普段何気なく参加しているコンパや飲み会、合コンですが、それぞれどのような特徴やルールがあるのか、ご存知でしょうか。ぜひ、コンパ、飲み会、合コンの発祥や特徴、参加するときの心構えなどを頭に入れて、それぞれの会を最大限楽しみ、異性との良い出会いに結び付けましょう。
コンパの意味とは?
コンパは、英語の「company(カンパニー)」の略で、「会社・仲間・交際」などの意味があります。ですので、意味合いとしては「仲間と集まること」がコンパです。
日本でのコンパの歴史は思いのほか古く、なんと明治時代に始まったと言われています。学生ならクラスやサークルの仲間、社会人なら同じ部署やプロジェクトの仲間などで集まって食事や飲酒をしながら会話を楽しみ、親睦を深めます。
コンパと合コンの違い
合コンとは、合同コンパの略の略称なので、意味としては複数のグループが合同で行うコンパ、ということになります。同じくらいの人数で構成された男性グループと女性グループが集まって飲み会を行い、親睦を深めます。
大学生や社会人になると参加機会が増える合コンは、男女が交際目的で知り合うきっかけとしてのコンパと捉えて良いでしょう。街中の居酒屋で行う気軽なものから、少し高級なレストランで行われるものまでさまざまな合コンが開催されています。
合コンの発祥と変化
大学への進学率が高くなった1960年代以降に普及したのは「合ハイ(合同ハイキング)」です。男女が集まって軽登山をし、親睦を深めるというものです。
1980年代になると、合ハイとは言っても山には行かず、男女が集まって行く先は公園になりました。街中の公園でハンカチ落としや鬼ごっこをして楽しみ、打ち解けたとみるや公園から移動します。
移動先は当時流行ったライブハウスです。当時はまだチェーン系の居酒屋が普及していなかったので、男女のグループはライブハウスで食事をしたりお酒を飲んだりしました。そこで晴れてカップル成立となった2人は喫茶店などへ流れていくのです。
数年後には若い男女が夜に遊べるお店もどんどん増え、合コンという言葉は学生だけでなく若い社会人の間にも広がっていき、合コンは若者にとって身近な男女の出会いの場、身近なイベントとなっていきました。
飲み会とは?
飲み会とは、その名の通りお酒を飲む会であり、広義です。一般的には、会社などの同じ組織に属する人や、友人・知人、学校の同級生など、繋がりのある人同士が集まってお酒を楽しむ会と解釈して良いでしょう。
季節ごとの飲み会では、春にはお花見や送迎会、歓迎会、新歓コンパなど、冬には忘年会、新年会などがあります。会社組織なら仕事が一段落ついたときなどの打ち上げや、飲みニケーションと称する親睦会なども良く開催されています。
必ずしも全員がお酒を飲むわけではありませんが、ママ友や女性同士の友人が集まって開催する「女子会」なども飲み会の派生した形と言って良いでしょう。
合コン・コンパ・飲み会の違いは?
合コンもコンパも飲み会も飲酒を伴う大人の集まりですが、集まる目的や参加メンバーに求められる条件などが異なります。ここからは、合コン、コンパ、飲み会それぞれがどんな種類があるか、また、どのような目的で開催され、参加するにはどのような条件やプロフィールが求められるのかを細かく見ていきます。
合コン、コンパ、飲み会それぞれの特徴や参加条件を把握しておけば、参加することになったとき慌てなくて済みますし、参加した場合も安心して楽しむことができます。
違い①男女の出会いが目的の合コン
合コンには、「男女が交際目的で知り合うきっかけづくり」というはっきりとした開催目的が存在します。男性グループ、女性グループ各々に幹事役がいて、その人が声をかけて友人を集め、合コンの場でお互いの友人を紹介し合う、という流れです。
合コンの原則として、男女の人数は同じである必要があります。合コンの最中にパートナーが居ない人が発生してしまうと、その場の雰囲気が悪くなりかねませんので、注意が必要です。
幹事役の人は男女の人数合わせに心を砕きますので、合コンに誘われた場合はドタキャンや遅刻はしないように注意しましょう。こういったことをしてしまうと、次回から誘ってもらえなくなる可能性もあります。
合コンを楽しむ秘訣は「会話力」です。ホステスさんのような会話力が必要なわけではなく、初対面の男性と打ち解け合うことができれば充分と考えてください。自分から話題を持ちかけるのが苦手でも、振られた話題をにこやかに受け止めて会話を続けられるように心がけると良いでしょう。
気の合う男性が見つかれば、帰り際に連絡先の交換を申し出てみましょう。幹事役を通して連絡先交換が行われる合コンもありますので、事前にルールを確認しておきましょう。
合コンではお酒も入っていますので、その場の流れで行動することはできるだけ避け、その日は連絡先の交換に留めて、後日改めて会う約束をするのがいいでしょう。
違い②飲み会の種類は多い
一方飲み会は、歓迎会や送別会など会の主役が存在する場合もありますが、多くの場合が美味しいお酒と食事を楽しみながら親睦を深める目的で開催されます。合コンのように男女の出会いを求めるという目的は、基本的には存在しません。
素敵な異性が居たらいいなぁ、くらいの気持ちを持って飲み会に参加するのは構いませんが、あからさまに言葉や態度で表すのは飲み会の席にはふさわしくありませんので、注意しましょう。
違い③合コンは基本彼女彼がいない人の集まり
合コンは男女の出会いを目的として開催されますので、彼氏や彼女が居ない男女が参加します。ときたま、人数合わせのために彼氏や彼女が居る人が混じったり、遊び目的の既婚者が混じったりするようですが、これはルール違反と言って良いでしょう。
違い④コンパの目的は豊富
コンパは、意味合いとしては「仲間と集まること」なので、合コン以外にもさまざまなコンパがあります。春に行われる卒業生を送り出す追い出しコンパや、新入生を迎える歓迎のコンパ、いわゆる新歓コンパなどが代表的です。
コンパという名称を使うのは大学生までで、社会人になると「送別会」や「歓迎会」と言った名称の会となります。コンパはどちらかというと社会人になる前の友人同士、知り合い同士での集まりといった意味合いが強いようです。
合コンや新歓コンパの場合、初めて顔を合わせる参加者が多くなるので、開始直後は少し緊張した雰囲気になることもありますが、お酒を飲んだり食事をしたりしながら、だんだんと打ち解けていく過程を楽しみましょう。
異性との出会いに限らず、人との新しい出会いを求めるならば、合コンに限らずコンパには積極的に参加してみると良いかもしれません。
違い⑤飲み会は気楽
合コンは、男女の出会いとその先の恋愛が目的で開催され、参加者が集まりますが、飲み会は主たる目的は特になく、お酒を飲んで親睦を深める集まりです。
飲み会の中でも送別会や歓迎会は送別や歓迎される主役の人が居て、その人を中心として関係者が集まります。
共通の趣味を持った人、サークルやクラブの仲間、同じ地域に住む人同士などの間でも飲み会が開催され、その会における参加者の共通性はさまざまです。男女の比率や参加者の年齢がばらつくことも珍しくありません。
主役の人を囲んで、または共通の話題で楽しく会話しながらお酒を飲むうちに、たまたま意気投合できる異性が見つかり交際に発展することもあるかもしれませんが、飲み会は異性との出会い探しが主たる目的ではないので、気楽に参加できるのが特徴です。
最近では街コンも多い
合コンが男女それぞれのグループの幹事が中心となり、幹事の知り合いの男女が集まり開催されるのに対し、街コンは企業が主催する出会いのためのイベントです。
合コンは男女合わせて10人程度が上限で開催されるのに対し、街コンは30人程度から大規模なものになると100人といった規模で開催されており、出会える人の数が圧倒的に多いのが特徴です。
司会進行役が設けられている街コンも多く、自己紹介や席替え、連絡先交換などがあらかじめスケジュールに組み込まれてパッケージングされています。
また、きちんとした上場企業が運営する街コンでは、参加者の本人確認、年齢確認が徹底しており、年齢詐称といったトラブルも回避できるので安心感があります。
多くの参加者全員とまんべんなく会話ができ、希望すれば連絡先が交換も可能、なにより自然な雰囲気で異性と接触でき、好みの異性との出会いやすさがアップしているのが最近の街コンです。
合コン・コンパ・飲み会を使い分けよう!
合コン、コンパ、飲み会それぞれの特徴と参加者に求められる条件についてご紹介してきました。大学生や社会人となれば、飲酒を伴う合コン、コンパ、飲み会などに参加する機会が増えるかと思います。
それぞれの会の特徴が分かれば、参加したときの立ち居振る舞いにも自信を持って臨めますので、予備知識を得ておきましょう。
同性・異性問わず新しい人との出会いは人生を豊かにしてくれますし、友人や仕事関係の人と親睦を深めることも、仕事や今後の人生のプラスになることも多いでしょう。合コン、コンパ、飲み会に参加するなら、その場を思い切り楽しんで豊かな経験を積んでください。