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【ネタバレ】映画『三度目の殺人』あらすじや謎の残る結末を徹底考察!

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映画『三度目の殺人』は2017年に公開された法廷サスペンス映画です。鑑賞する人によって、解釈が異なるという高度なストーリーが展開される本作は、数々のヒット作を手掛けた是枝監督が手掛けています。この記事では、謎の多いストーリーを考察するとともに、詳しいあらすじも丁寧にご紹介します。一部のネタバレに注意してご覧ください。

映画『三度目の殺人』とは

映画『三度目の殺人』は2017年9月9日に公開され、日本アカデミー賞・最優秀作品賞を獲得しています。主演は福山雅治と役所広司の両氏が務めました。

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是枝監督によるオリジナル脚本作品

映画『三度目の殺人』の監督は、是枝裕和(これえだひろかず)氏です。是枝監督が手掛けたヒット作は本作以外にも『万引き家族』や『誰も知らない』があります。是枝監督は、シリアスな雰囲気を放つ作品が多いことが特徴です。

本作には原作がありません。是枝監督が監督と脚本を兼任し、自ら脚本を手掛けた完全なオリジナルストーリーとなっています。

『三度目の殺人』は法廷サスペンス映画

映画『三度目の殺人』のジャンルは、法廷サスペンスです。是枝監督はこれまでホームドラマを手掛けることが多く、本作で初めて法廷サスペンス映画を手掛けました。

数々の取材や模擬裁判を分析して本作は制作されています。これまでドキュメンタリーやホームドラマを多く手掛けた是枝監督は、リアリティを踏まえたうえで、独特の視点から本作で法廷サスペンスを表現しました。

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『三度目の殺人』の簡単なあらすじ

引用:映画.com

弁護士の重盛(福山雅治)は、解雇された工場の社長殺害容疑で逮捕された三隅(役所広司)の弁護を務めることになります。すでに殺害を自供している三隅は、以前にも殺人で服役していたこともあり死刑は確実と思われました。重盛は無期懲役に持ち込もうと重盛は三隅の周辺の調査を始めます。

しかし調査を進める中で三隅の証言が二転三転したため、重盛は頭を悩ませました。それでも調査を続けていくうちに、重盛は三隅と被害者遺族に意外な接点を発見します。ありふれた強盗殺人事件だと思われた本件は、予想外の方向へ展開しました。

【ネタバレ】『三度目の殺人』結末までのあらすじ

引用:『三度目の殺人』公式

ここからは物語の重要なネタバレを含みます。考察に突入する前に細やかなあらすじを整理してみましょう。

【ネタバレ】あらすじ①三隅の弁護をすることになった重盛

三隅(役所広司)は、元勤め先の社長を河原へ呼び出し、背後からスパナで殴りつけた後にガソリンで火をつけて殺害しました。三隅は逮捕され、強盗殺人の容疑で起訴されます。

三隅は殺人の前科があるため恐らく死刑を免れません。当初三隅の弁護は、摂津(吉田鋼太郎)が担当していましたが、二転三転する供述に手を焼き、同じ法律事務所にの重守(福山雅治)も担当に加わります。

重盛は三隅の死刑を無期懲役に持ち込むため、調査を始めました。調査開始した2人は殺害現場の河原を訪れ、被害者の遺体が焼かれた十字架のような痕跡を見つけます。

後に重盛は三隅に書かせた謝罪す内容の手紙を被害者遺族に届けますが、被害者の妻・美津江(斉藤由貴)はその場で手紙を破いて突き返しました。重盛と摂津の2人は集めた証拠から、強盗殺人よりは罪の軽い殺人・窃盗の方向で弁護方針を立てました。

【ネタバレ】あらすじ②重盛を翻弄する三隅と父との因縁

三隅は殺害された社長の妻・美津江(斉藤由貴)から保険金目当ての殺人を依頼されたと答えていました。さらに、三隅の口座には社長の殺害前に多額の振込があり、殺害依頼と見られる美津江からのメールも確認します。ここでやむなく重盛は、弁護戦略を美津江主犯の保険金殺人に切り替えました。

証拠を集めるため、重盛は三隅のアパートを訪れますが、美津江ではなく脚の不自由な美津江の娘が訪ねていました。その後、重盛の父が留萌強盗殺人事件の裁判記録を持って重盛を訪ねます。重盛の父は、三隅が最初に罪を犯した留萌強盗殺人事件の裁判長を務めていました。

重盛の父は三隅のことを快楽殺人者だと言います。重盛は三隅の故郷で留萌強盗殺人事件で三隅を逮捕した元刑事の渡辺を訪ねました。渡辺は三隅を『空っぽの器』のような男だったと重盛に言い、三隅の人間性に謎が深まります。

【ネタバレ】あらすじ③咲江が抱えていた真実

被害者の妻である美津江が犯行の主犯であると三隅と弁護士達が主張しますが、彼女が認めることはないまま第一回公判は終了しました。公判後、重盛に美津江の娘・咲江が三隅にしか話したことのない自身の過去について話し始めます。

咲江は実の父親から性的虐待を受けていました。父のように慕っていた三隅の助けになるのなら、公判で証言したいと申し出ます。三隅は、咲江を守るために二度目の殺人を犯したのかもしれないと重盛は推測を始めました。

【ネタバレ】あらすじ④無罪を主張する三隅と判決

重盛は拘置所の三隅を訪ねて咲江の申し出を伝えますが、三隅はその話は嘘だと言います。重盛は二転三転する話に気を荒げ、真実を教えて欲しいと三隅に詰め寄りました。

すると三隅は泣きながら、犯行の日に自分は殺害現場の河原へは行っていないうえに、そもそも殺人も犯していないと言います。今までの供述は、検察や弁護士に言わされたと重盛に伝えました。

度重なる供述の変化に狼狽する重盛。しかし第二回公判で無罪を主張することを決意し、同事務所の弁護士たちに告げるが強い反対を受けます。公判当日、突然の無罪主張に廷内はあっけに取られ、咲江が自身の過去を話すこともありませんでした。

一時休廷となり裁判官・弁護士・検察の間で密談がなされます。そして、審議を初めからやり直すことなど出来ないため、訴訟経済を優先させるべきだという裁判長の圧力に同調させられ、再開廷の後、三隅の死刑が確定した。

『三度目の殺人』の主な登場人物

引用:映画.com

ここでは『三度目の殺人』で活躍したキャスト陣をご紹介します。気になったキャストの名前を確認してみましょう。

登場人物①重盛朋章(福山雅治)

引用:『三度目の殺人』公式

本作の主人公である重盛朋章は、事件の真偽よりも依頼人の利益を優先する弁護士です。家族には、三隅の前科である留萌強盗殺人事件の裁判長を努めた父と、離婚調停中の妻とその間に生まれた14歳になる娘のゆかがいます。

登場人物②三隅高司(役所広司)

引用:『三度目の殺人』公式

三隅高司は、自身を解雇した川崎の食品加工会社の社長を殺害した罪に問われている本作の容疑者です。30年前にも北海道の留萌で2名を殺害し服役していた前科を持っています。

登場人物③山中咲江(広瀬すず)

引用:『三度目の殺人』公式

山中咲江は、殺害された食品加工会社の社長の娘です。生まれつき脚が不自由で、父に性的暴行を受けていたと重盛に証言していました。

登場人物④摂津大輔(吉田鋼太郎)

引用:『三度目の殺人』公式

摂津大輔は、主人公・重盛の同期弁護士です。現在は弁護士として活躍しているものの、検事をしていた過去もあります。

登場人物⑤山中美津江(斉藤由貴)

引用:映画.com

山中美津江は、殺害された食品加工会社の社長の妻です。作中では夫の殺害を三隅にメールで依頼したと週刊誌記事に公にされていました。

『三度目の殺人』の見どころ

映画『三度目の殺人』は、是枝監督自ら手掛ける脚本から織りなすストーリーを名だたる豪華キャスト陣が演じる法廷サスペンスです。終始ゆっくりとしたペースで物語は進行しますが、謎が謎を呼ぶストーリーは鑑賞者を引き込む魅力があります。

役所広司演じる殺人容疑者・三隅のミステリアスな人物像は、さらに謎の多いストーリーの魅力を際立たせました。具体的には、二転三転する供述の変化やラストになっても見えてこない真意に鑑賞者も翻弄されるでしょう。

作中では容疑者とされた彼が悪人なのか善人なのか、真相は読めません。捉え方によって解釈が異なるストーリーには、監督の思惑通り、様々な角度から楽しめる作品に仕上がっています。

【ネタバレ】『三度目の殺人』の謎の残る結末を考察

ここでは、ストーリーのなかでも特に代表的な謎を取り上げて考察をします。ネタバレを含みますので、作品を鑑賞してからご覧ください。

考察①三隅が証言を二転三転したのはなぜか

30年前の留萌殺人事件で三隅を拘束した元刑事である渡辺は、三隅を「空っぽの器みたいだった」と表現しています。さらに、重盛は死刑確定後の三隅に「あなたは、ただの器?」と問うシーンもありました。

証言を二転三転させる三隅は、他人の悲しみに合わせて無感情に形を変化させることはするものの、自身に無関心だった可能性が考えられます。

考察②裁判をやり直さなかったのはなぜか

死刑か否かの命運をかけた重要な裁判ですが、真偽を検証することなく続行されます。結果、三隅は死刑判決を下されました。30年前の留萌殺人事件では、2人を殺害したにも関わらず当時の裁判長である重盛の父による温情判決で三隅は死刑を免れています。

三隅は当時の裁判長である重盛の父に手紙を送り、感謝を示しました。さらに、犯行前に飼っていたカナリア5羽を今更野生に帰しても生きてはいけないと考えて殺しています。

今回の事件も含めて一見関係のない3つの事柄に思えますが「自分の都合で命の明暗を決めることも可能」というメッセージを垣間見ることが出来ます。

考察③タイトルがなぜ『三度目の殺人』なのか

最後まで物語を鑑賞すると「一度目の殺人」は30年前の留萌殺人事件であり、「二度目の殺人」は食品加工会社社長の殺人事件のことだと鑑賞者は推測します。

肝心の「三度目の殺人」を描くシーンは作中に出てきません。しかし三隅自身の受けた理不尽ともとれる死刑判決のことを、三度目の殺人とする見方があります。

『三度目の殺人』の結末は見る者に委ねられている

映画『三度目の殺人』は、鑑賞者によって解釈や考察が異なることに魅力がある作品です。人によって異なる見解を聞くのも本作の楽しみ方でしょう。

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