カーディガンはただ羽織るだけでなく、肩掛けや様々な巻き方をすることでアクセサリー代わりにもなり、コーディネートをよりおしゃれに飾ってくれます。そこで今回は、おしゃれなカーディガンの巻き方について詳しくご紹介します。
目次
肩掛けカーディガンコーデの種類
カーディガンの肩掛けスタイルというと、定番のプロデューサー巻きが真っ先に浮かぶ方が多いと思いますが、実は何種類か巻き方があります。まずは、流行している人気の巻き方についてご紹介します。
種類①プロデューサー巻き
セーターやカーディガンを肩からかけて、袖口を結んだスタイルです。90年代に、当時は花形職業と言われていたテレビ局のディレクターやプロデューサーが好んだ着こなし方法として流行したために、この呼ばれ方となりました。「ディレクター巻き」と言われることもあります。
バブルが終わると時代遅れとみなされ、あまり良い印象はなかったのですが、レトロなスタイルが流行し始めた2013年頃から若者を中心に再び広まりました。それからは、ダサいなどの印象は全くなく、斬新でおしゃれなファッションとして注目を集めたのです。
現在でもプロデューサー巻きは定着しており、ファッションポイントとして肩から巻く方もいれば、昼夜の気温の変化や冷暖房による温度差に対応する手段として、コーディネートに取り入れている方もいます。
種類②たすき巻き
カーディガンやシャツなどを肩から腰にかけて斜めに、たすき掛けのように巻くスタイルです。先駆けとなったのは、まさに前述したプロデューサー巻きであり、そこから進化した巻き方とも言えます。おしゃれ上級者が取り入れたことで広まっていき、男女問わずトレンドのコーディネートとなりました。
斜めのラインを作ることでスタイリッシュに見え、個性を出せる巻き方でもあるため、こなれ感を出したいときにおすすめです。
種類③ミラノ巻き
ミラノのモデルを始めとするセレブたちが様々な場面で使用している巻き方であったため、こう呼ばれています。プロデューサー巻きに似ていますが少々異なります。
というのも、プロデューサー巻きはカーディガンをそのまま肩からかけるだけのスタイルが主流ですが、ミラノ巻きは一度カーディガンを羽織り、ボタンを留めてから巻くスタイルで、よりエレガントに見えるという特徴があります。
少しアレンジを加えたい方や、上品でエレガントな女性らしい印象を出したいときなどにおすすめしたい巻き方です。
肩掛けカーディガンの巻き方【プロデューサー巻き】
ここからは、それぞれの巻き方について詳しく解説していきます。まずは、定番のプロデューサー巻きです。ポイントをおさえることで、よりトレンド感のある雰囲気に仕上がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
巻き方
プロデューサー巻きは、まずカーディガンのボタンを全て閉めておきます。羽織るときは上だけ留める方や全てオープンにして着る方が多いですが、肩からかける際にボタンが開いていると少しだらしなく見えてしまう可能性があるため、閉めたほうが綺麗にまとまります。
羽織る際は、ボタンのあるほうが外側でも内側でも好みのほうで大丈夫ですが、外側のほうがよりおしゃれに見えます。この時、襟元のタグを隠したい場合は、背中側に折り返しておきましょう。
袖を巻く際は、ギュッと締め付けるように巻くのではなく、ゆとりを持たせた状態でゆるく巻いてください。そうすることで、程よいこなれ感を演出することができます。
ダサイ印象を与えないコツ
ダサい印象を与えないためには、巻く際に首元のゆとりをしっかり取るようにしましょう。目安としては胸のすぐ上あたりに結び目が来ると良いです。首に近い位置で巻いてしまうと、窮屈で少し不自然な印象になるので注意してください。
また、肩から掛けるプロデューサー巻きは、ファッションポイントとしてアクセサリー代わりにもなります。そのため、他のアクセサリーを同時にジャラジャラ付けたり、柄モノのカットソーに主張の強い色のカーディガンを巻いたりすると、頑張りすぎな印象を与えてしまいます。
適度な抜け感を出すためにも、シンプルなコーディネートやベーシックな色合いのアイテムを着用しながら巻くことで、よりおしゃれに見えます。
肩掛けカーディガンの巻き方【たすき巻き】
続いて、たすき巻きについて解説します。たすき巻きは、簡単にできますが、コーディネートの難易度は少々上がるため、コツをおさえながら試してみてください。慣れてくると、結び目をずらしたり色々な巻き方が楽しめるのもこのたすき巻きの魅力なので、まずは簡単な巻き方でチャレンジしてみましょう。
巻き方
たすき巻きも、プロデューサー巻きと同様にカーディガンのボタンを全て留めておきます。そして襟元から3分の1程度内側に折り返してから斜めにたすきを掛けるように巻きましょう。ボタンの部分は、外側でも内側でもその日のコーデや気分に合わせて変えると良いです。
結び目の位置は胸元周辺がベーシックですが、横腹辺りまでずらしてカーディガンの片側が二の腕を覆うようにしたり、肩辺りで結んで腰周辺を覆うようにしたりなど様々なシルエットを楽しむこともできます。結び目をずらしてコーディネートする場合は、必ずしもボタンを留めなくてもおしゃれに仕上がるでしょう。
ダサイ印象を与えないコツ
ダサい印象を与えないためのポイントは、きつく結ばないことと、ロング丈のカーディガンを選ばないようにすることです。やはり、ギュッときつめに結んでしまうと窮屈な印象や体に縛り付けているような見え方になってしまうため、NGです。
そして、丈が長いとだらりともたついてしまい、全体的なまとまりがなくなるので、短すぎず長すぎない丈感のものを選びましょう。
また、たすき巻きは上半身を覆うような巻き方が特徴となるため、カラー選びや着こなしに悩む方も多いでしょう。その場合は、トップスやワンピースと同系色のカーディガンをチョイスすることで自然と馴染んでくれます。慣れてきたら、明るいカラーのアイテムを選んでアクセントとして合わせてみるのもおすすめです。
肩掛けカーディガンの巻き方【ミラノ巻き】
ミラノ巻きはプロデューサー巻きと似ているため、たまには少し違った巻き方をしたいという時や、上品でエレガントな印象でコーディネートしたいときにおすすめです。基本の巻き方を覚えてしまえば簡単なので、ぜひ気軽に試してみてください。
巻き方
ミラノ巻きは、まず腕を通さずにカーディガンを肩から羽織ります。そして第1ボタンもしくは第2ボタンまで留めます。そして左右どちらかに少しずらし、袖をゆるめに結べば完成です。片方の腕がちらりと見えるくらいまでずらすのがポイントです。
ダサイ印象を与えないコツ
基本的にミラノ巻きは少し凝った巻き方のため、正しく結ぶことができれば、あまりダサく見えることもありませんが、袖部分を結ぶ際はゆるめでラフな感じにするのがポイントです。きっちりと綺麗に結ぶことより、あえて適当な感じでアンバランスに結んだほうがこなれ感が出て、よりおしゃれに見えます。
肩掛けカーディガンの色選びのポイント
巻き方の基本がわかっていても、色選びの段階で迷う方もたくさんいるでしょう。しかし、カーディガンやシャツはカラーやデザインのラインナップが豊富なため、合う組み合わせさえ理解しておけば、様々なコーディネートを簡単に楽しむことができます。以下で色選びのポイントについてお伝えしますので、参考にしてください。
トレンドカラーをチェックしよう
やはりカーディガンの色選びは、上下のコーディネートやファッショングッズとの組み合わせなどを考慮しながら選ぶのが基本となります。中でもその年や季節ごとのトレンドカラーを上手に取り入れた着こなしは、おしゃれにまとまりやすいのでおすすめです。
例えば、あえてブラックやホワイトなどを使用したシンプルなモノトーンコーデやワンカラーコーデに仕上げて、トレンドカラーのカーディガンを差し色として合わせるというスタイルは、定番であり誰でも気軽に着こなしやすいでしょう。
全体の配色にうまく馴染ませたり、さりげなく使用したいのであれば、ベージュ系コーデにブラウンのカーディガンや、カーキ系のコーデにダークグリーンのカーディガンなど同系色を合わせるというのも、ナチュラルな印象を演出してくれます。
反対に、柄モノで揃えた個性的なコーディネートに対して、白やベージュなどの落ち着いた色味のカーディガンを巻くと、全体のバランスを調和し、派手過ぎないおしゃれコーデに仕上げてくれます。
このように肩掛けカーディガンは、色選びによっても様々な表情を見せることができるため、カジュアルからきれいめ、ストリートまで幅広く使用できるでしょう。参考動画も載せておりますので、トレンドカラーのチョイスにぜひ役立ててください。
カーディガンを肩掛けしておしゃれ度を上げよう
肩掛けカーディガンは、気温差に対応する羽織りとしての役割だけでなく、シンプルなコーディネートをおしゃれに飾ってくれる万能アイテムでもあります。また、カラー選びや巻き方にも選択肢がたくさんあるため、毎日違った着こなしを楽しむことができるでしょう。
プロデューサー巻きやミラノ巻きなどは、大人で上品な雰囲気を演出することもできる巻き方なので、女性らしく落ち着いた印象を与えたい時にも、おすすめです。
その他の関連記事はこちらから