物価高する上、給料は中々上がらない現代では、結婚したくない男女が増え続けているのです。いくら政府が少子化対策をしたところで、経済がこのままでは一向に若者たちは結婚しないでしょう。
今回は、一生独身のメリット・デメリットを紹介します。現段階で一生独身で良いと考えている方は、ぜひこちらの記事で、独身のメリットだけではなく、デメリットにも目を向けてみて下さい。
一生独身の男女の割合は
まず初めに、一生独身で良いと考える男女の割合を紹介します。2021年に国立社会保障・人口問題研究所が発表した18歳~34歳の独身男女に対する「出生動向基本調査」では、一生独身を決めているのが男性は17.3%、女性は14.6%とこれまでの最高数値を叩き出してしまったのです。
男女どちらも結婚したくない人が急増加したのは2015年からで、特に男性はさらに遡る2005年から独身で良いと考える方がずっと増加しています。
一方、女性側は2005年までは1982年までと一定の割合を保っていましたが、2010年頃から徐々に独身思考の方の割合が伸びていき、2015年から2021年にかけては男性よりも急激に結婚したくない方が増えたのです。
一生独身で結婚したくない理由は
続いて、何故一生独身で良いと考える方が増えたのか、独身でいたい理由を紹介します。現在は独身の方が生きやすい社会になっており、景気だけでも結婚したくない気持ちはわかるのですが、具体的な他の理由もチェックしてみましょう。
一生独身でいたい理由① 一人のほうが楽できる
独身のままだと「一人で楽だから」と考える方は多いようです。確かに結婚をし、さらに子供ができると自分の時間は一気に激減します。
経済面でも時間でも独身の方が、自分の好きな生き方ができるので、結婚に対するメリットが感じにくいと考える方が多いのでしょう。
また、最近では晩婚化も進んでいるため、「おひとり様用」の飲食店や娯楽施設が増えています。一昔前なら、一人で食事をしている人を見ると、「寂しそう」「可哀そう」などの印象を持たれていたかもしれません。
しかし、今となっては一人で行動できる方は「強い」「一人時間を有意義に過ごせている」と言う考え方に代わり、誰も変な目で見ることはなくなりました。このような社会の風潮も変わったことで、より独身の方が過ごしやすくなってしまったのです。
一生独身でいたい理由②経済的な余裕がない
女性ももちろんですが、特に男性は結婚後自分の給料で家族を養わなければいけません。いくら女性が社会進出し、共働きが当たり前になっても、育児・出産で妻が仕事を辞めなければいけない場合も少なくないのです。そこで女性のキャリアが中断されてしまっては、やはり男性側がメインで稼ぐしかありません。
しかし、現在若者の年収は下降しており、独身であっても少ない中でやりくりしています。結婚するとなると、さらに人数が増えるため、自分の給料では家族を十分に養っていけないと感じる方が多いのです。
一生独身でいたい理由③子供が欲しいと思わない
結婚する一番の理由は、子供が欲しいからでしょう。子供が欲しくないと感じる方は、恋人と結婚せずにそのままの状態をキープしたほうが気楽に仕事も恋愛も生活も楽しめます。
また、SNSが普及したことにより、育児の悩みや苦しみを呟く母親が増えました。そのようなリアルな発信が見えるようになってしまったため、極一部でしょうが独身の方は子供を生まずして育てる苦悩を知ってしまうのです。
さらに、現段階の自分の給料や、その先を見込んでも子供の大学費まで払える気がしないことから、子供はいらないと言う結論に結び付いてしまうのでしょう。
一生独身でいたい理由④うまく付き合えない
コロナ禍になってからと言うもの、人との距離ができ長い時間家に居る生活が続いています。その所為か、リアルな人間との交流よりも推し活を楽しむ方たちが急増しました。推し(自分の好きな芸能人やアニメキャラ)と想像の中で疑似恋愛をして楽しむ方もいるでしょう。
しかし、リアルな人間と暫く触れていないと、恋愛の仕方も忘れてしまいますし、恋愛が面倒に感じるようになるのです。感染対策が緩和された現在、人との交流も戻りつつありますが、生身の人間同士の恋愛が億劫になっている方も多いのではないでしょうか。
一生独身でいたい理由⑤自由な時間が減る
家族ができると、どうしても自分の時間が減ってしまいます。趣味が多い方や、友達付き合いが好きな方、一人時間がないと困る方は、結婚後必ず息苦しい思いをするでしょう。
特に結婚し子供を産むと本能的に育児モードに切り替えることができる女性に対し、自由を求める男性はこの傾向が強く、仕事から帰ってきても一人になれない、休む時間がないと爆発してしまうのです。
結婚した友人の話を聞いても、愚痴の内容しかないと結婚したくなくなりますし、自分の時間が無くなるくらいなら結婚しない方が人生を楽しめると考えるのでしょう。
一生独身でいることのメリット
続いて、一生独身でいることのメリットを紹介します。いまとなっては独身の方がメリットの多い世の中になってしまいました。こちらでは、独身の良さを詳しく記載ていくので、逆に結婚できずに悩んでいる方もぜひチェックしてみて下さい。
一生独身でいるメリット①自由に生きることができる
独身の一番のメリットは、自分一人だけのことを考えて生きられることです。好きなだけ趣味に時間が費やせますし、相手に 合わせる必要もありません。また、帰りが遅くなろうが、誰からも小言を言われる心配もなく、休日は好きなだけ寝て、気が向いた時に食事を摂るなど自由に行動ができるのです。
一生独身でいるメリット②金銭的な余裕ができる
結婚後は二人分の収入で生活できるので、自分よりも収入の多い相手と結婚すると、独身よりも豊かな生活ができます。しかし、自分よりも収入の低い相手と結婚した場合、独身時代よりも生活は厳しくなるでしょう。
自分が生きていく分には安定した収入がある方は、独身でいた方が自分の為だけにお金が使えます。家族のために自分の給料を使いたくない方は、独身でいる方が有意義に過ごせるでしょう。
一生独身でいるメリット③いつでも恋愛できる
生涯一人だけを愛す自信のない方も、結婚をしない方が良いです。結婚せずに恋人の関係性だけだと、どれだけ思い合っていても戸籍上は赤の他人なので、気持ちが覚めたら簡単に別れることができます。
しかし、結婚しさらに子供を産んだ場合、気持ちが覚めただけでは離婚はできないでしょう。恋愛体質の方は、結婚後にいきなりその体質が変わることはありません。結婚後も新たな好きな人ができるでしょうし、不倫や浮気をしてしまう可能性が高いため、端から結婚しない方が良いのです。
一生独身でいることのデメリット
続いて、一生独身でいることのデメリットを紹介します。最近では独身でいることのメリットに目が向けられがちですが、デメリットもしっかり知った上で、結婚しない選択を取りましょう。
一生独身でいるデメリット①老後の不安がある
若いうちや元気に働けるうちは良いですが、定年退職後の老後の不安は独身の方が大きいでしょう。金銭面は貯金しておけば問題ないですが、認知症になったり健康になにか問題がある場合、一人で全て解決しなけれないけません。
また、死後葬儀やお墓の手配は誰がするのでしょうか。独身だと人生の終わりに様々な問題が立ちはばかるため、しっかりと老後の計画を立てることが大切です。
一生独身でいるデメリット②寿命が短くなる
現在の男女の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳と言われています。しかし、独身男性の平均寿命は驚きの66.3歳だったのです。なぜこんなに独身男性の平均寿命が短いかと言うと、自殺率が高いからでした。
既婚男性の自殺は人口10万人毎に対し20人未満ですが、独身男性の自殺は58人とほぼ3倍の多さなのです。一方、女性は独身の平均寿命が81.6歳で、既婚は78.6歳なので独身の方が寿命が長い結果になりました。
一生独身でいるデメリット③孤独感を味わう
やはり一番辛いのは、周りがどんどん結婚していき自分だけが独身で取り残されてしまうことでしょう。いくら独身が増えているからといっても、ある程度の年齢になると多くの方は結婚します。
特に、出産年齢が迫った年齢になると、それまで特に考えていなかった子供について、急に考えるようになる女性は多く、結婚をするようになるのです。
独身仲間だと思っていた友達がいつの間にか結婚し、集まっても子供を連れて来たり、SNSで家族の幸せそうな姿を見ると、切ない気持ちになる方も多いとのことです。
一生独身でいるつもりなら老後の準備もしておこう
今回は、一生独身でいることのメリット・デメリットや結婚したくない理由について紹介しました。現代の若者は結婚をしたくない割合が急増加しており、益々少子化が進むかもしれません。
しかし、一生独身でいようと決めていても、その後運命の相手に出会って、独身のメリットよりも相手との結婚を選ぶ可能性もあります。周りが結婚したとしても、自分は絶対に結婚したくないと考える方は、老後一人で生きていく準備をして、少しでも将来の不安を払拭しましょう。