海外ドラマの『メンタリスト』を視聴していたという方も多いでしょう。最後のエンドロールまで見ると「キースオブライエンを偲んで」というメッセージが登場するので、疑問に思われた方もいるかもしれません。そこで今回はこの「キースオブライエンを偲んで」というメッセージの真相に迫ってみます。
目次
キースオブライエンとは?
メンタリストのエンディングメッセージに登場する「キースオブライエン」とは一体誰なのか、気になっている視聴者も少なくないようです。出演者なのか、もしくはドラマ制作者の関係者なのか、ここでこの謎の人物について調べてみます。
メンタリストのエンドロールに表示
『メンタリスト』はシーズンが1から7までありますが、シーズン4の22話「さようなら、今まで赤魚をありがとう」を見るとそのエンドロール直前に「In Loving Memory Of KEITH O’BRIEN」というメッセージが登場します。
このメッセージを日本語に訳すと「キースオブライエンを偲んで」という意味になります。存命中の人物に使う表現ではないので、何らかの事情で亡くなった方ということがわかります。
キースオブライエンは俳優?スタッフ?
キースオブライエンは誰なのか、『メンタリスト』のメイン俳優の名前を確認してみましょう。レギュラー出演している俳優の名前を挙げると、サイモン・ベイカー、ロビン・タニー、ティム・カン、オウェイン・イオマン、アマンダ・リゲッティなどいますが、キースオブライエンという名前は登場しません。
エンドロールには主な製作スタッフの名前も列挙されています。製作総指揮はブルーノ・ヘラー、デヴィッド・ナッターで、プロデューサーがチャールズ・ゴールドステインですが、やはりどこにもキースオブライエンの名前は見つかりません。
では、俳優もしくは製作スタッフの大切な身内だったのか、名前が公にないとなるとますます気になる方も多いはずです。
キースオブライエンはドライバー
キースオブライエンはオーストラリア出身で、ドラマの撮影に必要な荷物や機材などを運ぶトラックのドライバーだったそうです。職業柄、ドラマに出演している俳優、製作スタッフ全員と面識があったようです。
荷物を運んでくれるトラックドライバーがいなければ、予定通りに撮影を進めることもできませんし、荷物や機材が傷む可能性もあります。信頼できる人物でないとこのトラックドライバーの仕事は務まりません。
その意味でキースオブライエンは人間的にも信頼できる人物であったということでしょう。キースオブライエンは声と笑顔が素敵な人物であったと、関係者の間で語り継がれています。
「キースオブライエンを偲んで」の真相とは?
キースオブライエンは亡くなったのか、亡くなったのであれば撮影中の事故、もしくは病気などどんな理由で亡くなったのか、ここでその真相について確認してみましょう。裏話を知っていると、『メンタリスト』を見たときに感じ方が変わってくるかもしれません。
製作中にガンで死去
キースオブライエンは『メンタリスト』のシーズン4制作中に亡くなったそうです。もともとガンの闘病中でしたが、病には勝てず2010年10月にこの世を去ってしまったとのこと。
キースオブライエンは同じくオーストラリア出身の主演俳優のサイモン・ベイカーと友人だったのではないかという噂もささやかれています。もしそうであれば、「キースオブライエンを偲んで」というメッセージにも説得性が増します。
キースオブライエンは皆に愛されていた
通常であれば、荷物や機材を運ぶトラックのドライバーは、撮影スタッフとして必要な人員とはいえ、亡くなったからといって必ずしも追悼メッセージが流れるとは限りません。
さらにキースオブライエンへの追悼メッセージが流れた放送話では、主要キャストの一人であるチョウとサマーが別れるエピソードに書き直し、あえて悲しいストーリーに仕立てることにより、キースオブライエンの死への悲しみを重ねて追悼の意を表しているそうです。
こういった手の込んだ演出から考えても、キースオブライエンは皆に愛されていた人物といえると同時に、裏方スタッフとも気持ちが通じ合っている『メンタリスト』のキャストやスタッフの心の温かさも感じます。
キースオブライエンが関わったメンタリストとは
キースオブライエンがトラックドライバーとして関わったドラマ『メンタリスト』は一体どんなドラマなのか、ご存じない方のためにここで改めてご紹介します。
メンタリストのあらすじ
『メンタリスト』のあらすじについてご紹介します。主人公のパトリック・ジェーンは、メンタリストの能力を使って人の心につけこむ詐欺師だったのですが、連続殺人鬼のレッド・ジョンに妻子を殺害されます。
大切な家族を殺したレッド・ジョンに復讐するため、刑事警察政府機関、California Bureau of Investigation(通称 CBI)の犯罪コンサルタントとなり、CBIチームのボス、テレサ・リズボンや、捜査官のキンブル・チョウなどと協力して数々の難事件を事件を解決。
果たしてパトリック・ジェーンは妻子を殺したレッド・ジョンの正体を突き止めることができるのか、妻子を殺した宿敵とパトリック・ジェーンとの戦いが見所となっています。
メンタリストの見どころ
『メンタリスト』の見どころはなんといっても元詐欺師という、社会的には「悪」であったはずの主人公パトリック・ジェーンが自身の優れた観察力や記憶力、そして催眠術などを駆使して妻子の復讐をするために真の悪と戦っていく姿にあります。
サイモン・ベーカー演じるパトリック・ジェーンは飄々としたキャラクターで協調性に欠け、ルールーは一切無視して行動するという一見マイペースな人物。
一体何を考えているか分かりにくいため、周りを少しイライラさせることもあるものの、メンタリストとしては優秀という設定です。このドラマをきっかけに、主役のサイモン・ベーカーに魅力を感じた視聴者も少なくありません。
ほかにもロビン・タニー演じるテレサ・リズボンはCBIの捜査チームのボスで男勝りの女性で、パトリックとは最初は馬が合わないものの、ともに調査をしていくうちに彼の能力に一目置くようになります。そして異性として意識するように。果たしてこの2人の心は寄り添っていくのか、2人の関係も気になります。
ティム・カン演じるキンブル・チョウはCBI捜査チームの一員で元軍人であることから、無骨で強面な印象ですが、ときどき同僚のウェインをからかうなどユーモアのある一面も持っています。売春婦サマーとの恋愛模様にも注目です。
これ以外にもアマンダ・リゲッティ演じる美人だが男勝りで性格はとても真面目というグレース・ヴァンペルトと オウェイン・イオマン演じる長身で環境に素直なウェイン・リグスビーとの恋愛模様も気になるところです。
このように『メンタリスト』では個性あふれる主要キャラクターたちの恋愛模様も見どころの一つといえます。まだ視聴したことのない方は、この機会にチェックしてみるのも一案です。
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追悼メッセージが流れる海外作品は他にもある?
ドラマ『メンタリスト』以外にも追悼メッセージが流れる海外作品はあるのか、ここでご紹介します。気になる方は次回見るときに確認してみましょう。
スターウォーズ 最後のジェダイ
知らない人はいないともいえる有名映画シリーズの『スターウォーズ』ですが、2017年12月に公開されたスターウォーズの第8作目『スターウォーズ 最後のジェダイ』も要チェックです。
2016年12月27日に、同作でレイア姫の役を演じ続けていたキャリー・フィッシャーが60歳という若さで心臓発作のために死去。そのため、遺作となった『スターウォーズ 最後のジェダイ』のエンドロールではレイアのテーマとともに追悼メッセージが流れています。
2019年公開のシリーズ最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ではレイア姫はどうなるのか注目されていましたが、これまでの撮影で使われていなかった未公開シーンを使用して同作にも登場しています。
アメリカンスナイパー
日本では2015年2月に公開された、クリント・イーストウッド監督の映画『アメリカン・スナイパー』でも追悼メッセージが流れています。
「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」というキャッチコピーが印象的だったこの映画。主人公のモデルとなったクリス・カイルが映画製作中である2013年2月に元海兵隊員のエディー・レイ・ルースとの射撃訓練中に、このエディー・レイ・ルースに射殺されるという事件が発生しました。
そのため、『アメリカン・スナイパー』では彼の死を悼み、通常であれば音楽が流れるエンドロールを、あえて無音で流しています。
「キースオブライエンを偲んで」は追悼の意味だった
今回はアメリカのドラマ『メンタリスト』のエンドロールで見られる追悼メッセージ「キースオブライエンを偲んで」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
事情を知らない方には謎に思えるこのメッセージは、ドラマを裏方として支えていたトラックドライバー、キースオブライエンの死を追悼したメッセージということで当時注目を浴びていました。
この機会に、映画やドラマのエンドロールに注目してみると、キャストやスタッフたちの作品への思い入れやつながりが感じられ、作品への理解がさらに深まるかもしれません。
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