イラク戦争にまつわる実話を題材にしている映画「フェア・ゲーム」は、ナオミ・ワッツを主演に据えたアクションサスペンスです。この記事では、フェア・ゲームのあらすじやレビュー、見どころについてまとめます。この作品が気になっている方はもちろんのこと、面白い映画をお探しの方も、ぜひチェックしてみてください。
目次
映画フェア・ゲーム(2010年)の基本情報
2010年に公開された映画「フェア・ゲーム」は、アメリカで製作された作品です。ナオミ・ワッツ、にショーン・ペンが主演を務めています。「ボーン・アイデンティティー」」などで知られるダグ・リーマン監督が、実際にあった「プレイム事件」を題材に製作しました。
2003年3月のこと、イラク戦争が開始されました。そのきっかけになったのは、大量破壊兵器の存在です。アメリカ外交官のジョセフ・ウィルソンは、破壊兵器そのものが存在しないというレポートを出しますが、アメリカ政府はその内容を無視してしまいます。
さらに、ウィルソンへの報復として彼の妻であるバレリー・プレイムは現役のCIAエージェントであると、マスコミに暴露されてしまうのでした。実録サスペンスならではの緊迫感あふれる展開が楽しめます。
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映画フェア・ゲーム(2010年)のあらすじ【ネタバレあり】
映画フェア・ゲームの基本情報をチェックしたところで、次にネタバレを含むあらすじをご紹介します。結末まで全てのストーリーを順にまとめますので、気になる箇所だけ参考にしていただくのもよし、事前に全てのあらすじを押さえておいていただくのに活用いただくもよし、お好きにご活用ください。
ネタバレあらすじ①アメリカ同時多発テロ事件のころ
ヴァレリー・プレイムは、普段は投資会社社員として働いているごく平凡に見える女性です。しかし、その正体は世界中を飛び回りながら極秘の任務に携わる、アメリカ中央情報局、CIAのエージェントでした。
このことは、CIAの関係者と、もと外交官である夫、ジョゼフ・ウィルソン、そしてヴァレリーの父であるサムのみの知るところでした。この頃、2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件により世界には混乱が巻き起こされていました。
時の大統領ブッシュ政権は、イラクの政府が大量破壊壁を保有していると主張し、世論を煽りながら開戦へ向けての準備を整えていました。一方ヴァレリーはイラクの核兵器開発疑惑の裏を撮るために、潜入捜査に赴きます。
そして彼女の夫ジョゼフは、アフリカのニジェールの元大使であったため、イラク政府が核兵器用のウランを購入したというのは本当なのかどうかを調べるべく、国務省からの依頼によってニジェールへ向かったのでした。
ネタバレあらすじ②イラク戦争勃発
調査の結果ヴァレリーとジョセフが辿り着いたのは、イラクは大量破壊壁などというものを保有していないという事実でした。さらに、ウランを購入したという事実も見られなかったのです。この報告をアメリカに向けて行った二人ですが、ブッシュはこれを無視しました。
そして2003年3月20日のこと、アメリカはついにイラクに宣戦布告します。そして始まったのがイラク戦争でした。戦争が始まってから4カ月後、ジョセフはニューヨークタイムズに、イラクに関する調査の内容とイラク戦争の真実について綴った署名入りの記事を入稿しました。
彼はこの記事内でブッシュ政権を批判します。すると、この記事が出るや否や、ブッシュ政権の判断は果たして正当なものだったのかについて、世間では大論争が巻き起こります。そしてその直後、ヴァレリーの正体はCIAエージェントであるということが、マスコミ各社にリークされてしまうのでした。
ネタバレあらすじ③プレイム事件
暴露されてしまったヴァレリーの正体について漏らしたのは、チェイニー副大統領主席補佐官のルイス・“スクーター”・リビーという男でした。そして、このことが原因でヴァレリーはCIAを解雇されるに至ってしまいます。さらに、任されていた重大な任務も全て中止に追い込まれました。
世間からは強い非難を受けることとなり、自宅には脅迫状や無言電話などが匿名で次々に届きます。引っ越しや電話番号の変更を何度も繰り返すうちに、友人たちは離れてしまい、挙げ句の果てには家族の仲まで危ういものとなり始めました。
しかし、ジョセフはなんとしても巨大権力に負けてはいけない、立ち向かおうと徹底抗戦を続けようとします。一方のヴァレリーは、沈黙を守ったまま夫の元を離れていってしまうのでした。
ネタバレあらすじ④結末
ヴァレリーは一旦実家に戻ることで、本当に自分に欠かせないものとは何かについて考え直します。そして決断を下したヴァレリーは再びジョセフの元へ帰り、自身の汚名を払拭し家族を守るべく、国家権力に立ち向かうことに決めたのでした。
米下院政府改革委員会の公聴会に出席したヴァレリーは、その場で自分がCIAのエージェントとして遂行したことの全てについて、正直に吐露します。
その結果、偽証罪と司法妨害罪に問われたルイス・リビーには、禁固30ヶ月と罰金25万ドルの有罪判決を下されるのでした。ブッシュ政権は急いで減刑のための動きに出ます。そして2006年のこと、アーミテージ国務副長官は、遂に情報漏洩を認めたのでした。
映画フェア・ゲーム(2010年)の見どころ
映画フェア・ゲームは、どんなところに注目してみるべきなのでしょうか。ここでは、映画フェア・ゲームをより楽しむためにチェックしてほしい見どころをご紹介します。まず注目すべきは激しいアクションです。銃撃戦や爆破、カーチェイスなど、迫力満点の描写が詰まっています。
このようなアクションシーンが延々と続くので、派手な演出の好きな方には楽しめる作品と言えるでしょう。そして、この作品の原作となった小説「コブラ」をもとにしたもう一つの映画、シルヴェスター・スタローン主演の「逃げるアヒル」という作品もチェックしておきたいところです。
両作は原作を同じとしているものの、シチュエーションや演出の仕方が違うので、全く違った作品に仕上がっています。二つの作品の相違点をチェックしながら楽しむと、また違った面白さが浮き上がってくるでしょう。
また、フェア・ゲームは緊迫感のあるストーリー展開も魅力の一つです。見ているとハラハラと汗を握ってしまうようなストーリーが続くので、見応えは十分です。最後まで退屈せずに鑑賞できる映画と言えるでしょう。
映画フェア・ゲーム(2010年)のキャスト
次に、映画フェア・ゲームに出演しているキャストをご紹介します。フェア・ゲームは、出演者の豪華さも見どころの一つに挙げられる映画です。ここでキャストの基本情報をチェックしておくことで、よりこの映画を楽しめるでしょう。
フェア・ゲームのキャスト①ナオミ・ワッツ
ナオミ・ワッツは、フェア・ゲームで主人公の女性ヴァレリー・プレイムを演じました。1968年9月28日生まれのナオミ・ワッツはイギリス出身の女優です。7歳の時に父が他界してしまい、14歳にして家族とオーストラリアに移住しました。
そして、シドニーの地で演技学校に入り、芝居を学びます。彼女が女優としてデビューしたのは、1986年の映画「For Love Alone」でのことでした。その後ハリウッドに渡ったナオミ・ワッツは、「タンク・ガール」や「娼婦ベロニカ」などの作品に出演します。
決定的にブレイクするきっかけとなったのは、2001年に公開されたデビッド・リンチ監督による作品「マルホランド・ドライブ」です。これを機にスター女優となったナオミ・ワッツは、「リング」をハリウッドリメイクした作品「ザ・リング」や「21グラム」、「キング・コング」などに出演します。
「21グラム」と「インポッシブル」では、アカデミー主演女優賞にノミネートされるなど、注目を集めました。そして近年に至るまで多くの話題作に出演を続けています。
フェア・ゲームのキャスト②ショーン・ペン
ショーン・ペンは、フェア・ゲームでジョゼフ・ウィルソン役を演じました。1960年8月17日生まれの彼は、アメリカの俳優です。父に演出家のレオ・ペン、母に女優のアイリーン・ライアンを持ち、さらに兄のマイケルは音楽家であり弟のクリスは俳優という、芸能一家に生まれ育ちました。
91年の映画「インディアン・ランナー」で監督、脚本家としてデビューしてからは、数々の作品で監督を務めています。2001年の映画「I am Sam アイ・アム・サム」ではアカデミー主演男優賞にノミネートされ、「ミスティック・リバー」と「ミルク」では受賞に至りました。
フェア・ゲームのキャスト③サム・シェパード
サム・シェパードは、フェア・ゲームでサム・プレイムを演じました。1943年11月05日アメリカに誕生した彼は、教会の劇団員となったことで演劇に興味を持つようになりました。やがて彼は戯曲を書くようになり、その作品が上演されオビー賞を受賞するにまで至りました。
劇作家として活躍の幅を広げ、79年にはピューリッツァー賞を受賞しています。さらに75年にはバンドでドラムを担当、ボブ・ディランのツアーに参加しています。俳優としてもめざましい活躍を見せましたが、2017年、病により永眠しました。
映画フェア・ゲーム(2010年)のレビューを紹介
最後に、映画フェア・ゲームに寄せられたレビューをご紹介します。この映画を鑑賞した方は、どのような感想を持ったのでしょうか。ネタバレなしとありに分けてご紹介します。
フェア・ゲームのレビュー【ネタバレなし】
まずは、ネタバレを含まないフェア・ゲームのレビューをご紹介します。まだ映画を視聴したことのない方も安心してご参照いただけます。
ダグ・リーマン監督なので「ボーン・アイデンティティー」的な撮り方をしてるかと思いきや、カッコつけた演出というより実話系らしい真面目な作りでした。それでもエンタメ性はバッチリで面白かったです。
正義を貫く、実話に基づく映画です。役者の演技の素晴らしさもあってか、なかなかに見応えのあるいい映画でした。
フェア・ゲームのレビュー【ネタバレあり】
次に、ネタバレを含むフェア・ゲームのレビューをご紹介します。映画の核心に触れるようなレビューも含まれるので、まだ視聴していない方はお気をつけください。
身元がバレて全てを敵にまわしてしまった夫妻ですが、そんな絶体絶命の状況でも、やはり最後は家族の愛の力が救ってくれます。正義を貫くというのは、やはり命懸けなんだと思いました。
ショーン・ペンが最後に学生たちに言うセリフが最高にかっこよくて繰り返し観てしまいます。イラク戦争が間違いであった事を後世に伝える為にも、この映画が作られて良かったと思いました。
フェア・ゲームは実録サスペンス映画!
実際に起こった事件を題材にしたサスペンス映画「フェア・ゲーム」は、歴史を知る上でもぜひ視聴したい映画です。出演者の高い演技力も相まって面白い作品に仕上がっているので、この機会に鑑賞してみてください。
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