男性に奢ってもらうときのお礼やマナーについて知っていますか?「奢ってもらうのが当たりまえ!」と思っている方はぜひこの記事を読んでみてください。奢ってもらう時のマナーやお礼の仕方だけでなく、してはいけないことや逆に奢られたくないときの対処法まで徹底解説しています。
目次
「奢ってもらうのが当たり前」はNG!
ご飯やデート、飲み会などで男性に「奢ってもらうのは当たり前」だと思っていませんか?実はこれ、バブルという古い時代の考え方なのです。
給料やボーナスを札束でもらっていたバブル時代は、女性よりも男性の方が圧倒的に稼いでいて、特に好意を寄せていなくても、男性側が奢るということが当然でした。もちろん、交際している女性に対しては、1円も出させないことも当たり前でした。
バブル時代を生きた女性にとって、男性が割り勘を提案してくることは「なんだか頼りなくなったな」「この男性ケチだな」と感じることがあります。現代では、女性も男性と同じくらい稼ぐようになったので、「奢ってもらうのは当たり前」という感覚はあまりありません。
そのため、男性は、割り勘でも全然申し訳ないような気持ちにはなりません。好意が有る無しや、お金がないのではなく、単純に自分の分は自身で払うという感覚なのです。
男性はどんな時に女性に奢るの?
男性が女性に対してどういう時に奢るか知っていますか?「好意がある場合」と「好意がない場合」に分けて解説しているので、奢ってもらう人が多い方や、少ない方、それぞれ自分に当てはまるかチェックしてみてください。
女性好意がある場合
男性が女性に対して奢るというということは、まず確実に好意や下心がある証拠です。男性は誰でも好きな女性には「かっこいいオトコ」でいたいため、「財力がある」「器の大きい男だと示したい」という普遍的な心理が働きます。
特に、大手大企業や、商社マン、役員などの肩書が付いている男性は、プライドが高めなので、収入に関係なく奢る傾向があります。また、奢ったその先に、男性にとって何かしらの目的や利益を期待している男性も、迷わず奢ってくれます。
シンプルに、過ごした時間が楽しかったため奢ってくれることもありますが、この後さらに仲良くなろうというわかりやすい男性心理から奢ってくれる男性が多いです。
女性に好意がない場合
先ほどのバブル時代に生きた女性と同じように、「男性が奢るのは当たり前」と思っている人も少なくありません。若い人の中にも、「男性は女性に対してこうあるべき」という自分のポリシーから、男性がリードするという意味で男性が奢ることも多いので、特に好意がなくても奢る人もいます。
他にも、金銭的に余裕があって、奢ることに対してさほど気にしていない人も奢ってくれる傾向があります。「食事代くらいなんてことない」という金銭感覚を持っている人は、相手に好意が無くても奢ってくれます。
このときに注意すべきは、誘いを断ると男性のプライドを傷つけてしまうことがあるので、そういった男性には甘えて一緒に食事くらいしてあげてもいいかもしれません。よく先輩後輩の関係上、先輩が奢ってくれるのもこちらのパターンに当てはまります。
日本では礼儀のように暗黙のルールで目上や立場が上の者が奢る傾向があるので、もしそのような機会があれば奢ってもらうのが正解でしょう。
意外にも、男性は周りにどんな風に見られているか気にするため、女性に好意がなくても「こないだ、あの人に奢ってもらえなかった、ほんとケチだよね」というレッテルを貼られないために奢るパターンもあります。
こういう場合は、同じ職場であったり、バイト仲間など同じコミュニティに属しているときに多く、「文句を言われないように奢ってくれる」傾向があります。
男性に奢ってもらう時の女性のマナー
ここからは、奢ってもらう側としてのマナーを解説していきます。今からそのような機会が増える方や、これまで奢ってもらった方でも、必要最低限のマナーを改めて確認してみましょう。
奢ってもらう時のマナー①食事中は料理や会話を楽しむ
奢ってくれることが前もって分かっている食事会では、料理だけでなく、会話を楽しむようにしましょう。食事中の雰囲気が良いと、普段できないような会話もできますし、楽しければ次も誘ってもらえるかもしれません。
緊張するような相手であれば、楽しむというよりは、相手の話を聞いてあげたり、気になったことを質問するとスムーズに話が進みます。
その後、会計する場面になったり、すでに会計済みのときになるときは、「すみません」ではなく、笑顔で「ありがとうございます、ごちそうさまでした」と言うことができれば完璧です。
奢ってもらう時のマナー②お店の雰囲気や料理を褒める
普段から仲が比較的良好な相手であれば、食事中の会話は盛り上がりますが、自分よりも」立場が上の男性やまだあまり仲良くない男性のときは、お店の雰囲気や料理についてふれて、その場の会話をつなげましょう。
「落ち着いた雰囲気のお店ですね」「とっても美味しいですね」などありきたりな褒め言葉で構いません。ポイントは、「ポジティブに褒めること」です。
「最後のデザートは今まで食べたことなくて嬉しかったです」や「お店の方が優しくてとても心地が良かったです」等より具体的だとさらに男性は喜びます。
そうすることで、男性は「このお店を選んで良かった」「また違うお店にも連れていきたいな」と安心したり、あなたに対して好印象を持ってくれます。
奢ってもらう時のマナー③とりあえず一度財布を出す
あらかじめ奢ってもらうことがわかっていても、とりあえず1度は、お財布を出しましょう。出すのができなさそうな時は、出す素振りや、「お会計は…」等の言葉をかけてみましょう。
というのも、男性としては、奢ることが確定していても、財布をカバンから一切出そうとしない女性は何様なんだと思うのが本音だそうです。
奢ってもらって当たり前という考えや態度をしていなくても、男性からしてみるとあまり印象が良くありません。せめて、「払う意志はありますよ」というアピールはしてみてもいいかもしれません。
奢ってもらう時のマナー④支払いをしやすい状況を作る
奢りなれている男性は、自分のタイミングや相手が席を立った時にサクッと支払いを済ませますが、あまり慣れていない人だと、会計時にあたふたしてしまう人もいます。男性は誰でもスマートに会計を済ませたいと考える傾向があります。
そのような時は、会計をサッとできるようなシチュエーションを作ってあげましょう。ポイントとしては、ある程度食べ終わったときにお手洗いに行くことです。女性はお化粧直しもできるので、会計を済ませる時間としてはちょうど良い長さになります。
すでに全部の料理が終わっているにも関わらず、ずっとしゃべっていたり、いつまでも席にいては、会計のタイミングを計ることができません。空気や男性のタイミングを読んで1度席を立つようにしましょう。
男性に奢ってもらった時のお礼の仕方
奢ってもらうときのマナーがわかったところで、今度はお礼の仕方について解説します。会計時はもちろん、LINEなどの文字で伝えることや、ちょっとしたサプライズの方法まで書いているので、参考にしてみてください。
お礼の仕方①会計時にお礼を言う
お礼を言うベストなタイミングは、会計時です。お店によっては、席で会計したり、退店時など様々ですが、会計をするときに、男性がお金を出すタイミングでお礼を言うことが1番良いとされています。
直接お礼を言うことで、男性側もお腹だでけでなく心も満たされ、一緒に過ごした時間が楽しかったと終わることができます。
もし、レジが混んでいるときは、一緒に並んでお礼を言いつつ、今日の時間を振り返ると、さらに好印象も持たれます。お金を出すときは、少し離れるか、店の外で待つのが無難なようです。
お礼の仕方②帰宅後にもお礼のLINEを送る
食事をごちそうになって、解散し帰宅した直後に、追いLINEでお礼を言うお礼の仕方も良い方法です。その場で直接言うのも相手にとって嬉しいですが、文字で伝えることも効果的です。
LINEを送るタイミングとしては、別れて30分~1時間の間くらいで、あまり遅すぎても相手のプライベートな時間になってしまうので注意してください。
また、同じ職場でなく、顔を合わせる機会が少ない場合は、奢ってもらった当日か、翌日の朝~昼前までにはありがとうを伝えるLINEを伝えましょう。
文面は、かしこまる必要はなく、シンプルに自分が思ったことを言うと、テンプレ感がなくまた誘いたいなと思わせることができます。
お礼の仕方③ちょっとしたプレゼントを渡す
直接お礼を言ったり、文字で伝えたあと、プレゼントを渡すことも相手に喜ばれます。プレゼントを渡すと言うと、おおげさに聞こえますが、ポイントは、「ちょっとした」プレゼントを渡すことです。
例えば、そんなに200~300円程度のさほど高くない小物や、お菓子の詰め合わせなどです。相手が困らないものをあげると、サプライズ感もあり盛り上がります。
あまり高価なものをあげると次の機会に誘いづらくなったり、自分自身の出費もかさむのでやめましょう。プレゼントをあげるときは、「ごちそうしてくれたお礼にあげる」という意志表示をしてから渡す方が、相手も素直に受け取ることができます。
男性に奢ってもらう時にしてはいけないこと
ここまで、男性に奢ってもらうときのマナーやお礼の仕方を解説しましたが、今度はやってはいけないことについて説明しています。知らないうちにしている行動もあるかもしれないので、今一度チェックしてみてください。
お店や料理にケチを付ける
奢ってもらうときに、お店だけでなく出てくる料理にケチをつけるのはやめましょう。奢ってもらわなくても、文句を言われるのは誰でも嫌な気分になってしまいます。
相手が交際している人や上司だとなおさらです。料理や会話を楽しむ態度は、奢ってもらう側の必要最低限のマナーです。
もし、自分好みのお店や料理でない場合は、嘘でもいいので、「美味しいですね」「優しい味がしますね」等とあたりさわりのない会話をしましょう。言葉が思いつかない場合は、オーバーリアクションをすると相手に喜んでもらえます。
ここぞとばかりに高いものを注文する
奢ってもらうとなると、普段は味わえない高額な料理を頼みたくなります。ですが、あまり高いものばかりを立て続けに頼みすぎると、相手にそれだけ高い金額を払わせることになりますから、あなたの印象が悪くなる可能性があります。
しかし、社長クラスの人が「何でも好きなものを頼みなさい」と言っても、多くて2~3品にとどめておきましょう。安価な料理を頼むと、自分と同等の生活水準とわかるので、また次も誘われる可能性が高いです。
奢られるのがわかっていないときのように、自分で払えるか払えないかよく考えて注文内容を考えるようにすると良いです。
会計で端数だけ払おうとする
会計時に、端数の1~10円単位が出たときに、良かれと思って「端数は私が出すよ!」なんて言ったことはありませんか?実はこれ、男性からするとあまり印象が良くないようです。
「なぜ端数だけ払うの?」「完全に奢ってもらったわけじゃないアピールかな?」などと内心はイライラしているようです。ましてや「小銭をジャラジャラ持ち歩いているオバサンかよ」と思われることもあるみたいです。
もし、奢ってもらうことに対してほんの感謝の気持ちを伝えたくて端数を払いたければ、小銭を探すような素振りを見せたり、少し困った表情になった等、相手の様子を見ながら出すようにしましょう。
ご馳走になることが前提でお礼も言わない
奢ってもらったのに、「ありがとうございました」「ごちそうさまでした」というお礼を言わないのは論外です。たとえ親しい間柄であっても、礼儀は必要ですので、フランクにお礼を言うことも大事です。
礼儀としてお礼を言えない人は、「この人は今まで何を習ってきたのだろう?」「親もお礼を言わない人なのかな?」などと人間性を疑われてしまいます。
奢ってもらうことがあらかじめわかっていたとしても、美味しい料理を堪能でき、楽しい時間を過ごしたわけですから、お礼を言うことはマストです。
もし男性に奢られたくないと思ったら?
ここまで、奢ってもらうときのマナーやお礼の仕方、してはいけないことを解説してきました。しかし、「何度も奢ってもらっていてなんだか申し訳ないな」「この人とまた次回食事に行くのはあまり乗らないな」と言うときもあると思います。
そのようなときは、奢ってもらっている食事の場で、次の機会は行けないことをしっかりと伝える必要があります。もし、何度も奢ってもらっていて、申し訳ない気持ちがあるのであれば、「なぜ奢られたくないのか」を簡単にでいいので説明しましょう。
例えば、「気を遣われたくないから」とストレートに伝えてもいいですし、「男性に奢ってもらうことはあまり好きではない」と気持ちを素直に言うこともおすすめです。
相手を恋愛対象として見ている場合は、断る際に「もっと仲良くなりたい」ということを伝えるようにすると、相手のプライドを傷つけずに済みます。
女性の中には、「対等に付き合いたい」「会計時のゴタゴタが嫌」という理由で、奢られたくない人もたくさんいるので、奢られることに対して我慢する必要はありません。無理矢理にでも奢る男性は少ないので、相手と上手くコミュニケーションをとると、良好な関係を築くことができるでしょう。
男性は論理的に物事を考える傾向があるので、わかりやすい説明をすると、「そうか、じゃあもう奢ったり誘ったりするのはやめよう」という結論に落ち着きます。
奢られたら素直にお礼と感謝の気持ちを伝えよう!
いかがでしたか?今回は、男性の奢ってもらうときのお礼の仕方やマナーを解説しました。奢ってもらうときは、食事や会話を楽しみ、会計時は1度財布を出すことや支払いをしやすい状況を作るように心がけましょう。
また、奢ってもらったあとは、直接お礼を言ったり、LINEで感謝の気持ちをきちんと伝えるようにしましょう。