えず、理解ができなくなります。コールの治療が自分の手に負えるものではないと判断したマルコムは、治療の中断をコールに話しました。するとコールは、自分が打ち明けた秘密を信じて欲しいとマルコムに頼みました。
あらすじ【ネタバレあり】④死者が見えるコール
コールが情緒不安定なのは、死者が見えることが原因だとマルコムは信じました。死者が見えることから、周囲から浮いた存在となってしまったコールは孤独です。ひたすら見えている死者を避ける日々を送りました。
マルコムの真摯な姿勢にコールは徐々に心を開きつつあったある日、コールは何かを訴えかけている少女の霊に出会います。普段は死者との接触を避けるコールですが、少女の様子が気になってマルコムに相談します。
そこで二人は少女の葬式へ行くことにしました。そこで少女からビデオを受け取ります。ビデオによって少女は病死ではなく、母親に洗剤を飲まされて毒殺されたことが発覚しました。
コールが少女の父親にビデオを渡します。妹が殺されずに済むと安心すると、少女の霊は成仏しました。この出来事で自己肯定感を持ったコールは、自分が死者が見えることを母親に話す決心をします。
あらすじ【ネタバレあり】⑤結末・ラスト
コールから死者が見えるということを聞いた母親・リンは、最初は信じようとしませんでした。しかし祖母と自分しか知りえない出来事をコールが話したことで、受け入れます。
治療を終えたコールは夫婦仲に悩むマルコムに、奥さんが眠っているときに話しかけると良いというアドバイスをします。帰宅したマルコムは、コールに聞いた通りに眠っているアンナに話しかけます。
するとなぜか、自分がつけているはずの結婚指輪がアンナの手から床に落ちました。この時マルコムは、自分が事件の日に殺されたということと、いまの自分が死者という事実に気付きます。
ヴィンセントと似た症状のコールを救うことができたマルコムは自身の死を受け入れ、アンナに別れを告げて成仏していきました。
シックスセンスの伏線
『シックスセンス』には物語を演出するうえで、多くの伏線が張り巡らされています。何度鑑賞しても楽しめるのはこちらの伏線があることが理由です。ストーリーの理解をさらに深めるためにお役立てください。
伏線①日本人が落ちるミスリード
日本人の死者に対する認識は「物に触れることができない」です。しかし『シックスセンス』に現れる死者たちは、物に触れることができます。
伏線②冷気の秘密
死者が見えるコールによると「霊がいるときには寒気がする」と作中に発言しています。しかし、死者が登場する全てのシーンで冷気の演出がされているわけではありません。冷気は死者側に強い感情があるときに用いられます。作中で冷気の演出されたシーンは、ラストシーンです。
ラストシーンのマルコムは死者ですので、アンナに接近すると霊がいる状況になります。アンナが冷気を感じていることは、白い息やショールをかけなおす寒そうな仕草で描写されています。
伏線③他と会話をしているかのようなシーン
マルコムはヴィンセントの襲撃に遭う直前は、アンナと会話していました。しかし、襲撃以降にマルコムと明確に会話しているのはコールのみです。
襲撃以降にマルコムが会話しているように見えるシーンはアンナやコールの母親・リンですが、受け答えがなく違和感があります。カメラワークや雰囲気で巧妙に会話しているように見える状態となってます。
コールが死者を見ることができるとマルコムに告白したシーンでは、死者は自分が死んだことに気付いていないとマルコムの死を遠まわしに示唆しました。
伏線④ものを動かしていない
マルコムがものを動かすのは、コールの前でのみです。アンナとレストランに居るシーンでも、マルコムは椅子を動かすことなく座っています。そして伝票もマルコムが触れることなく、アンナが支払いをしました。
このシーンは結婚記念日に遅刻したマルコムに対して呆れていると捉えることができますが、アンナがこの時もマルコムを愛しているために独り言を言ったと捉えることもできます。
ものを動かせないという伏線は他にもあり、マルコムが移動するシーンは自分でドアを開ける必要のないバスのみです。地下室を開けることができなかったのも、死者はものを動かせないことを描いています。
伏線⑤マルコムの同じ青いシャツ
マルコムは、ほとんどのシーンで襲撃に遭ったときと同じ青いシャツで登場します。マルコムが死者であることを強調するための伏線です。撃たれた部分については、アンナが若い男性と親しい仲になっていたときにマルコムが邪魔をするシーンで表現されました。
二人が居た場所から逃げるマルコムは、事件の日に被弾した部分を抑える仕草をしながら違和感のある動きをしています。毒殺された少女の霊が吐しゃ物まみれになっていたのに対し、マルコムには撃たれたあとが見えません。
こちらに関しては、死者は見たいものだけを見るということで解決します。撃たれたあとも結婚指輪がないことも、マルコムにとっては見たくないことだったから見えませんでした。
映画シックスセンスの受賞歴
映画『シックスセンス』はホラーやミステリーに区分される映画です。そしてホラー映画では希少なアカデミー賞にノミネートされた映画として、各方面で評価の高い作品でもあります。
アカデミー賞は監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされました。さらにゴールデングローブ賞でも最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞の2部門でノミネートされています。
シックスセンスのM.ナイト・シャマラン監督について
映画『シックスセンス』の監督を務めたのは、M・ナイト・シャマランです。大どんでん返しが話題となった『シックスセンス』が彼の出世作品となりました。
M・ナイト・シャマラン監督の傑作といわれる作品は、2000年に発表された『アンブレイカブル』と1999年に発表された『サイン』です。『シックスセンス』に面白さを感じたら、ぜひこちらの作品も鑑賞してみましょう。
どんでん返しも伏線は何回見ても楽しめる!
初見ではその衝撃のラストに驚愕し、事実を知ってからもなお細やかな演出で楽しませてくれる『シックスセンス』。映画としての面白さだけでなく、心を揺さぶられるようなドラマチックな展開も味わえる作品です。本作を鑑賞した方も、そうでない方もぜひ鑑賞してみましょう。