映画『パーフェクト・ストーム』は、2000年に公開されたアメリカ映画です。タイトルは、複数の厄災が同時に起こって破滅的な事態に陥ることを意味します。この記事で紹介するのは、映画『パーフェクト・ストーム』のあらすじです。ネタバレ要素を含む解説になりますので、ご都合にあわせてご覧ください。
目次
映画『パーフェクト・ストーム』の作品情報
映画『パーフェクト・ストーム』は、2000年に公開されたアメリカ映画です。1997年に発表されたセバスチャン・ユンガーによるノンフィクション小説が原作となっています。
本作は、メカジキ漁船の船長と乗組員たちが遭遇した自然災害の恐ろしさを描いたサスペンス・アドベンチャー映画です。原作小説は、1991年の嵐で行方不明になったアンドレア・ゲイル号に関する物語となっています。
映画『パーフェクト・ストーム』は、想像を超えた大嵐の迫力や海の恐ろしさを迫力溢れるタッチで描いた作品です。第73回アカデミー賞の録音賞と視覚効果賞にノミネートされました。
映画『パーフェクト・ストーム』の主要キャスト
まずは、映画『パーフェクト・ストーム』で活躍した主要キャスト陣をご紹介します。あなたがご存じの俳優・女優がいるかもしれませんので、ぜひ確認してみてください!
キャスト①ジョージ・クルーニー:ビリー・タイン
ジョージ・クルーニーは、アメリカ・ケンタッキー州レキシントン出身の俳優です。俳優以外にも、映画監督、脚本家、映画プロデューサーとしても活躍しています。
1978年にテレビドラマシリーズで俳優デビューを果たしました。映画デビューを果たした作品は、1987年に公開された『ハイスクールはゾンビテリア』です。
映画で着々と出演作品で活躍しながらも、テレビドラマ『ER』で俳優として高い人気を獲得しました。俳優としてだけでなく、監督・脚本・製作といった側面でも高い評価を集めます。人気と評価ともに、ハリウッドを代表する名俳優です。
キャスト②マーク・ウォールバーグ:ボビー・シャットフォード
マーク・ウォールバーグは、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン出身の俳優です。俳優としてだけでなく、ラッパーや下着モデルを務めるなど、多方面で活躍しています。
俳優として映画デビューを果たした作品は、1994年の『勇気あるもの』でした。2006年の『ディパーテッド』で高い演技力を評価され、アカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされます。
その後も俳優として精力的に活動を続けて、2017年に最も稼いだ俳優1位に選ばれました。俳優として役柄を演じるうえで、短期間で大幅な肉体改造を行うのが特徴です。
キャスト③ダイアン・レイン:クリス・コッター

引用:映画.com
ダイアン・レインは、アメリカ・ニューヨーク州出身の女優です。幼い頃から舞台に立ち、13歳で1979年の『リトル・ロマンス』で映画デビューを果たします。
『リトル・ロマンス』で演じたヒロイン役で演技力が高く評価されたため、絶大な人気を獲得しました。1984年の『ストリート・オブ・ファイヤー』は、日本で大ヒットします。
19歳から3年間活動休止期間を経て、1987年に公開された『愛は危険な香り』でヌードシーンを披露して、大人になった魅力を表現しました。
キャスト④ジョン・C・ライリー:デイル・マーフ・マーフィー

引用:variety.com
ジョン・C・ライリーは、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身の俳優です。幼い頃からアマチュアの劇団に所属して舞台に立ち、俳優を志して大学で演技を学んだあとは、プロの劇団に所属します。2002年に公開されたミュージカル映画『シカゴ』では、素晴らしい歌唱力を披露しました。
映画『パーフェクト・ストーム』のネタバレあらすじ

引用:映画.com
ここからは、映画『パーフェクト・ストーム』の詳しいあらすじを解説します。ネタバレになる詳しい内容を解説しますので、ご都合に合わせてご覧ください。
ネタバレ①起
ビリーは、マサチューセッツ州のグロスターでメカジキ漁船アンドレア・ゲイル号の船長をしていました。雇われ船長のビリーは、船主に最近の漁獲が少ないと嫌味を言われます。
必然的に船員たちの報酬も少なくなるため、船員たちも不満を抱えていました。メカジキ漁船は、何カ月も海の上で過ごします。大漁だと高い報酬が得られますが、漁獲量に左右されるためハイリスクハイリターンです。
ビリーはシーズン最後のチャンスを狙うことにしました。シーズン最後の漁は、とても順調です。ボビーと5人の船員は、意気揚々としていました。
しかし、一行がいるバミューダ海域一帯にハリケーン警報が発令されます。出発した翌日の夜には、海が荒れ始めました。波は2mを超えて、大荒れにます。
荒れる海でアンドレア・ゲイル号の船員たちは、仕掛けを引き上げてました。船が大きく傾いた時に、大物が入った仕掛けが船に乗り上げますが、中に入っていたのは狂暴なサメでボビーが噛まれて怪我をします。
バミューダ海域には「ハリケーングレイスが発生した」とメディアで伝えられてしました。ハリケーングレイスの強大さは、観測史上例のないほどとも伝えられます。
ネタバレ②承
アンドレア・ゲイル号では、船員たちの苛立ちが募ってました。順調だったのは最初だけで、全くメカジキが上がらなくなったためです。なかでもマーフとサリーが頻繁に小競り合いを続けていました。
緊迫する状況のなかで、焦りを感じていたマーフが海へ落下します。サリーは、誰よりも早くマーフが消えたことに気付きました。マーフは、船員たちの心がひとつになった救出活動によって助かります。さらに、サリーとも仲直りをしました。
しかし、ハリケーンの発生から海の状況は悪化の一途をたどります。大きく波に揺られて、転覆の危機にも見舞われました。船員たちはビリーに、嫌な予感がすると訴えます。
それでも、大量を狙うビリーは船員たちの訴えを聞こうとせず、進路をフレミッシュ・キャップへ向けました。フレミッシュキャップは魚の宝庫と呼ばれる一方で、悪天候になりやすい地域です。
フレミッシュ・キャップに到着したアンドレア・ゲイル号は、これまで経験したことがないほどの大漁に当たります。船倉はメカジキに溢れて、船員たちも大喜びでした。
ネタバレ③転
ビリーは港へ帰る指示を出します。操舵室へ戻ると、アンドレア・ゲイル号に天気図のファックスが届いていました。帰路に就くとハリケーングレイスは免れません。ビリーは状況を説明して、船員たちに相談しました。船員たちはハリケーンを突っ切る選択肢を選びます。
ハリケーングレイスはただのハリケーンではなく、他に生まれそうなハリケーンと合体する見込みがあるパーフェクトストームでした。観測史上例のない強さのハリケーンです。
ハリケーンに向けて進行し始めたアンドレア・ゲイル号は、アンテナが大波で破壊されて通信が途絶えました。ボビーがアンテナを補修しようとしますが、大荒れで失敗します。海への落下は免れますが、アンテナは完全に破損して無線も使えなくなりました。
アンドレア・ゲイル号は、アンテナ以外の箇所もハリケーンによって徐々に壊れていきます。船員たちは必死に直しますが、1つを治せばまた1つが壊れました。
ネタバレ④結
行方不明となったアンドレア・ゲイル号を救助するために、沿岸警備隊が出動していました。しかしハリケーンの強さは凄まじく、救助ヘリが墜落します。
一方ハリケーンのなかにいるアンドレア・ゲイル号は、船員たちが割れた窓の補修していました。修理を行う時も荒れた海と悪天候下に晒されます。船員たちの消耗具合を見たビリーは命があってこそだと決心して、ハリケーン下の進行を諦めました。戻る方向へ進路を変更します。
どうにか沈没を免れたアンドレア・ゲイル号は、波も風も静まった海域に出ました。これでハリケーンの外へ脱出できると安堵しましたが、急に空が真っ暗になります。
船よりも何倍も高い大波と対峙したアンドレア・ゲイル号は乗り越えようとしましたが、飲み込まれて転覆しました。船室への浸水が始まったため、操舵室に居たビリーはボビーを外へ送り出します。
ハリケーンが過ぎたあとにアンドレア・ゲイル号が行われますが、船も船員も何も見つからないので捜索が打ち切られました。
映画『パーフェクト・ストーム』の口コミ・評価
ここでは、映画『パーフェクト・ストーム』を実際に鑑賞した方の口コミ・評価をご紹介します。鑑賞するかどうか迷っている方は、口コミ内容を参考にしてみましょう!
良い口コミ
漁師さんのロマンや夢がひしひしと伝わってきてとても興味深かった。愛する人を亡くすことの辛さや今自分の生き方について考えさせられた。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
巨大嵐を表現するのにILMのアーティストを総動員したという。そんな大嵐のシーンだけあって迫力に満ちる。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
中立的な口コミ
救助ヘリの人たちも、常に自分の命と隣り合わせの仕事に従事している時点で尊敬する。巡視船もしかり。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
ハッキリいってやはりこの映画のメインは嵐のシーンです。この映画の価値の大部分はこのシーンになります。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
悪い口コミ
確かに映像の迫力はあったし、パニック映画として最後まで緊張感を保ててるんだけど、やっぱり何か物足りない。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
各俳優さんの演技が悪い訳ではないが、なんかこう釈然としないのは何でだろう。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/
映画『パーフェクト・ストーム』で迫力満点の映像を楽しもう
この記事では、映画『パーフェクト・ストーム』のあらすじをご紹介しました。普段何気なく過ごしていると意識しない自然の恐ろしさが体感できる作品です。船員たち以外の視点が感じられるので、さまざまな視点が盛り込まれています。
ノンフィクション小説が原作になっているだけあって、見た目だけではない現実感も魅力です。シリアスな映画が鑑賞したくなったときに、ぜひ鑑賞してみてください!