ルイヴィトンの数あるアイテムの中でも、シンプルで実用性が高く、デイリーにも使いやすいバッグが「ジェロニモス」です。発売当初は爆発的な人気となり、現在でも愛用している方は多いためよく目にする方も多いのではないでしょうか。今回はそんなジェロニモスの魅力や人気の理由について、詳しくご紹介していきます。
目次
ルイヴィトン【ジェロニモス】とは?
ルイヴィトンのジェロニモスとはどのようなバッグなのか、簡単に解説するとともに、多くのファンを虜にして離さないルイヴィトンの魅力についても迫ります。
ルイヴィトンの魅力
ルイヴィトンが長年多くの人々から愛され続けるその魅力は、品質やデザインへの強いこだわりと、常に新しいものを生み出しながらも根本的な部分はぶれることなく、創業当初からのコンセプトを掲げ続けているというところにあるのでしょう。
そもそもルイヴィトンのブランドコンセプトと言えば「旅」です。創業者であるルイ・ヴィトンは旅行用トランクを専門に扱うブティックからスタートしており、現在でも「旅を楽しめるものづくり」として、バッグにはほとんどのアイテムでPVC(塩化ビニール)素材を使用しています。
一見革製品にも見えますが、本革は雨や傷、衝撃に弱いものです。旅行中は様々な天候を体験する可能性が高い上に、持ち運ぶ過程でぶつけてしまったり擦ってしまったりすることも避けられないため、天候を選ばず外部の刺激に強い素材を選択しているのです。
もちろんバッグだけでなく財布やアパレル、ジュエリーなども展開していますが、これらも決して品質に妥協することなくブランドの価値を大切に守り続けている姿勢は誰が見てもわかることでしょう。ルイヴィトンがアウトレットを出店しないのも、品質やブランド価値を下げないためだと言われています。
こういった強い信念とこだわりを持ったブランディング力こそ、ルイヴィトンが常にラグジュアリーブランドの中でトップに君臨し、牽引し続ける理由だと言えるでしょう。
ジェロニモスの特徴
ジェロニモスは、ヴィトンの中でもコンパクトなサイズ感で肩から下げて使用できるボディバッグタイプのモデルです。必要最低限のものが収納できる機能性と、取り出しやすさ、どのような外出にも適応し気軽に持ち歩けることから大ヒット商品となりました。デザインは、ダミエラインが主流です。
ルイヴィトン【ジェロニモス】には新型と旧型のモデルがある
実はジェロニモスはもう2018年に廃盤となっているのですが、発売は2000年前半で2回のモデルチェンジを行っています。内容としては、デザインの大きな変更はなく、使い勝手や安全性などを配慮しながら、品種改良していったというところでしょう。
1回目のモデルチェンジでは、長さ調節部分の金具が簡単に取り外せるようになりました。これにより、頭からかぶるような形で装着するしか方法がなかった初期モデルに対して、金具を外して体に巻き付けてから装着することが可能になったのです。また、裏地が朱色から濃いめのレッドに変更となりました。
2回目のモデルチェンジでは、ベルトの先端部分に取り付けられていた金具と外ポケットのマジックテープが排除になり、本体のファスナーが2つから1つになりました。必要最低限の装備にすることで本体が軽くなった印象です。そして裏地は茶色に変更されました。
このように、様々な意見も取り入れながらよりよい製品になるよう、細かい部分を改良していたのです。人によっては、初期モデルが良かったという方もいると思いますが、中古市場ではどのモデルもまだ出回っているため、自分好みのものを選ぶと良いでしょう。
ルイヴィトン【ジェロニモス】が人気の理由
ジェロニモスはなぜそこまで人気商品となったのか、ルイヴィトンであるという理由だけでなく、機能性の高さなど様々な魅力があるのでご紹介します。
人気の理由①機能性が高い
やはり気軽に持ち運べる大きさや、ボディバッグにもウエストポーチにもなる機能性の高さが人気となった1番の理由だと言えるでしょう。ベルトの長さ調節も可能なため、しっかりフィットさせた状態で装着すれば、移動中邪魔に感じることもありません。
要所要所にミニポケットも取り付けられており、ちょっとした荷物を収納しておいたりすぐに取り出すことができるのも、このバッグのポイントです。
ジェロニモスの人気②中古市場の買取が多い
ジェロニモスは発売期間中、その人気はなかなか衰えず非常に多くの方が購入していたアイテムであったため、廃盤となってしまった現在、中古市場での取引数は比較的多めです。さらに、2回のモデルチェンジを行っており3種類のモデルがありますが、基本的にどのモデルでも買取が可能となっています。
つまり現在正規店では購入できないからこそ、買取価格も高額であり手放す方も多いのです。そのため、今手にすることも十分可能となっています。ちなみに、新モデルのほうが買取金額が高めに設定されているため、安く手に入れたい場合は旧モデルを狙うというのもアリでしょう。
ジェロニモスの人気③シンプルでユニセックスで使える
シンプルでどのようなファッションでも合わせやすいというのも、このジェロニモスの特徴です。特に、基本的なデザインはダミエ柄になるため派手過ぎず、男女問わず使用できて様々な着こなしに自然と馴染んでくれるのがポイント。
形や柄によっては着る服を選ぶバッグもたくさんありますが、何にでも合うアイテムというのはファッション初心者の方でもコーディネートしやすく人気が高くなる傾向があります。
ジェロニモスの人気④使い方はいろいろ
形自体に癖がなく、どのような持ち方をしても邪魔にならないデザインなので、本体をバックにして付けても、前にして荷物が取り出しやすいように付けてもよし、短くして腰に巻き付けウエストポーチにするもよし、様々な持ち方ができます。もちろん少しの移動ならばワンショルダーでも良いでしょう。
ルイヴィトンの定番人気ライン
ここで、ルイヴィトンの定番人気ラインにも触れておきましょう。誰もが一度は目にしたことのある世界的に有名なデザインにも、奥深いストーリーがあるのです。
定番人気ライン①モノグラム
ルイヴィトンの中でも永遠の定番アイテムと言えるのが、このモノグラムラインです。頭文字であるLとVを重ね合わせたお馴染みのロゴと、花と星のような模様を散りばめたパターンが特徴です。
この柄は、ルイ・ヴィトンが生み出した製品が次々と模倣されダミーが出回ったことを受けて、その対策として複雑なパターンの柄をデザインしたと言われる、いわば偽物対策のモデルでもあるのです。
だからと言って、デザイン性にこだわっていないということではなく、実はこの星や花の形に見立てた模様は、日本の家紋からインスピレーションを受けたものだと言われています。まさに日本とフランスを代表するブランドとのコラボレーションとも考えられる、感慨深いものなのです。
定番人気ライン②ダミエ
モノグラムがルイヴィトンで初めて発表されたデザインだと思っている方も少なくないでしょう。しかし、ダミエのほうが先に発表されたモデルなのです。モノグラムが誕生したのは1896年、ダミエの誕生はその10年近くも前の1888年のこと。
ダミエもまた、モノグラムと同じくコピー品対策のために作られたことがきっかけです。ベージュとブラウンのチェス盤のような模様に、ルイヴィトンのロゴが入ったデザインが特徴となっており、実はこの柄も日本の市松模様から影響を受けていると言われています。
どちらもコピー品対策、そして日本文化からのインスピレーションという共通項があるわけですが、ダミエが先に作られ、やがてそのコピーがまた出回ったため、さらなる対策としてモノグラムが発表されたという流れになっているのです。
定番人気ライン③エピ
1985年に発表されたラインで、グレインレザーを使用した斬新なデザインとモノグラムやダミエなどとはまた違った、シンプルでリッチな質感が人気を呼びました。
LVロゴをさりげなくあしらい、素材の特徴を活かすために柄なども一切入っていないため、主張しすぎずにヴィトンのアイテムを持ちたいという方には特におすすめです。
エピとはフランス語で「麦」を表しており、ヨーロッパの秋の風物詩として知られる「麦の穂」が風に揺られる姿をイメージしたデザインとなっています。最初は光沢がありますが、使い込むほどにマットな質感へと変化し、革全体が柔らかくなることで表情も変わるでしょう。
レザーを使用していても型押しにより傷が目立ちにくく、日常使いとしても長く使用できるモデルで、高級感のあるルックスはビジネスシーンにも最適です。
ジェロニモス好きにおすすめルイヴィトンバッグ
ジェロニモスが好きな方にはぜひおすすめしたい、ルイヴィトンのバッグもいくつかご紹介します。同じようにコンパクトで気軽に持ち歩けるアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。
おすすめ①バムバッグ
ジェロニモスと同じように、ボディバッグやウエストポーチとして活躍するのがこのバムバッグです。モノグラムキャンバスに「LOUIS VUITTON PARIS」のレザーパッチをあしらったこのモデルは、ジェロニモスより大きめのサイズ感ではありますが、収納力抜群で機能性の高いアイテムとなっています。
また、ボディバッグとしては珍しいトップハンドル付きのデザインになっているのもポイントの一つ。ストラップを最短まで縮めてトップハンドル部分を持つことで、ハンドバッグとしても使用できるという使い方のバリエーションも豊富な新しいタイプのバッグなのです。
おすすめ②フォン ポーチ
その名の通り、スマートフォンを収納できるポーチです。取り外し可能なストラップが付いているため、ショルダーバッグのように下げても、外してバッグの中に入れておいても良いでしょう。柔らかく高級感のあるグレインカーフレザーを使用し、エレガントな印象です。
おすすめ③ポシェット
非常にコンパクトなサイズ感のアウトドアポシェットです。ストラップは取り外し可能なので、ポーチとして使用することもできます。コットンキャンバス素材にヒッコリーストライプをあしらい、水彩画風のモノグラムパターンがおしゃれな印象の、カジュアルなアイテムです。
一つは手に入れたい使いやすいジェロニモス!
ヴィトンの中でも、程よいサイズ感で気軽にコーディネートできるバッグ「ジェロニモス」について詳しくご紹介しました。まだまだ中古市場でも頻繁に取引きされているアイテムなので、気になる方はこの機会にぜひチェックしてみることをおすすめします。