季節を問わず脇には汗をかきやすいものです。その日着ている服によっては、脇の汗染みが目立ってしまい、恥ずかしい思いをした経験がある方もいるでしょう。そこで今回は汗が目立たない服の選び方や汗染みを目立たないようにするための工夫についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
汗染みが目立つ場所
汗染みが目立つ場所と言えば、真っ先に思い浮かぶのが脇かもしれません。椅子に座って向かい合うと、ちょうど視線に入る位置なのでそこに染みがあるとばれてしまいます。
ほかに汗染みが目立つ場所としては、背中や太ももなどがあります。特に夏に薄いTシャツやワイシャツを着ていると、背中にかいた汗で衣類が変色し、背中に張り付くので目立ちます。しかし自分では気が付かない場所なので、注意が必要です。
夏に椅子に座っていると椅子と接触する太ももが蒸れて汗をかくこともしばしばあります。立ち上がったときに太もものあたりが濡れていると、歩いているときに目立つので気になります。
汗が目立たない服の選び方
汗をかかないようにしたいものですが、蒸し暑い夏や冬の暖房がききすぎている室内など、どんなに我慢しても汗はかいてしまいます。
恥ずかしい思いをしないためにも、汗をかく可能性があるのであれば、汗が目立たない服を選ぶのも一案です。ここでは汗をかいても目立ちにくい服の選び方についてご紹介します。
汗が目立たない服の選び方①色
汗が目立たない服を選びたいのであれば、色に着目しましょう。衣類が汗を含んで濡れても目立ちにくい色と言えば、「黒、紺、白」の3色です。夏場であれば、上半身が白だと明るく爽やかですし、涼しげに見えます。
汗をかいて衣類が濡れても目立ちにくいので、汗っかきの方におすすめの色です。しかし着用後はしっかりと洗って汗染みを取らないと、その部分が黄ばんでくるので要注意です。白はワンシーズン買い替えぐらいの気持ちでいる方が気が楽かもしれません。
黒や紺はもともとダークな色合いなので、汗で濡れて生地の色合いが濃くなってもわかりにくいというメリットがあります。汗染みで黄ばんでもわからないので、生地が傷まない限り長く愛用できます。
汗が目立たない服の選び方②インナー
汗が目立たないよう、インナー選びを工夫するのもよいでしょう。インナーによっては脇部分に汗取りパッドが付いているので、汗を吸収してくれます。パッドの厚みやサイズはメーカーやブランドによっても違います。また、速乾タイプのインナーであれば、汗をかいてもすぐに乾きます。
特に汗取りパッドが付いていないインナーでも、半袖や脇までしっかりカバーできるタイプのキャミソールなら汗を吸収し、上に着ているシャツやTシャツにひびきません。
汗が目立たない服の選び方③素材
どんな素材の服を着ているかによっても、汗が目立つかどうかが左右されます。たとえば夏は吸水性の良いコットン素材の衣類などを好む方も多いですが、吸水性に優れているということは、汗をしっかりと吸収してしまい汗染みが目立つということになります。
コットン以外には麻やウールなども吸水性に優れているので、あえて選ばないようにするのも名案です。吸水性が低い素材としてはシルク、サテン、レーヨン、ナイロン、メッシュなどがあります。あえてこれらの素材が使われている衣類を選ぶことにより、汗が目立たなくなります。
汗が目立たない服の選び方④柄
汗染みが気になるけれど、どうしても華やかな色合いの服が着たいといった場合は、柄物を選ぶのが正解です。たとえば花柄やヒョウ柄、ドット柄など全体的に柄があるような服であれば、汗染みができてもカモフラージュされ、わかりにくくなります。
柄物であれば好きな色合いの服が選べるので、汗を気にせず好みのファッションを追求できます。黒、紺、白色以外のトップスを選ぶときは柄なしではなく柄物をチェックしてみましょう。
汗が目立たない服の選び方⑤デザイン
脇の汗染みを目立ちにくくするには、脇周りに余裕がある服を選ぶのがおすすめです。アームホールが広く、服が肌に直接つかないデザインであれば脇の風通しがよく汗をかきにくくなります。
ドロップショルダーで脇辺りの生地が多めにとってあるデザインもおすすめです。ゆったりとしたデザインであれば、背中や脇に衣類の布が張り付かないので、染みができる心配も無用です。
冬はそういったデザインのものを選ぶのは難しいかもしれませんが、インナーは長袖で、上にアームホール周辺がゆったりとしたデザインだと目立ちにくいことでしょう。ぜひ工夫してみてください。
汗染みが目立たないようにするには
汗染みを目立たないようにするための工夫についてご紹介します。服選びと合わせて実践すれば、きっと汗を意識しすぎずに快適な一日を過ごすことができます。参考にして役立ててみてください。
対策①冷たい飲み物を避ける
汗染み対策としては、まず冷たい飲み物を避けるようにしましょう。暑いと冷たい飲み物をごくごく飲みたくなるかもしれませんが、体が熱いにも関わらずよく冷えた飲み物を口にすると、汗腺が急に閉じてしまって体温調節機能が狂ってしまいます。
飲み物はなるべく常温で摂取するようにし、どうしても冷えた飲み物が欲しいときは、少しだけ冷やした飲み物を少しずつ飲むようにしましょう。
対策②制汗剤を使用する
どうしても脇汗に悩むのであれば、制汗剤に頼るのも一案です。制汗剤には汗をコントロールする働きがあり、肌に添付することにより汗がかきにくくなる効果も期待できます。
制汗剤には、スプレータイプ、ロールオンタイプ、固形タイプがあります。スプレータイプは脇にさっとスプレーがかけられるので便利ですが、色の濃い衣類に色がついてしまうこともあります。
ロールオンタイプは液体の制汗剤を直接肌に添付する商品です。固形タイプは直接肌に塗りつけるのでひんやりとした感触で、成分が肌に密着しやすいという特徴があります。どのタイプが使いやすいのか、よく検討してみましょう。
対策③汗とりシートを使う
汗とりシートを使うのもよいでしょう。汗とりシートを使うときは、汗をかき終わって体の熱が冷めたタイミングで使うことが大切です。
汗は体の体温を下げるためにかいているので、汗をかき終わっていないうちに汗拭きシートなどで拭くと、また汗をかいてしまうので要注意です。汗拭きシートで汗を拭き取った後に、制汗剤を使うのもおすすめです。
対策④足湯をする
汗にはべたついた汗とさらっとした汗の2種類があります。体の代謝が悪いと汗をかく頻度が少なく、汗をかいたときには排出されなかった体内のミネラルが凝縮され、べたついた汗をかいてしまいます。この汗は臭いも強く、なかなか蒸発しにくいという特徴があり、一度かくと不快感を覚えます。
逆に代謝が良いと頻繁に汗をかくため、余計なミネラルが汗にたまらず、さらっとしてすぐに乾く上に匂いが少ないというメリットがあります。できるだけ汗をかきたくないと思われるかもしれませんが、実際は体の代謝を上げてこまめに汗をかく体質に改善したほうが得策です。
そのために運動をするのもよいですが、運動が苦手もしくはできればリラックスしたいという場合は、足湯がおすすめです。血流が滞りがちな足やふくらはぎの血流を良くし、体を温め代謝が上がります。汗をかく季節にこそ足湯を心掛けてみてください。
対策⑤汗をかいても良いように準備しておく
どんなに対策を立てても汗をかくのを避けることはできません。汗をかいても着替えられるように、事前に準備しておくと安心です。たとえば替えのインナーをバッグに忍ばせて置いたり、薄いアウターを持参して脇汗が気になる場面ではさっと羽織ったりするなどもよいでしょう。
網目のざっくりしたニットなどを用意しておくのもおすすめです。ざっくりしたタイプであれば、脇の汗を吸収しにくく、染みになることもありません。
汗染みが目立たないおすすめコーデ
汗に悩む方のために、ここで汗染みが目立たないコーデをご紹介します。ぜひ毎日のコーデを考えるときの役に立ててみてください。コツさえつかめば、簡単に汗をごまかすことができます。
コーデ①黒色のトップス
Tシャツやブラウスなどを選ぶときは、黒色を選ぶと安心です。脇部分の生地が汗を吸収して色が濃くなっても、黒色であれば目立ちません。ブラウスであればサテンやレーヨンなどの素材を選びましょう。
夏に重たく思われる黒色のトップスですが、透け感や光沢のある素材であれば涼し気な印象になります。アームホールのあたりにフリルが施されているデザインや全体的にふんわりとして体型を拾わないシルエットなども効果的です。
コーデ②柄物シャツ
柄物のシャツであれば染みが目立ちません。たとえばストライプ柄や花柄であれば、汗染みが柄になじんで判別しにくいはずです。
肩回りがゆったりとしたデザインの物であれば、生地が肌に密着せず通気性もよくなります。トップスに柄物を選んだら、ボトムスは単色のパンツやスカートを合わせるなど、メリハリのあるコーデを心掛けてみましょう。
気になる汗染みはしっかり対策しよう
今回は気になる汗染みへの対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?暑いと汗をかくのは当たり前の現象ではあるものの、汗染みが目立つと、そばにいる方が不快な思いをする可能性もあります。
職場などで汗染みが目立つと恥ずかしくなることもあるので、少しでも目立たないように対策を立ててみてください。