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映画『インセプション』謎が残るラストシーンを徹底考察!あらすじや見どころは?

エンタメ

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レオナルド・ディカプリオ主演・クリストファー・ノーラン監督で映画化された「インセプション」は、スリリングな展開と謎に満ちたストーリーで話題を集めたアクション映画です。今回は、未だにファンの間で囁かれている「インセプション」の謎に満ちたラストシーンの真相について探ってみました。あらすじや見所も併せてご紹介しているので、是非最後までご覧ください。

映画『インセプション』とは

2010年公開のアメリカ映画「インセプション」は、主演のレオナルドディカプリオを始め、ジョセフ・ゴードン・レヴィット、渡辺謙、エレン・ペイジといった豪華なキャスト陣を迎えて製作された人気アクション映画となっています。

クリストファー・ノーラン監督・脚本の映画

2010年にクリストファー・ノーラン監督・脚本で製作された「インセプション」は、「タイタニック」や「ロミオ&ジュリエット」・「華麗なるギャツビー」などで知られる俳優のレオナルドディカプリオを主演に迎えたアクション映画です。

この作品のメガホンを取ったクリストファー・ノーラン監督は「メメント」や「ダークナイト」3部作・「インター・ステラ―」などの大ヒット作を数多く手がけた巨匠で、日本からは渡辺謙さんも主要人物のメインキャストとして出演していることで話題になりました。

あらすじ

レオナルドディカプリオ演じる主人公の男コブは、他人の夢の中に侵入し、その人物のアイデアや情報を巧みに盗み出すことを商売として生活していたのですが、ある時謎の男サイトーからインセプションと呼ばれる奇妙なミッションを依頼されることになるのです。

落ちぶれていた自分の人生と時間を再び取り戻すために、コブはサイトーからの依頼を受けることを決めます。しかし、依頼されたミッションは簡単なものではなく、たくさんの危険を秘めているスリリングなものだったのです。

見どころ

映画「インセプション」のメインテーマともなっている夢の世界ですが、クリストファー・ノーラン監督はリアリティーある写実的な夢の世界を再現するためにCG映像は最小限に抑え、できる限り実写での撮影にこだわって制作したと言われています。

そのため撮影チームはかなりチャレンジングなスケジュールだったことが明かされており、ある時にはカナダの山で視界ゼロの吹雪の中撮影が決行されたこともあったようです。作中に登場する無重力状態の廊下を再現するために360度回転する特殊なセットが使用されたりもしました。

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インセプションで重要な設定

ここからは「インセプション」を見る上で押さえておきたい重要な設定について解説していきます。この作品は映画全体を通して非常に複雑で込み入った設定がなされているので、まだ未視聴の方は是非今回ご紹介する設定を頭に入れてから映画を見てみるのも良いでしょう。

夢の世界の設定

物語の重要なテーマでもある「夢の世界」については、非常に情報が複雑でわかりづらいと感じてしまっている方も多いようです。ここでもう一度おさらいをしておきましょう。

「インセプション」の世界では、入り込んだ夢の世界からさらにまた別の夢の世界へと綱渡りのようにして入り込むことが可能なのです。

作中の例を出すと、ロバートを騙す作戦の時に最初にユスフの夢の中(LAの街)に入り込んだ後、アーサーの夢の中(ホテル)、さらにイームスの夢の中(雪山)と順番に夢の中に入ることができています。

次から次へと他人の夢の中へ入り込むことで、複数のシーンの中で同一人物が活動しているように見えているという仕組みになっているのです。

夢の世界の設定についてさらにもう1つ押さえておきたいポイントは夢の世界での時間の進み方です。映画を見ていると分かるのですが、夢の世界は現実世界よりも20倍ゆっくり進む仕組みになっています。

つまり、現実世界での10時間が夢の第1階層では1週間、第2階層では6か月、第3階層では10年という時間の進み具合になっているのです。この2つのポイントは夢の世界を理解する上で最重要とも言える設定なので、しっかり理解しておきましょう。

キック

このキックというのは、簡単にいうと夢の世界から戻ってくる時の合図のようなアクションのことを指しています。夢から帰ってくる時には必ずこのキックが必要なのです。

インセプションの舞台は多層構造の夢

「インセプション」の舞台は、現実世界と何層にもなってできている夢の世界です。今回はこの複雑な仕組みを、1つずつ簡単に解説していきます。

現実世界「飛行機の中」

まずは物語の始まりとなる現実世界「飛行機」の場面です。フィシャー社の跡継ぎである御曹司のロバート・フィッシャーに会社を潰してしまうようなアイデアを植え付けることをミッションとして依頼されたコブは依頼者であるサイトーの力を借りてロバートの乗る飛行機へ入り込みます。

サイトーの裏工作によりロバートの所有するプライベートジェットに乗り込んだコブは、彼を薬で眠らせミッションをクリアすべく夢の世界に入り込んでいきます。

第1階層「架空のロスの街中」

最初に訪れたのは、第1階層の雨が降りしきる「ロスの街中」でした。ここでの目的は、ロバートに遺言の存在を意識させること、そして「父の跡を継ぐだけでいいのか」と彼自身に意識させることです。

ロバートの名づけ親でもあるフィッシャー社の幹部ピーター・ブラウニングに姿を変えたコブの仲間イームスがことば巧みにロバートを誘導するシーンが描かれます。

第2階層「ホテル」

第1階層での目的を達成した後は、第2階層「ホテル」でのミッションです。ここでは、ロバートに「何かを作り出したい」という意識を持たせることを目的とし、コブたちは行動し始めます。

この第2階層では、想定外のハプニングとしてロバートの潜在意識による攻撃が発生しますが、ロバートにここは夢の中だとあえて告げることでなんとかピンチを回避していきます。

第3階層「雪山の病院」

第3階層にたどり着き、ミッションはようやく最終目的であったインセプションの決行へと移ります。ここでは、ロバートに「ただ父親の後を継ぐのではなく、自分の意思で新しい道を切り開くのだ」という意識を持たせるのです。

虚無(LIMBO)

第3階層で予期せぬハプニングが発生すると、ロバートは虚無の世界へと落とされてしまいます。この虚無の世界というのが少し特殊で難しい仕組みなのです。

ドリームマシンを使って入り込むことのできる夢の世界は、第1階層・第2階層・第3階層と回を重ねながらさらに深い夢の中へと入り込むことができます。しかし、夢の世界とはいえどこまでも無限に世界が続いていくというわけではないのです。

より深い夢へ入り込んでいくたびに、夢の世界は不安定になっていきます。そしていずれたどり着いてしまうのが、虚無の世界なのです。英語ではこの虚無の世界はlimboと呼ばれています。

この映画の中ではlimboは虚無という訳し方をされていますが、実際には監獄・辺獄・忘却といった訳し方もできるようです。そのことからも分かるように、虚無の世界とは潜在意識以外に何も存在しない場所を抽象的に表しているのです。

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ネタバレ注意!インセプションの謎のラストシーンとは

ここからはファンの間でも意見が分かれている「インセプション」のラストシーンにまつわる謎について見ていきましょう。ラストに仕掛けられた謎を紐解いていきます。

夢と現実を判別するアイテム「トーテム」

作中でもよく登場するのがこのトーテムです。トーテムとは、夢へ侵入する者が自分が夢の中にいるのか現実世界にいるのかを判断をするために使用する道具のことを指します。

手触りや感触などを頼りに判断するものとされており、作中ではこのトーテムは他人に触らせては行けないものとして描かれています。

理由は、他人にトーテムを悟られると悪用されてしまう恐れがあるためです。実際、劇中ではアーサーとアリアドネがトーテムを他者に触らせないシーンが登場しています。

ラストシーンにコブが回した「コマ」の意味

この夢の中か現実の世界かを判断することのできるトーテムですが、主人公のコブはモルの形見であるコマをトーテムとして使用しています。夢の中であればコマは回り続け、現実世界であればコマが止まるという仕組みとなっているのです。

それを踏まえた上で映画のラストシーンを見て見ましょう。ラストのシーンでコブはこれまで同様にコマを回します。しかし、それが止まるのを待つことなく、映画は終了してしまうのです。コブが最後にいたのは現実世界なのか、または夢の世界のままなのか、ファンの間でも意見が分かれています。

これに関して意見を求められたクリストファー・ノーラン監督は「現実か否か?ということは問題ではない。つまり、コブがこまを気にしていないことが重要なのだ」と語っており、真相は未だに謎のまま、見た人の解釈に任されています。

インセプションのラストの謎を解くカギ

最後に、ラストシーンの謎が気になってやきもきしている方に、その謎を解き明かすヒントとなるようなポイントをいくつかご紹介します。

ラストの謎を解くカギ①マイルス教授の存在

キャスト陣にも困惑を与えた「インセプション」の複雑な脚本は、コブの義理の父にあたるマイルス教授を演じたマイケル・ケインのコメントからも分かります。彼は脚本を受け取った時あまりの複雑なシーンの連続に「どこか現実でどこが夢なのかわからない」と監督に話したと言っています。

するとクリストファー・ノーラン監督は「あなたがいるシーンは現実です」と答えたと言います。つまり、マイルス教授がいるシーンは現実で、夢ではないということです。

ラストの謎を解くカギ②コブの結婚指輪

主人公のコブは夢の世界の中だけでのみ指に結婚指輪をはめているシーンが描かれています。そして、コマを回しているあのラストシーンをもう一度見てみると、彼は指輪をしていません。そのことから自ずと真相が見えてくるのではないでしょうか。

ラストの謎を解くカギ③子供達の服

最後のポイントは、ラストシーンに出てくるコブの子供達の姿です。ここで登場する子供達と回想シーンで登場していた子供達はよくみると微妙な違いがあることがわかります。

まずは、着ている洋服です。色合いや雰囲気はとてもよく似ているのですが、よくみると異なる服装をしていることが分かります。もう1つは、回想シーンとラストシーンでそれぞれ別の子役をキャスティングしているという点です。

その点から、ラストシーンの子供達は現実世界にいる子供たちの実際の成長を表しているのではないかという憶測がされています。

インセプションのラストは見た人の数だけ解釈がある

いかがでしたか?今回はクリストファー・ノーラン監督の大ヒット映画「インセプション」の謎多きストーリとその仕組みについてご紹介させていただきました。

「インセプション」非常に複雑なストーリーの映画となっており、見た人の数だけそれぞれの解釈が可能な作品となっています。謎の真相が気になった方は是非チェックしてみてください。

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